【ブランド鱒倶楽部・ドナルドソントラウト】大型のニジマスを何代も掛け合せて選抜養殖して生産!

エリア(管理釣り場)のターゲットと言えばニジマスを筆頭とした各種のトラウト。最近では養殖技術の向上によって、特性がより濃く現れる品種や掛け合わせによる『ブランド鱒』と呼ばれる品種が生産され、各地のエリアで人気となっている。様々なブランド鱒の特徴と魅力を探りたいシリーズ。今回はドナルドソントラウトにフォーカスする。

管釣り

大型ニジマスの代名詞的存在。それがドナルドソンだ!

ブランド鱒企画の第一弾でご紹介したいトラウトが『ドナルドソントラウト』。エリアにいるニジマス系トラウトの中でも、ひと際、大型化するのが『ドナ』や『ドナルドソン』と呼ばれるこのトラウトだ。なぜ大型化するのか?と言えば、アメリカのワシントン大学のドナルドソン博士が大型化したレインボートラウト(ニジマス)のみを選抜して、大型個体だけを何代も掛け合せて選抜養殖したことによる。そのため大型化する特性があり、人気ターゲットとして各地のエリアに放流されている。現在では、ドナルドソンのほかにも各種の大型トラウトを各地のエリアで釣ることができるが、かつてエリアを悠々と泳ぐ大型のトラウトと言えば、このドナルドソンであることがほとんどであった。ただ、その昔は大型化するがゆえに、養殖時にキズを負ってしまったような個体も多かったが、最近では養殖環境の改善や技術の向上もあって、キズや欠損の少ないパーフェクトボディのドナルドソントラウトが増えてきた印象だ。
サイズ的にもファイトは申し分なく超パワフル。そして、食味に関しても、圧倒的に美味。ドナルドソントラウトの味に関しては、この魚を生産している林養鱒場のスタッフのお墨付きだ。なので、釣りあげた際には、ぜひとも生でも焼きでも味わってみよう。

大型のニジマスを何世代も掛け合せて生産されたのがドナルドソントラウト。大型レインボーの代名詞。釣り味も食味も抜群。ルアーはZANMU35 MR F(ムカイ)。弱波動系のクランクベイトだ

必釣に最も必要なのは、その魚が放流されているか否か

ドナルドソンを釣るために最も重要なのは、ターゲットであるドナルドソンが放流されている釣り場に行くこと。大型魚は成長させるのにコストもかかるため、どの釣り場にもいるわけではないし、常時放流されているともかぎらない。これは、他のブランド鱒にも言えることだが、釣りたいターゲットが決まっている場合は、必ずその魚が放流されている釣り場へ行くこと。そのため、釣り場のHP等で、放流されている魚種や放流情報などをチェックしておくことが必須だ。

ドナルドソントラウトをはじめ、多くのトラウトが狙えるエリアと言えば、那須白河フォレストスプリングス。ここは国内随一のサケマス類養殖場である林養魚場が運営する釣り場。そのため魚の品質が圧倒的に高く、数も多い。そして釣り場のロケーションも最高

クランクベイトのスローリトリーブが高実績

ドナルドソントラウトをルアーで釣る場合、高実績なルアーはクランクベイトだ。大型トラウトは質量のある、ゆっくり泳ぐルアーが効果的なため、基本的にはスプーンよりもクランクベイトのほうが釣りやすい。巻き方で大事なのが、意図的なアクションを入れず、スローな一定速度で巻き続けること。スピードの目安はクランクベイトが潜りも浮上もせず、一定レンジを泳ぐ速度。狙いのレンジまで、やや速巻きで潜らせたら、そこからはレンジをキープできる速度で巻き続けるのが必釣のカギとなる。
そして、できればクランクベイトは魚の活性によって、スリムな弱波動系と丸味を帯びた強波動系の2タイプ用意しておきたい。そして、カラーも各タイプ、派手系と地味系があれば安心だ。

トレモ35MR F(ムカイ)。強波動系のクランクベイト。誰でも、どこでも、どんなトラウトにも効果的なルアーだが、ドナルドソン狙いにも効果的。色は派手系と地味系を用意しておくのがオススメ
秋に那須白河フォレストスプリングスで釣りあげたドナルドソンをさばいてみるとイクラがたっぷり。しょう油漬けにして美味しくいただきました! そして赤い身は、刺し身を筆頭とした生食で贅沢に味わいました

施設等関連情報

※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。

この記事を書いたライター

宮崎 紀幸 東京は多摩川のほとりに住まうフリーランスライター。
地元・多摩川での釣り&野外活動を楽しみつつ、自身でもトラウトやシーバスなどのルアーフィッシングを嗜む。冬はカワハギ釣りにも熱くなる!

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