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日本一早い鮎釣り大会!「アユ釣り選手権in秩父CUP」へ参戦だ!日本一早い栄冠は誰の手に?!

2025年05月31日公開

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第11回を迎える日本一早いアユ釣り大会「秩父CUP」が荒川で開催された!2日前には追加放流が行われたが、この頃ダム放流もされ連日増水気味の荒川であった。鮎の着き場も変わったと見られ前日には下見を計画していた選手も多かった。しかし、前日は朝から前線が近づき大雨に…。波乱の予感の今大会!今シーズン全国で一番乗りの栄冠は誰の手に?!

【この記事を書いたライター】SHOHEY

大雨、ダム放流の中の下見は厳しい状況となった!

大会前日、朝から予報通りの大粒の雨が…。朝から張り切って下見を!と思っていたが、雨の上がるお昼過ぎを目指し出発することに!川は増水していないだろうか?と不安になる道中であった。入渓するとすっかり雨は上がっていたが、あちらこちらに水溜りがありそこそこ雨の降った痕跡が見られた。川はと言うと15cm~20cm程の増水と軽い濁りで釣りは可能であった。どうやらダム放水も4トンあったようだ。

15時に下見開始!上流からスタート!濁りがある事もあるが鮎の姿を発見できない!これは見えないだけで実はいるのでは?と言うことで兎に角竿を出す事に。しかし、反応ゼロ!コツリとも言わぬ時間が続いた。これは参った!どんどん下り探っていくが私も友人もお手上げ状態であった。

もうすぐ最下流と言うとこまで下りこの日初の反応が!小さな群れで数匹取れてもあっという間に群れは移動してしまう。下見をした事によりより混乱した私…明日はいったいどこを目指せば良いのだろうか…。

予選は上流から下流まで厳しいスタートに!釣果に差の出る結果に!

薄曇りだが蒸し暑い朝を迎えた大会当日!ダム放水も4トンから2トンに落ち、水量も減りすっかり濁りも取れていた。しかし川を覗いても鮎の姿無し!不安の中入川順を決めるくじ引きへ!今回の参加者96名中なんと71番という安定の遅番を引き当ててしまった(笑)もう何処へ入ろうか分からない状態なので開き直って足を使い鮎を探す作戦に!

8時15分、予選開始!まずは空いている場所も少ないので柳大橋上からスタートする事とした。暫し竿を出さず周りの状況を見ることに。10分、15分、20分と見える範囲で竿が曲がった人は居ない。これは厳しい!低水温、減水した事が原因なのだろう。

30分が経った時だった私の上流の選手がやっと1尾目を!これは逃してはならぬ!その選手の上流が空いていたので鮎が移動してくる事を期待し竿出しする事に!しかし鮎達は私の立つポイントに上ってくる事はなく時間だけが過ぎていった。この時点で試合開始から1時間が経っていた。この頃多くの選手達は痺れを切らし移動を始めた。私も大きく移動することを決心!上を目指すか?下を目指すか迷った挙句下流へ向かうことに!この判断吉と出るか凶と出るか?

 

下流を見渡せば多くの選手の姿が。入れ掛かりとはいかないがポツリポツリと竿が曲がるのも確認できた。

流れの変化がある岩盤で竿を出す事に!すると私の竿一本下流の選手が連発したのだ!これは居るぞ!細かく丁寧にポイントを攻めるが私の竿にはピクリとも反応が出ない…。そんな時左岸のヘチを釣っていた友人が掛けた!皆が歩くような場所で見逃しがちなポイントであった。考えろ私!減水したといってもまだ増水気味!ヘチの緩い場所が良いのではないか?残り時間50分!一途の望みを賭け分流を目指すことに!昨日の増水で本流の鮎達がいくらか分流へと上っていると考えた。

いつも人気の分流であったが朝釣れなかったのであろう選手の姿は少なくガラガラであった。ここまで取っておいたサラのオトリ出動!目を凝らしているとうっすら鮎の姿が見えた!しかし中々掛からないのでイカリ針からチラシへと変えてみた。するとやっとやっときました!掛かり所は悪かったが小ぶりの鮎が!嬉しすぎて手が震えた(笑)。

残り30分!水深があったので回転が悪い!ここで群れの鮎の先頭にオトリを入れ少しずつ浅場への誘導を試みた!するとこれが上手くいきドンツキ流れの浅場に群れが入った!と同時に入れ掛かりが始まった!兎に角バラさぬよう1尾1尾丁寧に取り込んでいった。必死の30分間で10尾の釣果!込み12尾で検量へ!

