釣りビジョン

【シーズン終盤の鮎】岐阜河川でデカ鮎&マッキキー鮎のハシゴ釣行! ~根尾川・長良川~

2025年11月04日公開

1581_main

いよいよ今シーズンもゴール目前となった10月半ばここ数年恒例となっている岐阜釣行へと向かった。何とか台風をすり抜けた連休。一雨ごとに季節は進み、スピードを上げるように肌寒い風を吹かせていた。そんな中、今回の岐阜釣行で選んだ河川は大鮎釣り好調を維持する根尾川とまだまだ若い鮎が釣れると言う長良川。秋深まる岐阜河川では嬉しさと悔しさ入り交じる釣行が待っていた。

【この記事を書いたライター】SHOHEY

根尾川で尺鮎チャレンジ再び!ダム下ではサイズダウンも若い鮎たちが!

根尾川への釣行は今シーズン2回目となる。9月に訪れた時には〝デカ鮎の数釣り〟を経験するなど、楽しい時間を過ごさせてもらったのは記憶に新しい。ダム上のポイントでは尺鮎の出現も聞こえてきたが、ダム下ポイントの数釣りを選んでの釣行だった。

今回は、〝尺鮎を夢見る?〟〝諦めきれぬ?(笑)〟仲間たちと共に未知のダム上ポイントで尺鮎を狙う釣行となった。鮎釣り仲間も多く集まったこともあり、午前中のダム下でのオトリ取りは二手に分かれて決行!私たちの組は前回好調だった上長瀬へ、別の組は漁協前のポイントを目指し、情報交換しながら釣行することとなった。

上長瀬は少し渇水気味であったが、以前訪れた時と変わらず石色は良かった。前回良かったポイントから竿出し。すると相方はものの数分で1尾目を取り込み、ほかの仲間たちも野鮎を取ることに苦労した者はいなかった。私も早々に野鮎を手に入れたが、やはり前回ほどの連発は中々訪れず、若干サイズも下がった印象であった。これに対して、漁協前に向かった組はといえば、サイズは小さいものの連発もあったようだ!場所ムラはあったものの、比較的水深の浅い流れの中で掛かることが多かったようだ。

何はともあれ、全員無事、野鮎を手に入れ尺鮎を迎える準備は整った。

⇒ 【動画】中高生鮎釣り選手権に潜入!

いざ未知のダム上ポイントへ!そこには想像を超えたデカ鮎の姿が!

地元の友人の案内で向かったダム上ポイントは漁協から約16km上流に位置する。入川口には階段もあり、足場も良く女性やお年寄りでも竿を出しやすいポイントだ!

河原へ降りると、ちょうど上がってきた釣り人の方が釣った鮎を見せてくれた。これが衝撃…。ダム下の個体とは比べ物にならない体高で、とにかく太い!凄く太い!準備していた自分の仕掛けが不安になる程であった。

「流れの緩い深場が良いよ!」ということだったので、みなこぞってトロ場へと散っていった。私も同様にトロ場を目指し上流へと歩を進めていた…のだが途中で「ギランギラン!」という大きな煌めきを発見してしまったのだ!しかし、そこは瀬で、下流には絞り込みも見えている。「ここで掛かっても取り込めるだろうか?」と不安になるようなポイントであった。その場でしばし考えた末、とりあえずここで竿を出してみることにした。

その頃、私の後ろで竿を出していた友人に早速鮎がヒットしたのだ!大きく竿が曲がり、掛かり鮎が水面を切ると…「こりゃ~デカイ!」。体高のある見事なデカ鮎であった。ダム上では数は出ないとの前情報であったが、友人たちは交互に竿を曲げている。しかも、上がってくる鮎はどれも揃ってデカ鮎だ。

私も「ギラリン」が見えた瀬へオトリを!かなり流れが強いので、右岸側の緩い流れと瀬の境目を泳がせていく。すると、来ました!「コツッ」という、あの〝デカ鮎特有の小さなアタリ〟だ。

下流の瀬に吸い込まれないように、とにかく耐える。しかし引きの強さは半端なく、ズルズルと下流へと引き摺られた後、ヘチまで誘導するも、繰り返し流れの中に戻って行こうとする…。それでも、下流の瀬肩ギリギリでやっと寄せることができ、掛かり鮎の姿が見えてきた…「デ!デカイ!」。この姿を見て一気に緊張が走る!あと少し!もう少し!手を目一杯伸ばして、やっとラインに手が届いた!あとはタモに!。

