アクセス良好、コンビニ至近!
「深川 吉野屋」の乗船場は首都高速道路9号深川線「木場出口」からおよそ5分。東京メトロ・東西線「木場駅」から徒歩5分とアクセスが良く、駅から往復タクシーでの釣行も可能。カーナビには「東京都江東区木場6-15-11」(乗船場所)と入力すれば迷わない。
駐車場やコンビニエンスストアが船宿から見える圏内にあり、荷物が多く朝の早い釣り人には嬉しい。好立地ゆえに気を付けたいのは近隣にお住まいの方々への気配りで、早朝の大声や車のドアの開け閉め音、迷惑駐車のないようマナーある行動を心掛けたい。
乗船場に着いたらまずは船着場へ向かって船縁に竿を挿すなどして釣り座の確保。船宿スタッフの指示に従って駐車場へ車を移動し、窓口の空いているタイミングを見計らって乗船名簿の記入と乗船料の支払いを済ませる。窓口で渡される乗船札は船で回収される。出船までコンビニで涼んだりできるのも魅力だが、予約の釣師が揃えば出船できるので、早めの乗船が望ましい。
竿入れからアタリ活発!
「第二十三吉野丸」は東京湾の観光名所を横目にクルーズすること80分ほどで第二海堡を臨む富津沖の釣り場へ到着。水深は40m、底から15mくらいの泳層を探るよう船長からアナウンスがあってから釣り開始。早速竿を曲げたのは左舷ミヨシ(船首)の高木さん。持ち帰らないサイズと認めるなり、魚体に触れぬようプライヤーでフックを外して海へ返す「ペンチリリース」を行っていた。
この後も船中の至る釣り座で竿が曲がり、ポツリポツリとタチウオが取り込まれ、手の合う釣り師から着実に釣果を伸ばしていった。
船長に訊くタチウオジギングのコツ
深川 吉野屋の大森健吾船長に今期のタチウオについて訊いた。
──今期のタチウオ、例年に比べていかがですか?
大森船長「例年通りになってきたかな、ってカンジですね。春先はツ抜け(釣果10本以上)するかしないかで厳しかったんだけど、ようやくこのところ小さい魚が増えてきてくれたから、例年通りの“夏タチ”ってカンジでアタリも多くなってきましたね」
──ビギナーにアドバイスするとしたら?
大森船長「今時がちょうどやりやすいかも知れないです。中層のタナの時は指示ダナをしっかり守って頂ければ。それと、ジグを“動かし過ぎない”ことですね。ジグが跳ねるような動きをしちゃうと、あんまりアタんないし、アタったとしてもリーダーカットされちゃう。釣れてる人の真似をして貰うのが一番早いですね」
──ジグのカラー、お薦めは?
大森船長「ここんところは、赤金、緑金。あとまぁピンクは強いですね。ピンク&シルバーも全ピン(全体ピンク一色)も。このへんが鉄板ですね」
また、取材日の最高気温は35℃と今年の暑さは尋常でなく、船宿に3台ある業務用冷凍庫すらキャパオーバーとのことで、猛暑対策と釣果を新鮮に持ち帰るためにも2リットルペットボトルを2本ほど凍らせて持参するのがお薦めとのこと。余るくらいの飲み物と万全の準備で、釣り人自ら熱中症予防に努めたい。
「最高の時期」と船長も太鼓判!
かくして、富津沖から走水沖、猿島沖を攻略したこの日。上げ潮の効いて来た正午近くからメーターオーバーの良型がアタリ出す右肩上がりの展開で、東京湾タチウオのカンタンではないが夢中になれる面白みを満喫した。
竿頭は36本を釣った右舷ミヨシの大竹さん。最大は左舷2番目の橋本さんが釣った111cm。「数もサイズも狙える最高の時期なんで、初心者の方も是非ぜひ来てください」と船長も太鼓判の東京湾タチウオ。アタリが多く、テクニカルで、竿を絞り込む猛烈なファイトの“釣る楽しみ”に加え、刺身や塩焼きは勿論、蒲焼きや天ぷらにしても絶品。“食べる楽しみ”については「オトコの釣りメシ」タチウオ編にコツやヒントが沢山紹介されているので要チェック。
取材後日には10mの超浅場で入れ食い状態、竿頭43本に135cmのドラゴンサイズも上がる絶好釣を叩き出した「深川 吉野屋」。この夏の東京湾で最も熱いターゲットとしてお薦めしたい。
施設等情報
施設等関連情報
乗船料金:男性 10,500円、女性&高校生 8,000円、中学生以下 6,000円
集合:6時
出船:7時/帰港:16時頃
※貸し道具あり(1セット500円)
※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。