奈良県・七色ダムで狙う“スポーン期”のブラックバス!

今年のGW(ゴールデンウイーク)、友人と出掛けたのは、秘境感漂う奈良県・七色ダム。大阪市内から車で約3時間、関西のバスフィールドの中でも近くて遠い存在の釣り場だ。通常の週末でもボートの数は少なく快適に釣りが出来る所である。そのため、GWとは言え、大きな混雑はなかった。自前のボートを駐艇していることもあり、近年は足繁く通っている。

バス
  • 奈良県 七色ダム

狙うは勿論“BIGMAMA”!

5月に入り、季節は春と梅雨の間なので、スポーニング(産卵期)の真っただ中。狙うは早々にスポーニングを終えたアフターの“BIGMAMA”だ。実は去年もGWにここに来ており、その時はスポーニングに関係のない30cm前後のアベレージサイズの数釣りや“アフターバス”が釣れた。“見えバス”も多く、ブラインドでもアベレージサイズのバスがたくさん釣れたので、その記憶をもとに今年も来たのだ。

初日は全域を走り回り、午前中にミドストでアベレージサイズが2匹。あちらこちらを探したがバスはあまり見えず、見えてもネストの魚なのでスルー。水温は朝イチで14℃、昼も16℃までしか上がらなかったので、バスの反応も微妙な感じだった。“見えバス”も少なく、立木のディープを触ってもバイトが少ない状況。原因は釣行前日までに降った冷たい雨による水温低下と、放水による急激な増減水と思われる。さらに立木周りを狙うにも午後からは風が強くなり、本流筋は釣り難くかった。どうやら減水し始めたタイミングでは釣果が得られていたようだが、掴みどころのない状況の中、彷徨う釣りでポロポロ拾って初日は終了した。

ミドストはハマってる?

2日目の朝にビッグバスをゲット!

2日目の朝イチは、スロープからほど近いエリアでフィーディングのバスが上がってくるポイントでフィネスな展開。居さえすれば釣れる場所なので、サクッと流して移動を決断。昨日入っていなかったからという単純な理由で向かった先は西の川。結果的にはこの時の判断が良かったようで、西の川の中流域で良いサイズのバスをキャッチすることが出来た。

上流域はネストの魚が多かったが、フィーディングで入って来ている魚もチラホラ見えた。ただ、フィーディングの魚はスピードが速すぎて勝負にならなかった。その後は、人も増えてきたので西の川を後にして本流筋を行ったり来たりで、ポロポロと拾い釣りで終了となった。

2日目朝イチの魚探画像
良いコンディションの魚!

今後、水温が20℃前後で安定すれば…

水温が20℃前後で安定すればアフターが増えてくる時期になり、アベレージサイズのバスも釣りやすくなる。また、各川筋の上流ではフィーディングに上がってくるバスをサイトで狙えるようにもなる。今回の感覚だと5月末~6月中旬は楽しい釣りができるのではないかと思う。

釣り方のコツ

ロッド: バス用スピニングロッド、6フィート4インチ、ウルトラライトアクション
リール: スピニングリール2500番ハイギア、シャロ―スプール
ライン: フロロカーボン4lb
ルアー: リアル系ワーム2.8インチ + フィネス用ジグヘッド1.3g

今回のように、ストラクチャーにタイトに付いているバスをミドストで狙うコツは下記の2つ。

1)レイダウンに沿ってレンジを刻む
私が大事にしているのはレイダウンに対してルアーを引く向き。可能であれば根本から先端に向かって引いて来る。そうすることで根掛かりのリスクを回避しつつ、よりさまざまなレンジを刻める。

2)根掛かりの回収率UPで効率化を図る
8号のナスオモリはお持ちだろうか。ナス型オモリにスナップを付けただけだが、根掛かりをした時、このオモリをスナップでメインラインに通して揺するだけで外れるのだ。ミドストだけでなく、シングルフックのルアーとの相性が良いので、事前に作っておくことを勧めたい。

ナス型オモリで回収したジグヘッド

施設等情報

スポーツワールド七色
〒639-3807 奈良県吉野郡下北山村下桑原
※お問い合わせはinstagramのDMで 『スポーツワールド七色』Instagram

施設等関連情報

・ボート昇降、レンタルボートの営業時間:6:00 ~ 17:00(受付時間 5:30)
車:(1)大阪方面から:京奈和自動車道路・五条北ICから約2時間、(2)三重方面から:熊野尾鷲道路・熊野大迫ICから車で約40分

※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。

この記事を書いたライター

高橋 慎治 ブラックバスのトーナメント参戦を主軸に、トラウトやソルトの釣りも行う。「釣りで人生を豊かにする」というコンセプトのもと、釣り普及委員会の委員長としてイベントを複数回開催。日本全国の水辺で釣りをしてきた経験をもとに、記事を執筆していきたい。重度のTwitter民でもあるので、フォローを希望!

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