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【ゆく鮎くる鮎】いろいろなフィールドに行ったな~!2025年過ぎし鮎シーズンを自分なりに総括!

2025年12月27日公開

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気づけば今年も残すところ、あと僅か。4月に始まり走り抜けた鮎釣りシーズン…10月末に納竿したことが、もう遠い昔のように感じてしまう。今、私は年末に向け絶賛〝釣具の整理〟中!時折見つける遊漁券を眺めては、今シーズンの楽しかった思い出が蘇り手が止まってしまう。スマホを見れば、あれほど溢れていた鮎の投稿もすっかりなくなり寂しい限りである。ということで、年内のうちにもういっちょ鮎ネタを!2025年鮎総集編をお届けします!

【この記事を書いたライター】SHOHEY

解禁~梅雨時期~前半戦~

2025年のスタートは、日本一早い解禁を迎える埼玉県荒川にて。相変わらずの寒さに震えた釣行であったが、半年ぶりのあの鮎が掛かる感覚には歓喜せずにはいられなかった。今年の荒川鮎たちは、中々に気難しいものではあったが、これまた日本一早い鮎釣り大会となる秩父カップにおいて〝入賞〟という幸先の良いスタートとなった。

6月になると続々と解禁を迎える各地の鮎フィールド。この時期、私にとっては大会シーズンでもあり、近場の河川釣行が多くなる時期でもある。6月1日に解禁日を迎える山梨県葛野川では、さすが名川「桂川水系」といった安定の好釣果。鮎の体表には追星がクッキリ!〝マッキッキー〟の喧嘩っ早い鮎たちが出迎えてくれたのだ。関東圏の釣り人たちにとっての〝困った時の桂川水系〟は今シーズンも健在であった。

近隣の道志川や、箱根早川、相模川にも出向いたが、まだ初期ということもあり小ぶりな鮎たちが多かった印象だ。しかしどの河川も鮎は多く確認でき、盛期に向け期待が高まるものであった。とくに道志川では、小型ではあるもののその鮎の数に、心底驚いた次第である。

前半戦最後を締めくくったのは相模川での鮎釣り大会であった。4時間の予選に今年も悶絶…やっと釣った鮎は鯉に喰いつかれるという結果に(笑)。まだまだ私には高い壁であった!

あっという間の前半戦。気づけば2ヶ月が経ちシーズン3分の1が過ぎ去ったことに毎年焦ってしまうのであった。





7月から9月中旬~盛期~本格遠征スタート!

いよいよここからが私の本領発揮!遠征のスタートだ!長距離運転大好き!ましてやそれが鮎のためともなればなおさらだ!今年は何処へ行こうか?川の状況はどうだろうか?と、天気予報と〝これでもか〟とにらめっこする日々の始まりである(笑)。

今シーズンは神通川からいつもより早く好調の声が聞こえてきていたが、最初の遠征の地は富山県井田川へ。神通川に比べて混雑を避けられること、さらに数は劣るもののひと回り大きい鮎が狙えるのだ。そしてこれが大当たりだった。まだ釣り人も少なく、数、型ともに最高の状況であったのだ。「釣れるよ」という情報を聞いた後の釣行は、ひと足遅いことが多いものの、やはり自分の足で賭けに出てみるのも大事だな~と思う釣行となった。

ここから遠征が続き、岐阜県高原川にもいつもより早めに足を伸ばしてみたところ、これまた条件の良い日に当たり、鮎の桃源郷を拝むことができた!美しい大自然の中、仲間たちと共に楽しき時間が流れた。

夏休み前に訪れたのが群馬県神流川。ここでは〝時合い〟の凄さを実感した。夕マヅメの急な入れ掛かり!「諦めたらそこで試合終了ですよ」という、正にあの漫画の一言が思い浮かぶ釣行となった。

そして、待ちに待った夏休みである!福井県から滋賀県、四国へと釣り巡る「真夏の大冒険」の始まり。ちなみに、今シーズン釣行することは叶わなかったが、ちょうどこの頃、秋田県米代川を始め東北地方が絶好調!鮎大爆発中ということで、北を目指す釣り人が多かった。

さてさて、西に向かった私だが、鮎の聖地とも呼ばれる九頭龍川を訪れていた。久々の釣行となったが、五松橋周辺を探った。広い川に広い空!夏空の下、まさかの〝超浅瀬で入れ掛かり~〟!九頭龍はとにかく鮎だらけであり、フィールドのポテンシャルの高さを噛み締めることとなった。

九頭竜川から移動したのは、滋賀県の安曇川。数釣りに定評あるフィールドだが今年は違った!鮎がデカイのだ!数は出ないものの新たな安曇鮎の顔を見ることができた、発見の釣行となった。

