2025年11月13日公開
いよいよ…遂に今シーズンもこの日を迎えることになった。そう、今日は2025年鮎釣りシーズン納竿日。シーズン最後はどこの鮎に会いに行こうか?と、今シーズンの楽しかった思い出を振り返りながら決めたのは、ずっと気になっていた栃木県箒川支流の蛇尾川(さびがわ)。初釣行となる河川ではあるが、ここ最近好調の声が良く聞かれるフィールドであった。納竿日に初河川!?と迷ったものの、思い切って現地を目指す!釣れても、釣れなくてもこれで最後!竿をしまうその時まで、楽しんで行こー!
未知なる蛇尾川は石ピッカピカ!鮎キッラキラ!
どうやら今年の納竿日は微妙な天気予報。しかし贅沢は言わず、兎に角〝竿さえ出せれば御の字〟という目標を掲げ、東北道を北上。まずは、小川地区のオトリ屋さんへ。ここは、この時期でも釣り人たちのために朝早くから営業してくれているのだが、生簀を覗けばまだまだ元気に泳ぐ鮎たちの姿が!この日は時期、天気を考慮しても厳しい1日となると予想し、3尾のオトリを購入。さあ~、行こう!未知なる初河川へ!
毎年、那珂川や箒川に釣行する際によく目にしていたはずなのだが、マジマジと蛇尾川を眺めたことは今までなかった。河原は右岸も左岸も草に覆われた小河川。大きな石はあまりなく小石底の河川である。しかしながら、トロ場、チャラ、瀬と良さそうなポイントは点在している。ここ蛇尾川は川幅が狭く9mの竿も出せそうな場所はあるが、釣り歩くのであれば短竿必須。今回私たちは8mと7.5mの短竿を用意した。
入川ポイントも決まり川を覗き込むと、そこにはよく磨かれた石と多くの鮎の姿が見られた。おお~これは嬉しい誤算。この時期にこれだけの鮎の姿を見ることができるとは思わなかった。最後の釣行は相方と去り行くシーズンをじっくり噛み締め、ゆったりと楽しもうと思っていたのだが、この光景を目にした瞬間その想いは吹っ飛んだ。我先にと言わんばかりに慌てて着替えを始めるのであった(笑)。
川に降りると足元を逃げ惑う鮎たちの姿が。見渡せばまだまだ追いかけっこする鮎の姿も!これは最後の河川を蛇尾川にして大正解!と思わせてくれた。が、ちょっと待てよ!しばしばある「鮎めっちゃ見える~」からの全然釣れない事件(笑)!そんな簡単にうまくいく訳ない!と言い聞かせ、私たちは、慎重に、丁寧に釣りを進めようと誓い、上流、下流へと別れ釣りを開始することに。
追う鮎、群れる鮎!が入り交じる!
私がまず入ったのは変化の少ないペタッとした流れ。本来こう言った鮎が止まる場所の少ないポイントは避けるのだが、あまりの鮎の姿の多さに竿を出してみることにした。川幅が狭いのでなるべくヘチに立ち静かにオトリを放つ。お得意の上飛ばしでフラフラと泳がせていると下流で盛大にガッツポーズをする相方の姿が目に入った!おお~早速やりおったな~!瀬肩のジャラジャラした流れで釣れたようだ。
よそ見をしていると私にも「ギラリ~ン!」。アタリは強くないものの、追星クッキリの美しく若い鮎がタモに収まった。この鮎を放てば連チャン!サイズアップ!よく川を見ていると数十匹の鮎の群れがいくつもあり、上流へ下流へと移動しながら時たま止まりギラギラと食み始める。この止まった瞬間に上手くオトリが合流できると掛かるようだ。
とは言え、大石などがなく小石底で変化の少ないこのポイントでは中々難しい。ポツポツと掛かるが「入れ掛かり~!」とまではいかなかった。下流の相方もポツポツと竿は曲がるが同じ状況のようであった。そうこうしていると9時を過ぎた頃、予報にはなかった雨が空から落ちてきた…。しかもまあまあ強め!カッパを着込んではいたものの一気に冷え込みガクガクブルブル。
気温も水温も下降気味であったが川の状況は上向き傾向であった。少しずつではあるがアタリが増えてきた。しかし問題がひとつ!まあ~ポロポロと良くバレるのだ。どんなに針を変えても改善されず…。時期的に皮が硬くなっていることと、やはり盛期ほどのアタリの強さがないのかもしれない。とは言え、確実に釣果も伸び、しっかり追ってバッチリ背掛かり鮎も登場し、雨も忘れる程の楽しい時間が続いた。
午後は活性上がり瀬、深場で良型鮎の連チャン!
最終釣行は蛇尾川を大きく釣り歩く事に。私は上流の瀬へと移動した。水深は浅いが起伏変化のある瀬である。ここで下流で釣ったエース投入!すると今までとは段違いのアタリで「ズッキューン!」。やっぱり鮎釣りってたのし~な~!
ここまでは上飛ばしで釣りをしてきたが、川幅がかなり狭くなったのと川が蛇行し上飛ばしが難しくなった。陸に上がり竿を寝かし止めの釣りに変更。手前にも奥にも草が覆い被さりポイントを隈なく探るのが難しいが、細かく立ち位置を変え探っていく。するといるところでは一発!ズッキューンと爽快なアタリ!釣っては少しずつ上流へと移動し釣り進める。反応の良い場所では3連チャンも。
この頃下流の瀬へと向かった相方も連チャンを楽しんでいた。今日はどうやら少し水深があり、流れのある場所が良いようだ。特にシラ泡の終わりというのは反応が良かったように思える。狙った場所でオトリを止め少しずつ引き上げると「バッキューン」だ!
いよいよ瀬も終わり堰堤が見えてきた。そこは少し川幅もあったので川の中に立ち上飛ばし!堰堤のシラ泡に差し掛かると今日イチのアタリ!そして今日イチの良型鮎が飛び出した!この頃雨は更に強さを増していた!終わりの時間も近い…。この堰堤下では思わぬ入れ掛かりが始まった。掛かる鮎はどれも良型!背掛かり率も高い。しかし魚体はサビが出て黒いものが多くなり、鮎たちも「もう終わりだよ」と別れを告げているかのようであった。
最後は相方も合流し、お互いの最後の一尾を見届け合い2025年鮎釣りシーズン納竿!雨降る蛇尾川で竿を畳んだ。
終わりは始まり!来シーズンへと思いを馳せて!
長くも短き鮎釣りシーズン!限られた時間であるからこそ思いが募るのも鮎釣りのひとつの魅力であろう。そして迎える納竿日はシーズンで最も「もっと鮎釣りがしたい」という衝動に駆られるもの。
さてさて、皆様の今シーズンはどうでしたか?釣れても、釣れなくても怪我なく、かけがえのない仲間たちと共に美しい鮎との出会いさえあればそれは最高のシーズン認定!といったところではないだろうか。私も相変わらず珍道中ばかりであったが、どんな日も「楽しかった!」の一言に尽きた2025シーズン。さあ鮎釣り師たちよ!あと半年!解禁へのカウントダウンは始まった(笑)!来シーズンも「鮎な夏」元気にお会いしましょ~!
2025年鮎完!
※皆様この半年間珍道中多き釣行記事にお付き合い頂きありがとうございました。川でも多々声を掛けて頂きとても嬉しかったです。来シーズンも「元気に!楽しく!」をモットーに鮎釣りの魅力をお伝えできればと思います!皆様との再会心より楽しみにしております!
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