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2025年秩父荒川で日本一早い鮎解禁!熱い熱い鮎シーズンの開幕だ~!

2025年05月03日公開

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気温6℃と冷え込んだ埼玉県荒川の河原には、夜も明けやなぬうちに、今か今かと解禁を待ち侘びる多くの釣り人たちが集結。続々と乗り込んでくる車のナンバーは遠方のものも多く見られた。毎年のことながら、解禁日は胸が高鳴るものである。そう、いよいよ待ちに待った2025シーズン、鮎釣りの開幕である!果たして、どんなドラマが待っているのだろうか?さあさあ「鮎な夏」のスタートである!

【この記事を書いたライター】SHOHEY

冷たい風吹く、水温8度の低水温のスタート!

笑顔の釣り人たちの先にはうっすらと武甲山が見え始めていた。午前6時の解禁に向け皆久しぶりの鮎釣りに忘れ物は無いかと準備にも抜かりが無い!私も久しぶりに会った友人たちと鮎釣り談義に花を咲かせながら準備を進めた。それにしても寒い!ドライタイツにレインも着込んでの出撃である!

解禁時間の1時間も前だと言うのに多くの釣り人が川へと向かっている。流石、解禁日!皆、気合いが入っているぜ~(笑)!私も遅れをとるまいと河原へ。昨シーズンぶりのオトリ鮎を掴めば「あ~、今年も始まったな~!」と感じる嬉しい瞬間。そして、久しぶりの曳舟はちょっぴり重く感じるのであった。

河原を見渡すと駐車場所から近いポイントは既に満員御礼!と言う事で上流を目指す事に。柳大橋まで来るとやっと入れる場所が出てきた。とりあえず友人たちと橋上を確保し6時の解禁を待つ事に。川を覗くがまだ鮎の姿を確認する事は出来なかった。そうこうしているとあっという間に時間は過ぎ、6時を迎え川には解禁を知らせる花火が鳴り響いた!

一斉に放たれるオトリ鮎!川には色とりどりのアユ竿が並びアーチを描いていた。私も凍える手で鼻カンを通し、どうかお友たちを連れ帰ってくれる事を願いオトリ鮎を放った。薄曇り、低気温、低水温!釣果のほどはいかに?!

⇒シーズンが始まる前に鮎の動画を見て予習しよう!

朝一は深場を狙うべし!

開始2分!遂に竿が曲がる姿が!橋直下右岸に立った釣り人だった。1尾目から背掛かりであろう鮎が宙を切りタモへと吸い込まれていった。遠目ではあったがどうやら型は小さめの鮎の様だ。すぐさま掛かり鮎を放つと何と連続HIT!ここから3連チャン!橋下欄干周りは深みがあり、まだ放流したての鮎たちはバラけず群れて深みに溜まっているようだ。浅瀬の岩盤を狙っていた私にはまだコツリとも反応が無いままだったが、こうして解禁日に竿を出し、鮎を泳がせている事が楽しくて楽しくて大満足であった。

間も無くすると、私の対岸に入った友人の竿が曲がり仲間内で第1号の解禁となった。そこからは中々連続ヒットと言う人は少ないが、あちらこちらでポツリポツリと竿が曲がり始め、徐々に河原も賑やかになっていった。まだ釣れていないが他のポイントも偵察に!やはりどこも水深のあるポイントで釣果が出ているようだ。毎年の事だが今年も場所ムラがあり、時間が経つにつれ釣果の差が出てきていた。

私もそろそろ解禁したい!釣り場に戻り再び竿を出す事に。なるべく水深のある場所に狙いを定めオトリを出して行く。すると岩盤の掘れ込みにオトリがスッと入った瞬間であった!コツコツと前あたりがあったと思えばすかさず「スッコーン!」「キターーー!」12~13cm程のチビアユであったが無事タモに収まり2025年解禁を迎えた。久しぶりのキャッチは予想通りぎこちないものになってしまったがこの1尾から今シーズンが始まるのだと思うと感慨深かった。運よく群れが近くに留まっていた様でここから3連チャン!と最高な幕開けとなった!

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10時の時点で40尾オーバーの釣り人も!?

