魚探反応あってもアタリなし!?
タックルは、使い慣れたアジ・ビシ竿をつかった。市販の「イシモチ仕掛け」胴突き2本バリにオモリ30号、餌はアオイソメ。まずは、金沢八景沖の水深22m前後からスタートした。オモリを底から2m程上げ、「今夜の食事は、イシモチ三昧」と、ウキウキしながら釣り始めたが、1時間経過してもアタリは無く、穂先は波の感触を伝えるのみ。
そこで水深30m前後へ移動した。しかし、魚探反応は映っているのだが、アタリ無し。さらに水深40mラインへ移動したが結果は同じ。「もしや浅場では?」と水深10mラインに移動してみたが見事に撃沈。こちらの「食欲」という“殺気”が仕掛けを通して魚に伝わっているとしか思えない…?
“勝利の女神”は、水深20mとタナ!
朝8時頃に出発して、釣れないまま既に正午を迎えてしまった。再度、水深20mラインを狙ってみた。魚探には、それまでに無いほどの魚影が映っており、仕掛けは間違いなく群れの中に入っている。それなのに釣れない…。「なぜ?」考えれば考えるほどカロリーを消費してしまった私は、仕掛けを底から3mほど上げて、置き竿にしたままランチタイムとした。
そんな時、同乗の友人でこのボートの船長でもある高橋さんから「アタッてる!」と、声が掛かった。「えっ、仕掛けを上げていたのに…」と、半信半疑でリールを巻いてくると、釣れて来たのは紛れもなく“本命”のイシモチだった。タナを切った状態で釣れたので「イシモチは浮いているのでは…」と予測、魚探を見ながら2.5~4m上げてアタリを待つことにすると、これが大正解、それまでの不調が嘘のようにアタリが続いた。
サイズに多少のバラつきはあったものの30cmを超える良型も交じり、14匹を釣り上げ、“ゲスト”にムシガレイも1匹交じった。食べるには十二分な釣果を上げる事が出来た。あちらこちらで濃い魚探反応が出ていた事からも魚影が濃い事は間違いないだろう。今後、気温、海水温が上昇すれば、イシモチの活性はさらに高くなり、誰にでも数釣りが楽しめるようになるはずだ。
教訓「イシモチを侮るなかれ!!」
ファミリーフィッシングの対象魚としても知られるイシモチ。簡単な釣り物と思われがちだが、この日の前半のように、理由も分からず「ソッポを向かれる」事も少なくない。「どんな釣り物も決して侮ってはいけない-」。今回の釣行で今更ながらの教訓を得た気がしている。
お刺し身、焼き物、煮物、何にしても美味しい!
持ち帰ったイシモチは、現在チルドで「お休み中」。その昔、「練り物(蒲鉾、竹輪等)の材料」と言われたイシモチだが、最近では、鮮魚店やスーパーで1匹数百円で売られている。“高級魚”とは言わないが、数日“寝かせて”少し水分を抜いて料理すれば、刺し身や焼き物、煮物等、何にしても旨味が増して実に美味しい魚である。
施設等情報
施設等関連情報
車:横浜・横須賀道路・浦賀ICで降り、右折して浦賀駅方面へ。浦賀駅前のT字路を直進(観音崎方面)、ミニストップ(コンビニ)の交差点を右折し、突き当たりを右折。その後、T字路を左折し、30m先の右側に入り口がある
※駐車場:あり(有料)12台
※住宅地のため、近隣の方々への配慮を忘れずに。無断駐停車は厳禁
※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。