【ひとつテンヤ】日立沖のマダイ好調!大型も浮上し秋のシーズンに期待大!茨城県日立久慈港『弘漁丸』

日立沖のマダイが好調!今シーズンは8月頃より数も伸び大型もヒットしているとのこと。さらに、ヒラメやイナダ、ワラサ、根魚等、多彩な高級ゲストフィッシュも狙えるようだ。秋シーズンに向けて調子が上向きになりそうな〝魚の気配濃厚〟な釣り場を探るべく、茨城県は日立久慈港『弘漁丸』にて出航することにした!

船釣り
  • 弘漁丸・茨城県日立久慈港

アクセスと乗船までに行うこと

日立久慈港までは常磐自動車道・日立南太田ICから約10分。港に着くと手前側に船が着いているのでその前で待機する。集合時間になると船長、女将さんが到着し釣り座をくじ引きで抽選するというスタイルだ。

荷物を下ろした後、港内に釣り客用の無料駐車場があるので車を移動する。続いて乗船名簿を記入。時間になると船長から釣り座のくじ引きの案内がある。友人同士など複数名で参加する場合は、電話予約の際、もしくは受付時に伝えておこう。

集合時間になると「弘漁丸」の灯りが点く。まずは船の前に車を停めて荷物をおろそう。 ©釣りビジョン
港入り口付近に「釣り船乗船者専用」の駐車場がある。 ©釣りビジョン
車を駐車した後、乗船名簿に必要事項を記入する。 ©釣りビジョン
釣り座は抽選方式。良いアイデアだ。 ©釣りビジョン

できれば専用竿を準備したい

今回の釣り方は「ひとつテンヤ」となり、操作性の高い、先調子の専用竿を持ち込むのがおすすめ。0.8号前後のPEラインの感度と、先調子のティップでアタリを捉えていく。

リールは小型~中型のスピニングリール。前述したように0.8号のPEラインを巻き、リーダーはフロロカーボン3号前後を組んだ。テンヤは3~10号を準備。今年は大型のヒットが多いので、とくにリーダーの傷は毎回チェックするべきだろう。

操作性の良いテンヤマダイ専用ロッドを使うと快適かつ釣果にも期待できる。 ©釣りビジョン
今回準備したのは3号から10号のテンヤ。 ©釣りビジョン
エサはテンヤに合わせたエビ。こちらの調整材(硬化剤)の併用がおすすめで、餌付け、餌持ちに効果がある。 ©釣りビジョン
『弘漁丸』ひとつテンヤマダイ仕掛け図。 ©釣りビジョン

開始直後に良型マダイが

小泉大輔船長に挨拶がてら話を聞いてみると、ここ数日は良型のマダイも多く上がっており、この日も期待十分とのことだ。マダイの他にもゲストフィッシュの可能性も大いにあるという。これもテンヤマダイの魅力のひとつ。

エサになるエビが配られた後、海水で解凍。その場で調整材(硬化剤)に漬けたら準備万端。周りの釣り人にテンヤの号数を聞くと5~10号の範囲でスタートするようだ。

そして午前5時に出船。雲空で日差しが弱く釣りやすい気候の中、日立沖へ。ポイントまでは約45分。船長から「水深19mです。下から3m位を探ってください」とアナウンスがありスタートとなった。

開始して10分、右舷大ドモでさっそくヒット。引きが強くリールからラインがどんどん出されていく。幸先の良いスタートを見守っていると、良型マダイが浮上し無事ネットインにも成功した。重さは1.7kg。風格のある個体であった。

丁寧に餌付けするのも釣果アップのポイントだ。 ©釣りビジョン
付けエサの針が2本共にフリーなタイプもある。テンヤのタイプも様々だ。 ©釣りビジョン
開始10分で早速ヒットさせた釣り人。 ©釣りビジョン
無事釣り上げられたマダイ。ナイスサイズ! ©釣りビジョン

潮の向きに合わせてテンヤウエイトを変えるのも面白い

引き続き、小泉船長は細かく潮回りをしながらポイントを探ってくれる。潮回り毎に、潮下、潮上を入れ替えてくれるのも嬉しい。ラインが出ていく時と船下に入っていく時でテンヤの号数を変えるのも面白い。

潮の強さは、時間や風の影響を受ける。シチュエーションにもよりけりなのであくまでも一例だが、例えばラインが出て行く時は若干重め。そうすることで、重くてもテンヤが引かれている状態なのでスローに落ちて行く。

対して、ラインが手前の船側に入ってくる時は、重いテンヤだとすぐに着底してしまうので、軽めのものをセットしてじっくりと餌を見せる。すると、喰わせる時間を作りやすい。

