100均で買った税込110円のメタルジグ、使ってみたら20分で……【100均インプレ02】

「100均」こと100円ショップには、最近200円、300円、500円という価格のアイテムも登場し、商品の充実度がアップしている。実際、先日公開したPEラインのインプレは、100均で買った税込330円のPEラインだった。実をいうと、そのインプレ時に使っていたメタルジグも100均で買った税込110円。つまり同時にインプレしたというわけだ。しかもこのメタルジグ、想定外の偉業を成し遂げたのだ!

その他
  • 神奈川県 大磯

大磯サーフ、夕方限定3時間勝負!

場所は神奈川県、大磯付近のサーフ。リールに税込330円のPE1号を巻き、税込110円のメタルジグを結んだ。重さは40gだ。ただし、リーダーはクレハのグランドマックス16ポンド。こちらは高級品だ。釣りを始めたのが夕方3時過ぎだったので、日の入りまで3時間くらいしかない。ショアジギなんて何年もやってないし、結果が出せるか正直言って自信はなかった。インプレなので、釣れなくてもいいやという軽い気持ちの釣行だった。

100円(税込110円)のメタルジグは様々なタイプがある。このジグロック(ダイソー)は、汎用性が高そう。形状もカラーもいい感じ。フックのハリ先はそれなりに鋭いが、フックとスプリットリングの強度は未知数だ。

波間から飛び出してきたおせんべい?

とりあえずキャスタビリティーは問題なし。軽くスイングして70mは飛んだと思う。まあ、40gのメタルジグが飛ばないわけないか。ボトムまで落として軽くロッドをシェイクしながらリールを巻く。バスでいうミドストだ。この感触だと、タイトに水中でダートしているに違いない。それほど浮き上がってこないし、派手過ぎるアクションでもない。ただ、釣れるかどうかは別の話だ。100均のジグで釣れるのか? ところが早くも5投目にして異変が発生! 
「ちょっと重いぞ? これ、魚か? 魚だ!」
波間からおせんべいみたいな物体が飛び出してきた。子供サイズのヒラメだ。100均ジグ、釣れるじゃん! 素早く写真を撮影してリリース。これ、まだ釣れるんじゃないの?

シェイクしながらリールを巻く。オレ流ショアジギはミドスト的だ
小さいけど5投目にして釣れたヒラメ、正直嬉しかった

20分経たずに2匹目のヒラメ出現!

ヒラメって、実は簡単に釣れるのか? この1匹で俄然期待が膨らんだ。その後もキャストを繰り返し、ボトムのちょっと上を泳がせるイメージでミドストしていたら、ズシンと来た。
「今度は、ちゃんと引きがあるぞ!」
 まさかまたヒラメ? ちょっとだけドラグを緩めて、慎重にファイト。波打ち際まで抵抗を繰り返した相手は、35センチくらいのヒラメだった! 十分に食えるサイズだ。釣りを始めてたったの30分……いや、写真の撮影時刻データを確認したら、20分かからずに2匹釣れてしまった。このジグは「普通に釣れる」といっていいだろう。ハリ先の鋭さも十分にあるし、この程度のサイズの相手なら、フックを曲げられることも、スプリットリングを伸ばされることもなさそうだ。写真を撮ろうとあたふたしていると、散歩をしていた方が、魚持ち写真を撮影してくれた。
「おお、ヒラメじゃん、おめでとう!」
湘南は気さくな人が多いのだ。この魚もリリースした。

釣りを始めて20分以内に、2匹目のヒラメ! 
散歩していた人に撮影していただいた。ありがとう!

合計3匹釣って、納竿。結論は「ショアジギ楽しいぜ」

結局6時ころまで釣りをして、もう1匹子供のヒラメを追加。頭の辺りにスレかかりだったが、たぶん襲ってきたんだと思う。キャスト切れなどでジグは2~3個ロストしたけれど、まあ深刻な経済的損失ではなかった。それよりも、サーフのショアジギが面白くて、もっと本腰入れてやりたくなった。PEも8本撚りを購入して、ショアジギロッドも10フィートクラスが欲しくなってきた。もう100均ではなく、ちゃんと釣具屋さんに行かなくては! 100均の釣り具はこうやって釣りへの敷居を下げてくれるので、釣り業界にも結果として経済効果を生むのかもしれない。ただ、このメタルジグは、この記事を出す前に箱で買っておく必要があるな。100均インプレ、まだまだ挑戦してみよう。

3枚目のヒラメはスレ掛かり。でも口の近くなので、ジグ本体を襲って刺さったんだと思う
ロッド=DHS800ML-4「タイガン∞」鉄平モデル。数年前、俺とレジットデザインがコラボで開発した4ピースの8フィート。アラミド素材を使った万能系のロッドだ。リール=カージナルⅢSTX3000SH(アブガルシア)。ライン=PE LINE1号(ダイソー)

施設等関連情報

※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。

この記事を書いたライター

横沢 鉄平 フリーライター。ライフワークはバスフィッシングだが、ワカサギから世界の怪魚まで、すべての釣りを愛する男。ロッド&リールの「三匹が行く」、ルアーマガジンの「ドラマチックハンター」など、長期連載企画での出演経験も多数。キャンプ用品の「ヨコザワテッパン」考案者でもある。
YouTubeチャンネル「ヨコテツ」も、ささやかに継続中だ。

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