相模湾に夏の使者・シイラが来襲!ルアーでビッグファイト!

今年も相模湾に灼熱の夏がやって来た!“黒潮の申し子”はキハダとカツオだけじゃない。夏のルアーゲームを熱く盛り上げるのがシイラ!1mオーバーのシイラのパワーは桁違い!今シーズンも既に開幕を迎えて、連日パワーファイターとのやり取りが楽しまれている。神奈川県・平塚港『庄治郎丸』へ出掛けた。

船釣り
  • 庄治郎丸・神奈川県平塚港

コンビニ事情に優れる寒川南IC利用がお勧め

圏央道・新湘南バイパスの開通により平塚港へのアクセスは飛躍的に向上した。茅ヶ崎海岸ICを降りて海岸沿いを西に(と言っても湘南大橋を渡るだけ)。八王子からでも30分で到着する便の良さ。しかし、実はこのルートは近すぎるゆえにコンビニ事情に乏しい。高浜台の交差点を右に入って港に向かうが、この先にあるコンビニが唯一。ここで私がお勧めするのは圏央道の寒川南ICを降りるルート。これならコンビニは選び放題。早朝の時間帯ならほとんど時間に差はない。勿論、帰路は茅ヶ崎海岸ICが圧倒的にお勧めだ。

2隻満船の激熱モード!
ルアー・シイラ船の出船は午前6時。余裕を見て午前5時に船宿に着いたが、既に船宿前には黒山の人だかり。2隻満船の37人。これに8月1日に開幕を迎えたばかりのキハダマグロ&本ガツオの釣り人と合わせて、早くも平塚港は激熱モードだ。ルアー・シイラ初の私がお世話になったのは世古勇次郎船長が舵を握る「第5庄治郎丸」。定刻の午前7時に出船。

早朝から熱気であふれる船宿前
まずは受け付けで会計
広々した待合室
『庄治郎丸』(昼間撮影)
駐車場は係りの方の指示に従って
湘南大橋のすぐ下に船宿
ルアーは船宿でも購入可能
シイラがお出迎え

安全対策の注意点を徹底確認

乗船後、上乗りとして同乗の釣り具メーカー『PALMS』の石井さんが注意点をレクチャーしてくれた。
1、ルアーはバーブレス(ハリの返しをつぶす)を徹底
2、オーバーキャストの時は投げる前に必ず後ろを確認。アンダーキャスト時も扱いを間違えると隣にルアーが飛んで戻ってくるので要注意!
3、帽子とサングラスは必須。釣り人の安全の為
4、釣れた魚からハリを外す際はプライヤーを必ず使うこと。力が強いシイラが暴れるとフックが指に刺さる
※どれも重要な注意点なので忘れずに!

派手なルアーでアピール力アップ!
この日は、乗船者にベテランが多かったこともあり、硬さの異なる竿を数本持ち込む人も多かった。勿論、それぞれにルアーも千差万別。ペンシルやミノー。基本的には表層を泳ぐことが多いシイラだけにポッパーも外せない。サイズや重さ、そしてカラーも色々と用意。状況に応じてその日の“当たり”を探すのもこの釣りの醍醐味。どれが正解かは確実に言えないが、総じてシイラの場合は派手目な色やアクションの方がアピール力高く、当たる可能性も高い。

ルアーは種類があった方が臨機応変に対応できる
バーブレスが必須
タックルもルアー同様に複数あった方が臨機応変に対応できる
石井さんによるレクチャーが分かりやすい
帽子とサンブラスは安全のためにも必携
アピール高めのルアーを
ランディングネットも特大サイズ
仕掛け図

まずはパヤオ周りで最初の“本命”ゲット!