しばらくするとマダイがヒットし始めた。細かいアタリからヒットに持ち込む釣り味は最高。連続ヒットの場面も見られ「マダイ好調」という事前情報にも頷ける。

さらに、美味なる秋の味覚「イナダ」も登場しビッグファイトを満喫したと思えば、小型のシイラもヒット。元気な青物も飛び出し、船内はさらに盛り上がりを見せる。途中、大型マダイらしきヒットもあったが、残念ながらラインブレイク。メインラインやリーダーはこまめにチェックしたい。

「どのテンヤからスタートする?」テンヤ選びも楽しみのひとつ。 ©釣りビジョン
潮とテンヤの重さ、そのバランスを探りながら狙って行く。 ©釣りビジョン
テンヤをしゃくり上げる。そして…。 ©釣りビジョン
ラインのテンションを抜きながら自然にフォールさせる。このスピードが肝心だ。 ©釣りビジョン
細かいアタリを捉えてヒット。 ©釣りビジョン
連続ヒットの場面も見られた。 ©釣りビジョン
釣り味も最高だ! ©釣りビジョン
次々とマダイが上がってくる。 ©釣りビジョン
秋のイナダは食味も最高。これからのシーズンゲストの青物にも期待できる! ©釣りビジョン
ビッグファイトだったが、残念ながらラインブレイク。 ©釣りビジョン
良型マダイは引きも強い。 ©釣りビジョン

様々な魚が釣れる楽しいテンヤ釣り

ひとしきり撮影した後、記者も釣りをスタートした。様子見とばかりに8号のテンヤを付け、軽くしゃくり上げた後、フォールさせる。この時の沈むスピードの感覚でテンヤの重さも変更していく。

潮とのバランスでテンヤを変更することにした。5号か6号で迷ったが、6号で大き目のエビ餌を付け沈むスピードが遅くなる様に調整。するといきなりヒット!操作性の良い「テンヤ専用竿」でのマダイ釣りは快適だ。マダイも無事ネットインすることができ、さらに立て続けにイナダも釣り上げることができた。なお、大物がヒットした後のことを踏まえて、ドラグの調整は事前にしっかり行っておきたい。

13mの根周りへ移動すると、良型のウッカリカサゴやマハタ、ウマヅラハギ、ショウサイフグも上がりなんとも賑やか!活性が高い時間に入ると船中ではマダイも連発した。底にテンヤが付く前にアタリが出て、さらにアワセが決まると最高の一言。

このポイントでは小型・中型・大型マダイが同じところにいるようで、油断の出来ない展開。後半も大型らしきアタリが数回あったのだが、残念ながらヒットに持ち込むことはできなかったが、最後までマダイの引きを楽しみ、午前11時に沖上がりの時間を迎えた。

秋も近づきいよいよ大型マダイのシーズンも本格化しそうな雰囲気。日立沖のテンヤマダイ釣り、今後の展開が楽しみだ。

良型のウッカリカサゴも多く釣り上げられていた。 ©釣りビジョン
こちらは美味なる根魚・マハタ。羨ましい。 ©釣りビジョン
後半もマダイが好調。 ©釣りビジョン
時合が来ると連続ヒットする。 ©釣りビジョン
楽しい時間をありがとうございました。 ©釣りビジョン
最後の流しで4枚目。 ©釣りビジョン
記者もマダイをゲット! ©釣りビジョン
さらにイナダまで!感謝です。 ©釣りビジョン
そろそろイナダも大型化してくる季節だ。 ©釣りビジョン
これから益々期待の日立沖のテンヤマダイ。 ©釣りビジョン
いつも優しく楽しい時間を提供してくれる小泉大輔船長。ありがとうございました! ©釣りビジョン

施設等情報

茨城県日立久慈港 『弘漁丸』
〒319-1222 茨城県日立市久慈町1-28-26
TEL:0294-52-3504
定休日:第3月曜日 釣果・施設情報 弘漁丸ホームページ

施設等関連情報

一つテンヤ・マダイ予約乗合(午前)
料金=1万1,000円(餌1パック・氷・昼食付き)※女性・小学生以下2,000円引き
集合=午前4時40分
出船=午前5時頃
レンタル=貸し竿 500円、ライフジャケット 無料

※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。

この記事を書いたライター

山口 充 プロアングラーとしてテレビ出演、企画、撮影、雑誌執筆やカメラマンをこなしながら「旅と釣り」をテーマに日本中を釣り歩く。公益財団法人日本釣振興会神奈川県支部長・普及振興委員会。2016年JGFA・MVPアングラーズアワード受賞。伝統の和竿「横浜竿」を使い、2020年IGFAタチウオ世界記録を獲得。

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