仙台藩(伊達藩)ご用達の水路!
仙台堀川は、北岸にあった仙台藩邸の蔵屋敷に米などの特産品を運び入れる為に利用されていた川。“仙台堀”とも呼ばれ、まさに仙台藩ご用達の川である。
その仙台堀川には、地下鉄東西線・東陽町駅で降り、1番出口を出る。そこは永代通りと四ツ目通りの交差点だ。四ツ目通りを江東区役所方向に北上、10分程歩くと葛西橋通りに出る。これを右折した所に都内では珍しい24時間営業の釣具店『上州屋』東陽町店がある。ここでは、餌の青イソメも取り扱っており、質・量共に文句なしの餌が手に入る。税込み487円を1パック買えば十分である。
餌を入手したら、四ツ目通りに戻り、仙台堀川に架かる橋を渡り、右折した所が『仙台堀川公園』である。周辺には背の高い木々が植えられており、あちらこちらに涼しい木陰を作ってくれている。周辺には綺麗に整備されたトイレもあり、川沿いには高さ1m程の柵が張り巡らされている。夏休み中の子供を連れてのファミリーフィッシングにもピッタリな場所だろう。
仕掛けを入れた途端に“入れ喰い”!
石で作られた『仙台堀川公園』の“看板”を一瞥して公園内に入り、木陰を見つけて道具を下ろした。
この日、同行の友人は、9尺(約2.7m)の竿にミャク釣り仕掛け、小生は11尺(約3.3m)のテンカラ竿に小型玉ウキ4個を配したシモリ仕掛けを使い、友人はここ数年話題を集めているホタテの貝柱餌、小生は来る途中に『上州屋』で買った青イソメを使った。
東京は、この日も日中は34、35度の猛暑との事だったが、釣り場に着いた8時半過ぎには、既に軽く30度を超えていた感じで、駅から歩いて来ただけで汗が噴き出していた。しかし、木陰に入って支度を始めると、風が頬を撫でて行き、思わず「涼しい!」と、友人と顔を見合わせた。
先に竿を出した友人が、ホタテ餌で直ぐに10cm級のハゼを釣り上げた。小生が仕掛けの準備をしている内に2匹目、3匹目と釣り上げ、絶好のスタート。ここで小生も竿を出すと、シモリウキが馴染まぬ内に明確なアタリが来た。軽く竿を立てて合わせると、やはり10cm級のハゼが釣れて来た。
潮の干満も関係なし、終始“入れ喰い”
この日は、東京湾奥部の満潮時間は午前5時半頃、我々が釣り始めた頃には潮が引き始めていたが、そんな事は全く関係なし。最初の1匹を釣ってから、同じ餌で5匹のハゼを釣り、次の餌付けでは7匹を釣り、文字通りの“入れ喰い”が続いた。
ホタテ餌の友人もほぼ“入れ喰い”なのだが、大きな違いが一つ。餌持ちである。ホタテ餌でも1回の餌付けで複数釣れるのだが、2、3匹までで青イソメの5匹、6匹には及ばない。しかし、十分に“入れ喰い”が楽しめるのだから、イソメ餌が苦手な女性ファン等には、貴重な餌と言えよう。
その後、徐々に水位が下がり、10時を過ぎる頃には、始めた時に比べ20cm以上水位は低くなったが、全く喰いは衰えず、久し振りに『時間・束』(1時間に100匹以上)で釣れ続いた。
結局、正午丁度に納竿、正味3時間少しの釣りだったが、8~12.5cm(8cm未満はリリース)を318匹(終始ホタテ餌で通した友人は125匹)の爆釣!7月に出掛けた江戸川区・旧中川の好調振りも含め、今シーズンの“江戸前”ハゼの魚影の濃さを確信した。
小型は、頭と内臓を取って唐揚げが最高!
ハゼと言えば天ぷらだが、小型の内は唐揚げもいい。もっとも簡単なのは、片栗粉を塗しただけで揚げればいいのだが、カレー粉などをアクセントに加えると、更に美味しくなる。11、12cm迄のハゼならば、2度揚げしなくても骨が当たる事もない。
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