この日最初のポイントはパヤオと呼ばれる浮き漁礁周り。ストラクチャーの周りには餌となる小魚が集まるのでシイラが高確率に集まっている。釣り人も心得たものでブイが見えると早速、近くにルアーを投げ込み、リトリーブ開始。予報に反して雨が降る中、最初の“本命”が顔を見せた。しかし、サイズは“ペンペン”と呼ばれる小型。今シーズンも既に数が出ているが、“ペンペン”に交じって1mが突然顔を見せるのが特徴だそうなので油断禁物だ。

初挑戦の人が112cmゲット!
相模湾内にはパヤオが数個点々と浮かんでいる。その中でも最大なのが城ヶ島沖に浮かぶ観測ブイ。ここでシイラ初挑戦の嶋田さんのルアーに巨大な魚が飛びついた。ドラグが悲鳴を上げて糸が出る。糸を巻いては出されての攻防を繰り返すこと10分程。海面に緑とも黄色とも言えぬ鮮やかな色の魚影が姿を見せた。しかし、ここからまた最後の抵抗。必死のビッグファイトの末に取り込まれたのはなんと112cm。あっさり1mを超えた。しかし、これが前半最後の見せ場。後は小さなサイズがたまに顔を出すだけの厳しい状況に突入した。

小型だが、朝一に“本命”ゲット
こちらもサイズは小さいが“本命”ゲット
初挑戦で112cmゲット
すぐにサイズ測定で、元気なうちにリリース
立派なオデコがジャンボシイラの勲章
城ヶ島沖の観測ブイ周りは好漁場
相模湾の浮き漁礁・パヤオ
凄い力で暴れるのでプライヤーは必須

数多く投げるのがアピールにもなる

厚い雲も取れ、夏空が顔を出す。急に暑くなって来た。相模湾のブイを転々とパトロールするもアタリが遠い。すると朝見られなかった海鳥の群れを発見。海鳥の下にはイワシや小サバのナブラ(群れ)。浮き漁礁以外にシイラ釣りの際の大きな目標になるのがこのナブラ。周りにはシイラがいるはず。キハダマグロや本ガツオと違い、シイラはナブラに直接はアタックせずに、周りを泳いでいる。ピンポイントでイワシの真ん中にルアーを落とすというよりは、ざっくりと周りでいい。むしろ重要なのはシイラの目に留まる確率を上げるべく、数多く投げる事と石井さんが教えてくれた。

イルカの群れが呼び込んだ?1mオーバー連発!
中々アタリが出ない。ナブラの数は増えてきたので少しでもいい場所を探して相模湾内をクルージング。すると目の前にイルカの群れ。荘厳な景色だがイルカの登場は釣りには逆効果。「今日はこれで終わりか?」と心配したが、まさかの呼び水だった。次に選んだ浮き漁礁周りが大当たり。常連の中村さんのルアーに向かって海面に水しぶき。デカイ!しかし、痛恨のフックアウト。すかさず再投入すると今度こそしっかりフッキング。そして隣の鶴田さんにも立て続けにヒット。2点同時にやり取り。まず上がったのは鶴田さん。111cmのこれまたナイスサイズ。そしてこの日の〆は中村さん。中々魚が寄って来ない。巨大な魚影が見えたと思うと、また物凄いスピードで走る。20分はやり取りしただろうか?観念したかのように海面に姿を現したのは120cmのビッグサイズ。オデコの出方が半端ない。

釣り人も必死に鳥山と魚を探す
ラストチャンスに111cmをゲット
ビッグファイト中
この日最大をゲット
堂々の120cm
釣った者しか貰えないステッカー
緑とも黄色ともつかぬ美しい体色
持ち帰る魚だけキープで、あとはリリース

今後も1m越えの期待大!

連日30匹を超えるような釣果には数でこそ及ばなかったが、少ないチャンスで1mオーバーを3匹ゲット。このサイズになるとファイトに時間も掛かる。灼熱の中での魚との一進一退の攻防はまさにビッグファイト。今後も1m越えのサイズの期待は高い。相模湾の暑い夏は既に釣り人を大いに熱くしている。

石井さんのサポートが本当心強い
世古勇次郎船長、お世話になりました
下船後に魚をさばいてくれるサービス
使ったタックルを洗ってから帰れる

施設等情報

神奈川県平塚港『庄治郎丸』
〒254-0803 神奈川県平塚市千石海岸57-16
TEL:0463-21-1312
定休日:原則として第2・4・5火曜日 釣果・施設情報 庄治郎丸ホームページ

施設等関連情報

ルアーシイラ乗合船
出船時間:午前6時
帰港時間:午後1時頃
乗船料金:男性1万1,000円(優待割引500円あり)、女性・子供・大学生 8,500円
レンタル:ルアーロッドとリールのセット 1,000円
*土・日曜日は要予約。詳細は問い合わせ

※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。

この記事を書いたライター

丸岡 直樹 釣りビジョンAPC

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