午後になっても太陽は顔を見せることは無かったが、徐々に気温は上がり始め、水温は13℃まで上昇。すると少し川の様子に変化が見られる。深みに留まっていた群れが浅瀬へと出始めてきたのだ!大きな群れは分裂し、あちらこちらで鮎の姿が確認できる様に。石で囲われた場所や、岩盤の溝で止まるを繰り返し移動をしていた。基本的には深みから上流へと移動する傾向であった。今日は鮎釣りを初めて間もない初心者の仲間もいたのでなんとか今日みんなが1尾は釣り上げ全員で解禁を迎えることが目標であった。無事、鮎の顔を見られた私は竿を畳み午後はサポートに徹することに。周りの仲間も協力してくれて、皆で目を凝らし鮎を探した。基本的に鮎を目視できないところでは掛からないので鮎を見つける目が肝となる。暫し反応のないままの時間が過ぎサポートをしていた私にも焦りが…。14時30分を過ぎた頃だろうか、黒いモヤモヤとした影が突如目の前に現れた。「やって来ました鮎さん!待ってましたよ~!」。群れの下流からそっとオトリを合流させようアドバイスすると、初心者の友人は丁寧にうまく群れにオトリを入れる事に成功した!ゴツゴツとラインに鮎が当たる音が竿を通して感じられた。どうやら少し鮎は浮き気味で中層を泳いでいるようだ。一度オトリを手元に戻し、針を長めに出すことに。そして、再度オトリを群れへと入れ込むと「ギラリ~ン!」。思わず見守っていたみんなで「掛かった~!」と一斉に声を出してしまった!「タモタモ!ゆっくりゆっくり!」と声を掛けたが、私たちの方が緊張していた。一気に抜け出た鮎を無事キャッチ!河原に歓声が上がる!そして、ここからなんと怒涛の入れ掛かりが始まった。終わってみれば彼の過去最高釣果を更新。ニコニコ笑顔で鮎釣りをしている姿が見られたこと、そして「楽しかった~」の一言が聞けたことは私にとっても何よりも嬉しい瞬間となった。これにて全員安打!2025年の鮎釣りは最高の幕開けとなった。日本一早い解禁を迎えた秩父荒川では、まだまだ鮎も群れている状況だが、しっかり追って掛かる〝やる気鮎〟の姿も見られた。場所ムラは激しく目を使い、足を使うことが必至ではあるが、シーズン初めは、まだ川歩きに慣れない人も多いはずだ。だからこそ、大いに荒川を釣り歩こう!その先には胸をスカッとさせるようなアタリを出してくれる鮎たちが待っている!【追記】今シーズンも多くの鮎、多くの川の記事を楽しくお届けできるよう私自身も大いに楽しんで参ります。1人でも記事を通し笑顔の鮎時間を過ごしていただければ幸いです。どうぞ今シーズンもよろしくお願い致します。さあさあさあ~!全国の鮎釣りファンたちよ!楽しむ準備はできているか?楽しい「鮎な夏」の始まりだ~!共に熱い夏を駆け抜けよう!