神奈川県・相模湖。クラブトーナメントに向けて!プリスポーンバスを相手にプラクティス

東京・港区にある老舗釣り具店『竜雲釣り具店』主催の「チーム竜雲トーナメント」。今年も開幕戦の舞台が私の大好きな春爛漫の神奈川県・相模湖ということで、しっかりと成績を出すために、約2週間前となる4月14日(金)、休みを利用してプラクティスに向かった。

バス
  • 神奈川県 相模湾

朝イチ、相武ボート対岸のシャローエリアへ

ここ数日、好天が続き、穏やかに晴れる日が多かった相模湖周辺。「バスは産卵を意識して、シャローに差してきているのではないか」と予想した。ただし、まだネスト(産卵床)は少なく、「どこでネストを作ろうか」とウロウロしている個体が多いのではないかと思った。今回はネストのバスには手を出さず、一段下で待機している太ったメスバスの位置を確かめておくのが最大の目的。さてさて、どうなるかは行ってみてのお楽しみと準備を進めた。
今回はトーナメントでもお世話になる『相武ボート』から出船。ここから出たボートは、大概「丸山」と呼ばれる島周りを少し攻めてから、下流域の「ねん坂」方面に向かうか、一気に「青田ワンド」を目指すことが多い。しかし、私がこの季節に必ず攻めるのが、ボート店の対岸にあるなだらかなブレイクと、その先にあるシャローエリアだ。昨年のトーナメントでもラスト20分というタイミングで、貴重なキーパーをもたらしてくれたポイントである。
先ずはここの様子を見ようと、桟橋からまっすぐに対岸を目指した。この時期はベイトフィッシュがよく集まり、バスのストック数も多いはずだ。魚探をかけてみると案の定、3mラインのブレイク上にベイトの群れがわんさか映り、フィッシュアラームが“ピーピー”と鳴り響いた。

魚探にはベイトの群れがしっかり映っている。ちなみに魚探は30年もののHONDEX
このシャローが最初のポイント

バス発見!やはり相模湖の“見えバス”は難しい!

先ずは3mラインのベイトフィッシュの群れの中に、ストレートワームのジグヘッドワッキーを通し、一通り探ってはみたもののノーバイト。次に、シャローの様子を見に行くと早速バスを発見した。やはり、ネストはまだ作っておらず、ウロウロしている引き締まった魚体の45cmほどのオスバスだ。すかさずジグヘッドワッキーを投入。良いところにキャストが決まったのだが…プイッと逃げてしまう。やはり相模湖の“見えバス”、中々難しい。しかし、これを釣る方法を私は知っている。コイツらは喰わせようとしてもダメ。怒らせるのが一番効くのだ。ただし、この方法はお預け。トーナメントでは遠慮なくやらせて頂くとしよう。この後、「丸山」を経由して、「青田ワンド」の2つ隣りにある「矢沢ワンド」に入った。奥にはサンドバーや岩があって格好の産卵場となる。

丸山にある大岩。よくバスが付いているのだが、この日は不発

「矢沢ワンド」で、この日のバスの気持ちが分かった気がした

ワンドに入ってすぐ岸沿いに木が倒れ込んでいる、いわゆる「レイダウン」が目に入った。その傍には沈船もあり、中々良さそうだ。しかもここで大型のバスを発見する。沈船の下に浮いていた。このバスは喰わせられなかったが、こういう“上方向からも身を隠せるシェード”にバスが付いているようだ。そこでレイダウンを狙ってみる。ルアーも相模湖では抜群の実績を持つリーチタイプのワーム。リグもスプリットショットリグに変えた。するとすぐにバスからのアタリ。クーッと重くなり、ラインが走る。バシッと合わせた瞬間…まさかの合わせ切れ。全くバスの重さを感じることもなく、スパッと切れてしまった。ラインが相当傷んでいたのだろう。やってしまった。次はこんなことにならないようにラインを少し切って確認してリグを作り直す。ミスは悔やまれるが、やはりこの日の大型バスは、このようなストラクチャーを好んでいることが分かった。
気分を変えて「青田ワンド」へ移動した。向かって左側に小規模なワンドがいくつかある。2つ目のワンドに入り、レイダウンを発見。バスの姿は見えないが、魚探のフィッシュアラームは鳴り続けている。先ほどと同じ、リーチタイプワームのスプリットショットリグを投入した。底を取り、横方向に引いてみると、コン!とアタリ。
「おっ?喰ったか?」。ロッドを少し立てて聞いてみると、ラインがツツーッとボートの方に走って来た。巻きながら合わせを入れると今度はロッドが弧を描いた。重量感のある引き。これは中々よさそうだ。バスの走り具合に合わせて、ドラグを調整しながらファイト。浮いて来たのは40cmほどの太いバス。これは絶対獲りたい。2回ほど走られたが、しっかり寄せてランディングネットに納めた。狙い通りの展開に、思わず「やったー!」と声が出てしまう。人の少ない平日で良かった。
重さは持参したデジタルスケールによれば850g。このスケールは少し軽く出る傾向がある。1kgとまではいかなくても、もう少しありそうだと思った。何はともあれ、釣れてよかった。今年は中々釣りに行けておらず、このバスが今年の1匹目となった。