お次は四国を目指したのだが、到着した先では雨の影響により増水の嵐!「どうしたものか…?」と困り果てた私たちに救いの手を伸ばしてくれたのは高知の仲間たちだった。川の案内からオトリの手配まで、至れり尽くせり。雨のお陰で初河川で思わぬ良型鮎との出会いもあった。まだまだ知らない川は沢山あるな!と私の冒険心を益々掻き立ててくれたのであった。

天気も回復し、本命の安田川へ。増水の影響は残っていたものの、その回復力の速さには驚かされた!気の合う仲間たちとゆるりと流れる「やすだじかん」の中、毎年の事ながら「鮎釣りって楽しな~」と再確認させてくれる時間を過ごした。今年は遡上も良く、鮎の数も豊富。しかも良型で引き抜群ときたもんだ!天然海産の鮎らしい素直な反応は文句なしの釣果となった。夏の終わりには友人の鮎釣り日本一も見届け、清々しい気持ちで私の夏休みは幕を閉じた。

いよいよ後半戦!残すところ2ヶ月。ゴールが見え始める。






 

仲間と大鮎を追い求めた秋~後半戦~

空は高く、頬を撫でる風も爽やかに。いよいよ秋の訪れを感じる中、向かったのは好調をキープし続ける神通川。一緒に竿を出した仲間の誰しもが、今季最高の釣果を叩き出すという結果に!この川のポテンシャルには毎年驚かされるばかりである。

次に訪れたのは富山県小川。〝濁り〟〝青ノロ〟と、決して良い条件ではなかったが、素直な日本海の鮎たちが私達を迎えてくれた。

そして、恒例の岐阜通いが始まる。まずは今シーズン最後の大会参加のため、長良川の郡上エリアへ。「連覇!」と意気込んだものの、ここぞの草むら釣法は不発(笑)。竿抜けばかりにこだわるのは良くないな~、と反省大き大会となった。

時期も時期で、ここからは尺鮎を追う旅が始まる!スタートの地は岐阜県根尾川。毎年この時期に大鮎に出会える河川だ。今年は例年にも増して、鮎の数が多いのにも関わらず、サイズも抜群という素晴らしいコンディション!釣行前から尺鮎の声も聞こえてきていた。この川には2025シーズン中、なんと5回も通った。大鮎の数釣りからラインブレイクで大鮎を逃すと言う歓喜&落胆のドラマ多き釣行となった。

尺鮎を諦められず向かったのは群馬県利根川。ここでもドラマが…!夕日が川を赤く染める頃、シーズン〝イチ〟の鮎が掛かったのである!計測すると…29.0cm。尺には届かなかったものの、あの胸高鳴る瞬間は思い出深い時間となり、シーズンの尺鮎チャレンジは幕を閉じることとなった。

ラスト1ヶ月は、栃木県那珂川、箒川、蛇尾川、静岡県藁科川とこの時期にして初河川にも挑む冒険釣行となった。今季、遡上絶好調という安部川水系藁科川では思わぬ入れ掛かりを味わい、この時期脅威の底力を見せる那珂川、箒川ではベストタイミング!を当てることができ、思わぬご褒美をもらった気分であった。

そして納竿釣行はこれまた初河川となる蛇尾川にて。冷たい雨が落ちる中、貸切のポイントでは大小混じる多くの鮎たちが竿を畳むその時まで素晴らしい追いを見せてくれた。









2025年鮎釣りシーズン!

今季訪れたのは全12県21河川となった。今シーズンも多くの土地を訪れ、多くの鮎、人との出会いがあった。どこを切り取っても鮮明に思い出すあの景色。「楽しかったぞ!2025年鮎釣りシーズン」ありがとう!

さあ!溢れる思いを温め、凍てつく冬を越え2026年鮎釣りシーズンを皆で元気に迎えよう!

⇒ 【動画】悪条件を攻略する高橋祐次!@九頭竜川

施設等情報

「2025年釣行河川
1.埼玉県荒川(4月26日解禁)
2.山梨県葛野川
3.神奈川県早川
4.山梨県道志川
5.神奈川県相模川
6.富山県井田川
7.岐阜県高原川
8.群馬県神流川
9.福井県九頭竜川
10.滋賀県安曇川
11.高知県西谷川
12.高知県安田川
13.富山県神通川
14.新潟県小川
15.岐阜県長良川
16.岐阜県根尾川
17.群馬県利根川
18.栃木県箒川
19.栃木県那珂川
20.静岡県藁科川
21.栃木県蛇尾川(10月25日納竿)

施設等関連情報

全12県・21河川
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

SHOHEY
鮎にゾッコン!ずっと川に浸かっていたいと思う日々を過ごす。3~4月は渓流釣り、5~10月の休みは全てを鮎釣りに捧げ、全国各地を「鮎な夏!」で駆け巡る。主催するアウトドアの団体にて、キャンプや釣り初心者のためのイベントなども開催。
instagram:
@hangover.camp
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