2025年06月24日公開

ここ数年、あまり釣果に恵まれていないスルメイカ…。しかし、今シーズンは相模湾で絶好調との知らせが舞い込んできた!むしろ「当たり年」と言っても過言ではなさそうな雰囲気である。“多点掛け”とイカが吐き出す“水鉄砲”を味わうべく、イカ釣りで有名な長井港の『儀兵衛丸』より出船した。
アクセス・乗船
『儀兵衛丸』の最寄りは、横浜横須賀自動車道路の衣笠IC。そこから、三浦縦貫道を経由して「林IC」で下車後、「三浦縦貫道林入口」の信号を左折。700mほど進んだ先の、「荒崎入り口」の信号を右折。そこから1.4kmほど進み、「長井岡崎公園の入り口を左折すると、400mほどで左側に『儀兵衛丸』が見えてくる。「林IC」からは車で約20分ほど。船宿に到着したことを伝えれば、駐車場に案内してくれるので、車を停めたら店内で受付を済ませる。
タックル
タックルは、中型電動リールと道糸PE4号を300mくらい巻ける物。竿はイカ専用の物で、特にスルメイカの場合は誘い続けるパターンも多く、シャープに操作する事が多いので8対2の先調子、1.6m~2.1mくらいの物がオススメ。オモリは120~150号を用意。
イカ角はブランコ、直結があるが、サバ等の魚を避けるためには直結が良く、スルメイカの活性が上がっている場合は直結仕掛けを使ってドンドン誘って掛けていく。角の長さは14cmの人が多かったが、今回11cmも効果が高かった。逆に活性が低く、サバが少ない場合やヤリイカが多い時期は底に近い棚になる事が多く、シビアな触りを掴んで掛けるのでブランコ仕掛けがメインで使われる。
近場のポイントからスタート
集合は午前4時。船宿には少し早めに到着し受付などを済ませる。“やすべーマン”こと梶ヶ谷泰宏船長に挨拶を兼ねて状況を聞いて見ると「ここからだと場所も近いんです」と、釣れている場所は近場のようだ。
ここ数年は、潮の影響なのかスルメイカの釣果がいまひとつで、釣果があったとしても“ヤリイカシーズンにスルメが交じる”程度であった。そのため「スルメ」メインのイカ釣りは久し振りのこととなる。お客さんも平日ながら次々に到着して満員で大賑わい。肝たっぷりのスルメイカで、大好物の「塩辛」を作り思いっきり食べたい!意気込みながら準備を開始した。
午前5時に出船した『儀兵衛丸』は、約40分ほどで城ヶ島沖のポイントに到着。反応を探し、実釣スタート。水深は105mで、反応があるのは90~95mの棚。思ったよりも浅い。底に着いてから反応がある棚まで上げて誘いを開始。大きくシャクり上げてから竿を下げて、落とし込む。これを繰り返して反応がある棚を探っていく。すると数名にヒット!引きが強く楽しそうだ。お約束の“水鉄砲”を吐き出しながら、次々とスルメイカが取り込まれていく。
なお、同船者の仕掛けを拝見すると「直結仕掛け」で、角の数は10本以上の方が多かった。良型が多く14cmのイカ角がマッチしていた印象だ。
イカのサイズに合わせて角も変更
反応がなくなると、10分ほど移動して別のポイントへ。再スタートすると、すぐにヒットが連発した。あちらこちらでスルメイカが竿を曲げていくが、少々サイズが落ちた影響か、バラシが多発した。聞けば「掛かっても上げて来るといなくなってしまう」とのことだ。
こうなると多点掛けが難しくなってしまうので慎重に1尾を上げる釣り方にシフトチェンジする必要がある。そんな中、ベテランのイカハンターがイカ角を14cm直結から11cmに変更したところ、バラシが減り綺麗に乗るようになった。臨機応変に対応出来るベテランの釣りは大変参考になる。
数が纏まったところで、皆さんイカを捌いて“船上干しタイム”。綺麗に捌かれたスルメイカが船上に靡く光景は、正に風物詩。常連さんは干す時間や干す位置のローテーションも行っていた。また、スルメイカは肝があるので、お手製の塩辛も作ることができる。
イカの反応は潮回り毎に変わるものの、引き続きアタリの出方は順調。中には小さめな8cmのイカ角を投入しているアングラーもいたが、反応が悪くなってしまったようで、11cmがベストだったと教えてくれた。
ブランコ仕掛けの効果が出る
ヒット率が下がった後半、記者も竿を出してみた。14cmの直結仕掛けは持ち込んだものの、11cmの直結仕掛けの持ち合わせがなかったため、実験とばかりに「7本角ブランコ仕掛け」で挑むことに。幸いにして、サバの反応も少なかったので、ダメなら14cm仕掛けを改造し角を11cmに交換する腹積もりだ。
潮回りして再開すると、早速、着底前にスルメイカがヒットした。途中でバレたような感触だったが、無事上げることができた。すると、ここからブランコ仕掛けの効能が上手くハマり、ダブル、お次はトリプルと好調。
途中、ハモノに2回やられたが、それでも順調なペースでスルメイカを上げることができた。スルメイカの活性と上手くマッチしたのだろう。梶ケ谷船長も「ブランコが良い日もあるし、無理して直結にしても慣れないと取りこぼしも多くなるので」と話していた。ビギナーはサバが少なければ「ブランコ仕掛け」で、丁寧に釣果を上げた方が良いと感じた。
この日は最後までイカの反応があり、後半はブランコ有利な展開で様々なパターンを楽しむことができた。そして、午後12時に沖上がり。
釣り味も食味も最高なスルメイカ!“当たり年”を逃すことなく、是非チャレンジしていただきたい!
今回利用した釣り船
出船データ
集合:午前4時
出船:午前5時
料金:一般 11,000円
※女性・高校生 お問い合わせください
※中学生以下 お問い合わせください
※男女ペア(2人で) お問い合わせください
イカ電動レンタルタックルセット:1,000円
イカプラヅノ11cmブランコ5本仕掛け:800円~
イカプラヅノ14cmブランコ5本仕掛け:1,000円~
レンタル長靴:無料
レンタルライフジャケット:無料
イカヅノ投入器:無料
駐車場:あり
※詳細は問い合わせ
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