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スーパーイエロー鮎が凄いんジャー!アタリが凄いんジャー!山梨県葛野川鮎開幕ジャー!

2025年06月11日公開

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今年もこの日がやってきた!そう、6月1日は全国的に多くの鮎河川が解禁を迎える。鮎師にとってはまさに“元旦”だ。SNSには「解禁(明けまして)おめでとうございます」の文字が並んだ。いよいよシーズン本番、夏開幕である。数日前から多くの情報が飛び交い、この6月1日という日をどこで迎えようかと毎年頭を悩ませるものだが…今シーズンは山梨県桂川支流の葛野川へ!果たして、どんな幕開けが待っているだろうか!?

【この記事を書いたライター】SHOHEY

大雨、増水、濁り…負の文字が並ぶ解禁前日

毎年のことながら、この時期は梅雨入り前で天候が不安定になることが多く、今年も天気には悩まされた。東海、関東圏は解禁前日どこも大雨や爆風と大荒れ。誰しもが初陣を前に、穴が開くほど天気予報を見たことだろう。私もその1人。あちこちから情報を集め、確実に竿を出せる河川を探しまくったが、なかなか決まらず…。前日の夕方、丁寧に川の写真付きで情報をくれた友人たちのお陰で、やっと目星がついたのが山梨県の桂川水系だったというわけである。

解禁日は前日入りし、川の状態をチェックすることに。まず本流の桂川を観れば多少の増水があり、笹濁りという状況だ。であれば、水引も早い葛野川なら釣りになりそうと判断し、さっそく葛野川の河原へ。

到着したのは 20時。真っ暗な河原には、川の流れる音のみが響いている。雨は上がっていたもののどろどろの河原に侵入してしまい、靴は早々に終了(笑)。暗くて目視はできなかったが、音を聞く感じだとほぼ増水はおさまっていると判断。なんとか竿が出せそうだ!夜明けが待ち遠しいが、とりあえず前乗りしていた友人と合流し前夜祭!〝ちょこっと〟のつもりだったが、釣り談義は尽きることなく、楽しい時間が続いた。

引き水!濁りなし!のパーフェクトな開幕!早朝から良型鮎現る!

空が白けてくると皆川に目を凝らしていた。そこには安堵の顔が並んだ。目の前には平水、濁り無しの景色が広がっていた。今日が今シーズンの解禁となる人が多く4:00のスタートに向け夜明け前から準備を始める人も多く見られた。

あっという間に川には多くの釣り人が並んだ。私は暫し見学を。川を見渡せば今か今かと解禁を心待ちにする釣り人達のワクワクが伝わってくる。

いよいよスタート一斉にオトリが放たれた!河原から見学していると川には多くの鮎の煌めきが見えてた。開始1分!早速竿が曲がった!すると対岸でも、上流でも、下流でも次から次へと竿が曲がり始めたのだ!おお~これは凄い!しかもタモに収まる鮎は良型のものばかり。この光景には今日一日を期待せずにはいられなかった。

 

心地よくも激しいアタリに感動!

7:00遅ればせながら私も友人たちと川へ。スタートは駐車場所から500m程上流の右岸に瀬があり左岸にはチャラ瀬のあるポイントへ!前日の悪天もあったのか駐車場所から少し離れればさほど混雑もなく釣り場も選ぶことが出来た。

いつもなら大好きチャラ瀬へ!というところだが今日は右岸の瀬からのスタートに!今シーズンは「苦手にも果敢にチャレンジ」という目標があったからだ。友人と並び竿を出すことに。仕掛けを張りながら川を覗けばギランギランが見えるではないか!これは掛かりそ~だぞ~!