…というタイミングで、焦った私はラインの〝持ってはいけない場所〟を掴んで持ち上げてしまったのだ。タモまであと数十cmというところで「プチン」…。ラインが切れ、デカ鮎は目の前で姿を消したのであった。慌てて周りを見渡すも鮎の姿はない…。間違いなく今季最大であったであろう個体。あまりの無念さに手が震えるほどであった。どんなに天を仰いでも戻らぬ鮎…。あー悔しい~(泣)

これにて今季私の根尾川尺鮎チャレンジの幕は降りたのであった。来シーズンこそ!必ずや!

⇒ 【動画】岐阜県長良川水系×桒原健「未来につなげる活動」

 

郡上鮎は丁寧な泳がせを!癒しのマッキキー連発!

前日に根尾川で逃したデカ鮎…。その悔しさを引きずりつつ、翌日は今季最後となる長良川へ。この日は仲間たちとのんびり楽しむことに決めていた。

当日は連休ということもあり、シーズンの終わりを惜しむように多くの釣り人たちが集まっていた。気温26℃・曇り・平水・石色良し。そして、鮎の跳ね多数!最高のコンディションだ。オトリ屋前の名皿部橋上から探っていく。

まずは、複雑な流れの瀬でオトリを泳がせていく。すると、さほど時間も掛からずポツポツと小型ながらも元気な鮎が掛かってくれたのだが、同じ場所では中々釣り返しが効かない。立ち位置を変えながら探ってみたものの、午前中は連発のないまま時間が過ぎていった。

午後には、右岸左岸から多くの竿が並んだ人気ポイント「橋下」へ。ここでもポツポツと竿が曲がっていたものの、連発とまではいかなかったのだが、この状況が一変したのが14時過ぎのことだった。突如、私の上に入った名手が連チャンしたかと思えば、向かいの方も連チャン!そしてそして、私にも連チャン到来!掛かる鮎は午前中の鮎たちと異なり、追星ギンギンの〝マッキキー〟な鮎ばかり。さらにサイズもアップし、チビ鮎の割合は減った。

その後、16時近くまで活性の良い状態が続いたのだが、とはいえ〝とにかく丁寧な泳がせ〟がマスト!オトリの泳ぎにはシビアな長良鮎であった。難しい釣りではあったが集中し、考えながらの釣りはとても楽しい時間となり、この時期では大満足な釣果を得ることができた。流石!後半に強いと言われる河川である。そんな長良川ではあったが、曳舟の中の鮎たちは黒く錆びた魚体も見られ、いよいよ今シーズンも鮎との別れの時を感じるのであった。

⇒ 【動画】小澤剛×岐阜県白川

晩秋の岐阜釣行!最後まで私たちを楽しませてくれる鮎たちに感謝!

空高く、吹き抜ける風は涼しさから、寒さへ。鮎たちも季節の移ろいを感じ、短き一生の集大成の時を迎えようとしている。岐阜の鮎たちも大水が出たタイミングで一気に降り始めることだろう。

今回デカ鮎からチビ鮎まで最後の最後まで果敢な追いを見せ、私たちを楽しませてくれたがいよいよお別れの時のようだ。帰り道、小春日和の水面煌めく川に後ろ髪引かれつつも、また来シーズン岐阜の鮎たちとの再会を楽しみに車を走らせた。

施設等情報

「根尾川筋漁業協同組合」根尾川筋漁業協同組合ホームページ「郡上漁業協同組合」 郡上漁業協同組合ホームページ

施設等関連情報

■根尾川
日釣り券2,200円(女性半額)、年券11,000円
「橋本屋」
遊漁券・オトリ販売あり橋本屋ホームページ■長良川
日釣り券3,000円(女性2,000円)、年券14,000円
「丹羽おとり」丹羽おとりホームページ
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

SHOHEY
鮎にゾッコン!ずっと川に浸かっていたいと思う日々を過ごす。3~4月は渓流釣り、5~10月の休みは全てを鮎釣りに捧げ、全国各地を「鮎な夏!」で駆け巡る。主催するアウトドアの団体にて、キャンプや釣り初心者のためのイベントなども開催。
このライターの他の記事も読む

その他オススメ記事

釣りビジョン倶楽部