ビッグバスには吉と出るが、サクラマスは?
筆者は25年前に奥田さんと知り合って以来、数えきれないほど取材をしてきた。中でも冬の取材の場合、雪の降る中でビッグバスをキャッチする率が非常に高かったという印象がある。やはり、雪はデカバス狩りにも有利に働くのだろうか?
「これまでの経験上では、釣れますね。吹雪になると釣り自体ができなくなったりするけれど、ぼた雪やしんしんと降る雪の時は釣れます。そういうときって、雪雲と水面の間の空気が圧縮されるような、そんな雰囲気になる。そうなると魚が浮くし、よく動き回ると思う。低気圧の作用と似ているけれど、雪の方が更に強いね。自分の感覚的には」
実際、雪の日にビッグバスが数多く釣れたり、とびきりでかいのが釣れたりすることも多いらしい。
「ただし、雪が止んで、単なる冷え込んだ日になっちゃうと、一気に喰わなくなる。だから、バスに関しては降っている間がチャンスだよね。雪の季節はサクラマスとか川のトラウト系もよく釣りに行っていたけれど、あの釣りに関しては大差なかったなあ。それよりも、あの川のトラウトたちは雪代に支配されている。雪が降ったから釣れる…という経験はあまりないな」
雪の日にめっぽう強いルアーは、やっぱりアラバマ系
こうなると知りたいのは、雪に強いフィッシングパターンだ。奥田さんは、絶対の自信を持って、一つの釣り方を推してきた。
「おかっぱりであろうが、ボートであろうが、琵琶湖に限らず、強いのはアラバマ系リグやね。過去の取材でもこの季節にはアラバマ系が強い。特に雪が降るとその効力が増す。コツは極力同じレンジをスローに泳がせる設定がいいね。ハイシーズンはミディアムリトリーブでもいいけど、冬はバスの浮き上がりが遅いもんで、それに合わせるために一定層をゆっくり引いた方がいい」
施設等関連情報
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