青空!気温の上がった決勝は鮎が動き出し接戦が繰り広げられた!

シード選手3名を含む36名が決勝へ!私も決勝の舞台へと立つことが出来た!うれし~!さて予選とはどう鮎達の付き場は変わるだろうか?考えろ、私!

予選で入った場所は川切りの直下の場所でもあり仕掛けを片付けているときに鮎達が下流へと抜けていったのが見えていた。と言うことで同じ場所は外す事に!しかし抜けた鮎達は分流の下流へと残るのではないかと考え本流との合流少し上の分流を目指した!決勝時間は1時間半と短い。少しの判断ミスが勝敗を分けるだろう。仕掛けを張りながら選んだポイントに目を凝らすが何だかしっくりこない!近場を歩いて見てまわることにすると本流と分流の合流付近で「キラン」確かに今「キラン」が見えた!たった一度であったが自分の目を信じる事に!慌てて曳舟を取りに戻り本流へとポイントを変える事に!

開始の花火と同時にオトリを放つ!するとすぐにオトリの動きで近くに鮎がいる事が分かった!その時であった、カッツーン!と目印が飛んだ!実に気持ちの良い当たりで背掛かり鮎が空を切った!タモに飛び込んだ良型鮎にドキドキと自分の心臓の鼓動が聞こえるかの様であった。落ち着け私!あまりの幸先の良さに慌ててしまう!掛かり鮎を放てば間髪なくカッツーン!カッツーン!となんと4連発!背中からは仲間達の歓声も聞こえもう変な汗が出る出る(笑)
ここから1時間9尾の釣果を出す事が出来た!

しかし、残り30分となったところでオトリ交換している私の目の前を筋をなして上流へと抜けていく鮎の姿が!こりゃいかん!オトリを出すがやはり反応がなくなってしまった。ここで私の頭に浮かんだのは「ここにまた下流から鮎が差して来るのではないか?」と言うことと「抜けた鮎を追って上流へと移動したほうが良いのではないか?」と言う事であった。迷いに迷い!上流に賭ける事に。自分で決めた事!これでダメでも後悔は無いはず!

上流に移動しながら目を凝らす。すると50m程上流の浅場で草木の障害物で立ち往生している鮎の塊を発見!小砂利の平坦なポイントなだけに慎重にオトリを合流させないと群れをバラけさせてしまいそうだった。なるべく群れから離れた下流からオトリを送り込む事に!そしてここで針をイカリからチラシへと。上手く合流させオバセを取りすぎず、群れが移動し反転するチャンスを狙い待った!クルッと群れが反転した瞬間ギラリーン!と水中が輝いた!掛かった~!群れをバラさぬ様掛かり鮎を群れから外し取り込む事に!この作戦で残り30分で3尾の鮎を追加し私の必死の決勝は終了した!

運命の結果発表!

今シーズン日本一早い優勝を手に入れたのはなんと釣果20尾の地元の名手!2番手は1尾差19尾、3位17尾と接戦となった!私は14尾で嬉しい6位入賞&レディース賞のダブル受賞となった。今自分にできる事を出し切れた大満足な大会となった。

日常に凄く嬉しいや、凄く悔しいと心揺さぶる時間が持てることに幸せを感じる一日となった。これも年齢や性別を超え「その時」を共有できる仲間がいるお陰である!ありがとう友よ!

さあこれから始まるシーズン本番!心揺さぶられる鮎たちとの時間を楽しもうではないか!

施設等情報

秩父荒川漁協協同組合
埼玉県秩父市久那4001-1
TEL:0494-22-0460

施設等関連情報

料金:日釣り券3,000円、年券14,000円
柳大橋オトリ店:埼玉県秩父市久那1874(5:00頃~15:00頃)
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

SHOHEY
鮎にゾッコン!ずっと川に浸かっていたいと思う日々を過ごす。3~4月は渓流釣り、5~10月の休みは全てを鮎釣りに捧げ、全国各地を「鮎な夏!」で駆け巡る。主催するアウトドアの団体にて、キャンプや釣り初心者のためのイベントなども開催。
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