10時を過ぎても相変わらず冷たい風が吹き、朝早くから川に浸かっていた釣り人たちは寒さに凍えていた。水温変化や、日差しがない事もあり開始時間から川にもあまり変化は見られないままであった。鮎の群れも移動する事なく同じ場所をグルグル…。群れを当てた釣り人たちは釣果をドンドン伸ばし既に40尾オーバーの人も。僅かながらバラけた鮎を拾い釣りする人が大半と言う状況だ。

今年の鮎はサイズは小さめ12~13cmのものが多く、まだしっかり追って掛かるものは少ない。戯れて掛かるものが多いのでポロリとバレも目にすることが多かった。そこで5.0~6.0号程の小針で3本イカリを使用することでバレを軽減できた。

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午後は深場から大移動の鮎たち!浅瀬の流れで追いが立つ!

午後になっても太陽は顔を見せることは無かったが、徐々に気温は上がり始め、水温は13℃まで上昇。すると少し川の様子に変化が見られる。深みに留まっていた群れが浅瀬へと出始めてきたのだ!大きな群れは分裂し、あちらこちらで鮎の姿が確認できる様に。石で囲われた場所や、岩盤の溝で止まるを繰り返し移動をしていた。

基本的には深みから上流へと移動する傾向であった。今日は鮎釣りを初めて間もない初心者の仲間もいたのでなんとか今日みんなが1尾は釣り上げ全員で解禁を迎えることが目標であった。無事、鮎の顔を見られた私は竿を畳み午後はサポートに徹することに。周りの仲間も協力してくれて、皆で目を凝らし鮎を探した。

基本的に鮎を目視できないところでは掛からないので鮎を見つける目が肝となる。暫し反応のないままの時間が過ぎサポートをしていた私にも焦りが…。

14時30分を過ぎた頃だろうか、黒いモヤモヤとした影が突如目の前に現れた。

「やって来ました鮎さん!待ってましたよ~!」。

群れの下流からそっとオトリを合流させようアドバイスすると、初心者の友人は丁寧にうまく群れにオトリを入れる事に成功した!ゴツゴツとラインに鮎が当たる音が竿を通して感じられた。どうやら少し鮎は浮き気味で中層を泳いでいるようだ。

一度オトリを手元に戻し、針を長めに出すことに。そして、再度オトリを群れへと入れ込むと「ギラリ~ン!」。思わず見守っていたみんなで「掛かった~!」と一斉に声を出してしまった!「タモタモ!ゆっくりゆっくり!」と声を掛けたが、私たちの方が緊張していた。一気に抜け出た鮎を無事キャッチ!河原に歓声が上がる!そして、ここからなんと怒涛の入れ掛かりが始まった。終わってみれば彼の過去最高釣果を更新。ニコニコ笑顔で鮎釣りをしている姿が見られたこと、そして「楽しかった~」の一言が聞けたことは私にとっても何よりも嬉しい瞬間となった。これにて全員安打!2025年の鮎釣りは最高の幕開けとなった。

日本一早い解禁を迎えた秩父荒川では、まだまだ鮎も群れている状況だが、しっかり追って掛かる〝やる気鮎〟の姿も見られた。場所ムラは激しく目を使い、足を使うことが必至ではあるが、シーズン初めは、まだ川歩きに慣れない人も多いはずだ。だからこそ、大いに荒川を釣り歩こう!その先には胸をスカッとさせるようなアタリを出してくれる鮎たちが待っている!

【追記】
今シーズンも多くの鮎、多くの川の記事を楽しくお届けできるよう私自身も大いに楽しんで参ります。1人でも記事を通し笑顔の鮎時間を過ごしていただければ幸いです。どうぞ今シーズンもよろしくお願い致します。さあさあさあ~!全国の鮎釣りファンたちよ!楽しむ準備はできているか?楽しい「鮎な夏」の始まりだ~!共に熱い夏を駆け抜けよう!

⇒シーズンが始まる前に鮎の動画を見て予習しよう!

施設等情報

秩父荒川漁協協同組合
埼玉県秩父市久那4001-1
TEL:0494-22-0460

施設等関連情報

料金:日釣り券3,000円、年券14,000円
柳大橋オトリ店:埼玉県秩父市久那1874(5:00頃~15:00頃)
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

SHOHEY
鮎にゾッコン!ずっと川に浸かっていたいと思う日々を過ごす。3~4月は渓流釣り、5~10月の休みは全てを鮎釣りに捧げ、全国各地を「鮎な夏!」で駆け巡る。主催するアウトドアの団体にて、キャンプや釣り初心者のためのイベントなども開催。
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