釣りビジョン

東京湾のシーバス、ベスト・シーズン到来!!

2023年02月10日公開

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“江戸前の魚”としても親しまれている東京湾のスズキ(シーバス)。冬期はジギングの対象魚としても大人気だ。今回は“シーバス・ジギング”の人気と面白さの秘密を探るべく、神奈川県川崎『つり幸』のシーバス船に乗った。

船宿前に荷物をおろし、車は駐車場に移動

『つり幸』のシーバス船は午前6時50分出船。乗合船ではあるが予約制。私は5時半頃現着した。船宿前に荷物をおろし、車はスタッフの案内で駐車場に移動、徒歩1、2分で戻って、手指の消毒、乗船名簿記入、乗船料の支払いなどの受け付けを済ませ、冷凍庫から氷を1つ貰って、荷物をまとめシーバス船の「さくら丸」に乗り込んだ。今はまだ早朝と日中の寒暖差が激しい。取材日は、船上がシャーベット状に凍っていて滑りやすかった。十分ご注意を!私は右舷ミヨシ(船首)に座ったベテラン、川崎市の中台さんの隣に入れて貰った。

メタルジグは40~80g、この日は60gを多用

ベイトとスピニングの両方のタックルを持ち込んでいる人が多かった。この釣りは、主にストラクチャー(障害物や構造物)周りを丁寧に攻めていく“縦の釣り”になるのでベイトタックルを多用するが、時たま小魚の群れを狙うなど、遠投するシーンもありスピニングも必要となる。同船の釣り人にどんなジグが良いか聞いてみた。集約すると、「釣れた時に吐き出すベイトが小さいので、ジグも細身で小さい方が良いが、ポイントの水深はそこそこあり、潮の流れも考慮すると軽いジグはNG。比重の大きいジグが良いと思う」との事。

 

朝一番、“風の塔”周りを狙い全員型見る!

30分程走ると船はスローダウン、キャビンからデッキに出ると目の前には東京湾アクアラインの“風の塔”が見えた。村山克英船長の「お待たせしました。どうぞ!」のアナウンスが流れた。気合いが入る。「水深29m。ボトムまで沈めて、底から“ただ巻き”で良いです」(船長)。ちょい投げして、ボトムまで落とし、ある程度巻き上げたら、フォールして巻き直す。そんな釣り方をしていた左舷ミヨシの西東京市の大畑さんがこの日のファースト・フィッシュをフォールで喰わせた!「釣れた魚はバケツで活かしておいてください。後でまとめてリリースします」と船長。釣ったその場でリリースすると魚が散ってしまうようだ。

トロリと流れた橋脚周りで順調にゲット!

船中2匹目は右舷ミヨシの中台さんがサイズアップ!3匹目は左舷ミヨシ2番。朝一番はシーバスの活性が高い、チャンスタイムだ!この時間帯に頑張ればヒットする可能性大だ。左舷胴の間(中央)のシーバス初挑戦の釣り人も良型をゲット!程なく乗り合わせた全員が型を見た。しかし、良い流れは永くは続かず、船は移動を余儀なくされた。あちらこちらを“ラン&ガン”的に移動して攻めた後、たどり着いたアクアラインの橋脚周りでトロリと潮が流れた。時合いが来た!私も橋脚ぎりぎりにルアーを投げ、ボトムを取って巻き上げた。その瞬間バイト!強烈な引きだ!50cm超の丸々太った子持ちのシーバスだった。

【動画】つり幸・神奈川県川崎・シーバス

大型タンカー周りは、魚も大型!絶好調!

正午頃、アクアラインの橋脚を離れて大きく移動。暫く走り、投錨して停泊する大きなタンカーの周りを狙った。「全員右舷に移動して、タンカーぎりぎりに投げてボトムから巻き上げてください」と船長。タンカーを隠れ蓑として潜んでいるシーバスの群れを引っ張り出して釣るのだ。上手く群れを捉えられるとバタバタとダブルヒットやトリプルヒットで釣れた。しかも大型が多く、この日最大の74cmのシーバスもここで上がった。沖上がりは14時30分頃、シーバスは36~74cmが3~20匹、トップ20匹は2人(西東京市の大畑さんと川崎市の中台さん)。1m級のタチウオも交じった。
船長に話を聞くと、「シーバスのジギングは、今からが一番良い時期です。釣っては太っていて力が強い。食べるなら血抜きして持ち帰れば、今は臭みがないので刺し身も美味しいし、チゲや唐揚げもいけますよ」。私も早速食べてみたがとても美味しかった。キャッチ&イートも最高なシーバス・ジギング!是非、挑戦して頂きたい。

今回利用した釣り船

神奈川県川崎 『つり幸』
〒210-0864 神奈川県川崎市川崎区池上町9-12
TEL:044-266-3189
定休日:毎週木曜日 釣果・施設情報 つり幸ホームページ

出船データ

シーバス予約乗合
料金=大人男性 1万円、女性・高校生 7,000円、中学生以下 6,000円(氷付き)
集合=6時頃
出船=6時50分
沖上がり=14時30分頃
レンタル=貸し竿(500円)
※詳細は問い合わせ
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

岩見 忠弘
釣りビジョンAPC
0mの海面から水深1,000mの超深海までのレンジで、数cmのハゼやキスから、イカ・タコの軟体動物、数十kgのキハダやベニアコウまでの様々な魚を狙うフィッシング・ライター。
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