岸際には浮きゴミが…
メインの神流川と各ワンドのインレット(沢)から雨水が流入、本湖も若干ではあるが、濁りが入り水位が上がった。そのため、岸際には浮きゴミが溜まるエリアが多く存在していた。「魚っ気があるな~」と感じていると、岸際で水面を割る程の水しぶきが上がる光景が目についた。「まさか!」と思いつつも偏光グラス越しに魚影を確認すると、浮きゴミの下はコイやヘラブナの大群で埋め尽くされ、冠水植物や浮きゴミに対して一斉に産卵行動に移っていたのだ。改めて自然の中で生きる魚は状況変化に敏感な生き物だと感じた。
過去の経験からこのような状況では、ブラックバスは岸側には寄らず、少し沖の中層にポジションを取って回遊している事が多く、狙い難い印象しかなかった。
キーはヘラブナが産卵行動していないエリア
朝一は、観光ボート周辺の下流域から中流域にかけて岸際から3、4m離れた位置までをトップウォーターで攻めていき、湖の様子をみるプランにした。しかし、500m程岸際に沿って流していくと、ある事に気が付いた。それはヘラブナの大群が徐々に薄くなり、ヘラブナが居なくなるエリアではバスのチェイスが見られたのだ。「もしや?」と思いながら流して行くと、またしても同じようなエリアに差し掛かるとバスがチェイスして来た。しかし、見に来るだけでなかなかバイトまで持ち込むことが出来なかった。
バイトに結び付けるまでの答えは?
トップウォーターの釣りでは、魚がルアーに飛びつくまでのバイトシーンまで見えるのが醍醐味なのだが、チェイスがあると「いつかバイトする魚に出会えるのではないか?」と、永遠とキャストを続けがちになる。だが、そんな時は水面直下~1m以内を誘えるルアーにチェンジしてみるといいだろう。水面までバイトするのを嫌っていた魚も、少し水中に潜るルアーに変更しただけでバイトしてくれるとの答えが発見出来るはずだ。
近場の温泉で心も体も温まる!
今回は、冷たい雨に打たれ続けた事もあり、神流湖から15分程下った県道22号線にある『おふろCafe白寿の湯』に向かう事にした。ここの温泉は温泉通も唸らせる塩分濃度が非常に高い赤褐色の源泉で、成分結晶が蓄積した“千枚田”という光景を見ながら褐色の湯が心も体も温めてくれる。心身ともに体をほぐした後は健康志向の食を頂き贅沢な一時を味わう事が出来た。
施設等情報
〒370-1403 群馬県藤岡市保美濃922
TEL: 0274-56-0522
■おふろCafé 白寿の湯
住所:〒367-0301 埼玉県児玉郡神川町渡瀬337-1
電話番号:0274-52-3771
営業時間:10:00~23:00(最終受付22:30)
入館料:平日大人780円 小人400円 土日祝 大人880円 小人400円
平日・土日祝:夜割21:00~22:30 大人450円 小人200円 おふろCafé 白寿の湯ホームページ
施設等関連情報
■営業:無休、7:00~16:00(平日)、6:00~17:00(土日祝)
■料金:日釣り券:1,000円、年券:5,500円
・ローボート:1人2,000円、2人2,500円、3人3,000円、エンジン付きボート1万円
・レンタル:「フットコン」バッテリー込み4,000円、バッテリーのみ2,000円
・持ち込みボートスロープ代(湖面ルール:エンジン付き4ストのみ利用可能)カヌー1,000円/日、小型ボート2,000円/日、中型ボート3,000円/日
※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。