足元からオトリを送り出すと数十cm進んだ所で鮎が引っ掛かった。どうやら昨日の雨でゴミや草木が多くある様だ。根掛かりに気を付けながら再度送り込み!ギランが見えた場所に鮎が到達すると早速反応が!前当たりがあったかと思えば「ギュギュギュイーン!」と湖産特有の針をひったくる気持ち良い当たりが!うお~たまらん!タモに収まった鮎はスーパーイエロー!ギンギン追星の鮎であった!手にすればホワンと何とも良い香り~!下流を見れば友人も強い瀬の中でバッキューン!の会心の当たり!あー楽しい!楽しい!
入れ掛かり~とまではいかないものの、3~4連チャン!すると一旦当たりが止まってしまうのでポイントをずらして反応を探す。暫くすると反応のなくなった場所でも再び鮎が入り連チャンといった感じである。

流れの中にある掘れ込みが特に反応が良かった。10:00を回ればお日様も顔を見せ始め活性も更に上がってきた!

それにしても、下流の友人は釣るペースがちと違う!良く良く観察すると瀬の中の右岸ヘチをギリギリ狙っている!「ヘチが良いよ!」とのアドバイスが飛んできた。私は手前の流れで掛かっていたのでヘチは手付かずであった。

アドバイス通りヘチギリギリ葦ぎわにオトリ入れると「バッキューン!ギュイーン」速掛かりの入れ掛かり~!しかもスーパーイエローの上をいく「ぼく強い鮎です!」と言わんばかりのスペシャルイエロー鮎が現れた!いる所では入れポン!一瞬でオトリに強烈アタックをかましてくる!

このスペシャルイエロー鮎くんは一度抜いてしまうと同じ場所では直ぐには掛からないので、少しずつポイントをずらして探っていく事が重要だ!それにしてもこのアタリ!この追星は凄い!

お昼までこの高活性は続き皆大満足な釣果を持ち寄りお昼休憩となった。

午後は極浅チャラ瀬にも鮎の姿が!

普通であれば午後の気温が上がる時間になれば更に活性が上がる!というところだが、今日は朝から活性マックスという事で、午後も活性キープといった感じであった。しかし、ちょっとした変化が!午前中鮎の姿が見られなかった浅瀬にも鮎の姿が見られる様になった事だ。

午後になり午前中と同じポイントに向かうと浅瀬に鮎の姿が見え始めていた。午前中とは反対を向き左岸のチャラ瀬で竿を出す事に。立て竿にし、下流から上飛ばしを!するとギュルン!ギラン!浅瀬でも瀬で釣れるサイズと同等のものが掛かる!しかしこの浅瀬には問題もある。先にも述べたが昨日の増水で草木など根掛かりするものが兎に角多い!ハリスを短くセットしないとたちまち根掛かりしてしまう。この状況を考えると浅瀬でもしっかり鮎は掛かるが、少し水深がある場所の方が今は賢明であろう。しかし、根掛かりがなくなり、もう少し水温が上がればこの浅瀬で怒涛の入れ掛かりが見られるかもしれない要チェックポイントだ!

夕方には近隣河川の情報も多々入ってきたが、どの河川もまだ水温が低く、小型の鮎が多いや、数が出ないなどが多く聞かれた。これから少しずつ水温が上がっていけばどの河川も上向きになってくる事だろう。それまでは天気の良い場所を選び、水温が上がりやすいポイントを狙っていく事が良いだろう。

終日の高活性!バキューンの強い当たりに酔いしれる最高な1日となった。ここ山梨県葛野川ではスイカの香り漂わせる黄色い鮎達が夏の始まりを告げていた!

施設等情報

桂川漁業協同組合
山梨県上野原市上野原2580
TEL:0554-63-0083 桂川漁業協同組合ホームページ

施設等関連情報

「オトリ小屋井上」
山梨県大月市大月町花咲1668-6
TEL:090-3003-6143
営業時間 AM4~PM5
日釣り券:2,500円(現場売り3,500円)
年券:10,000円(女性、80歳以上、肢体不自由者は5,000円)
オトリ1尾600円
※年券・日釣り券取り扱いあり
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

SHOHEY
鮎にゾッコン!ずっと川に浸かっていたいと思う日々を過ごす。3~4月は渓流釣り、5~10月の休みは全てを鮎釣りに捧げ、全国各地を「鮎な夏!」で駆け巡る。主催するアウトドアの団体にて、キャンプや釣り初心者のためのイベントなども開催。
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