このフォークみたいな形のレイダウンに付いていた
良いところに掛かっている。これならそうそうバレない
キャッチ直後。太いプリスポーンのメスだ
大きさは…39.5cm!
バスと記念撮影。ボート上で1人これを撮るのはなかなか難しい

この日のまとめとトーナメントの作戦

丁度上がる時間になったのでリリース後納竿。ボート桟橋に戻り、ボート店のお兄さんに釣れたことを伝えた。釣れていない人も多いようで、「さすがー!」と褒めてくれた。
後片付けをしたところで、『相武ボート』に来たら必ず食べるカレーを注文。ここはレストランもやっており、ビーフカレーが名物だ。ボート店のおばさんに
「並?大盛り?」と聞かれたので、「もちろん大盛りで!」。
釣れた後ってお腹すきませんか?カレーを食べながら、この日の釣りを振り返り、再来週のトーナメントの作戦を立てた。
恐らく季節は進行してある程度ネストが出来ているはず。もしかしたら第1陣はスポーンが終わり、第2陣がスポーンベッドにいるのではないか。そうなると、狙いは少ないプリスポーンのメスと、1度産卵して2度目の産卵に向けて3~5mラインや縦ストラクチャーで浮いて体力回復のために餌を獲っている「第2陣予備軍」のメス。
ルアーは、この日釣れたリーチのスプリットショットリグと、ソルト入り高比重ワームのノーシンカー、ほかにミノーと見えバス狙いの小型メタルジグ。朝イチは『相武ボート』対岸のシャロー。その後、「矢沢ワンド」、「青田ワンド」をじっくりと狙う。終了間際に再度『相武ボート』対岸のシャローを狙う。
さてさて、これで上手くいくだろうか。兎に角ベストを尽くしてトーナメントに臨もうと思う。また、その模様は改めてレポートするのでお楽しみに!

『相武ボート』から出船したらカレー。大盛りは1,000円
『相武ボート』全景。相模湖駅からも歩ける距離だ

タックルデータ

ロッド:アブ・ガルシア ホーネットスティンガープラスHSPS-652ML-PSMGS
リール:アブ・ガルシア カーディナルⅢ STX 2000
ライン:シーガーフロロマイスター4lbs
ルアー:バークレイ パワーリーチ3インチ ウォーターメロンペッパー スプリットショットリグ

活躍のバークレイ・パワーリーチ。リーチタイプのワームは相模湖のバスにはなぜか効果てきめん
今回のボート。免許不要艇のサウザー10フィート。小回りが効いて機動性抜群

施設等情報

相武ボート
〒252-0171 神奈川県相模原市緑区与瀬311
Tel.042-684-2020 https://www.soubu-boat.com/

施設等関連情報

営業期間 年中無休
営業時間 夏季午前5時~午後5時 冬季午前6時~日没
設備案内 各種レンタルボート レストラン

※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。

この記事を書いたライター

はるの まさを 育児休暇が明けて、2019年から「バスオブジャパン」に参戦。また、地元の釣具屋と始めたクラブトーナメントにも参画。トーナメント参戦記、プライベート釣行記とも、毎回テーマを決めて楽しく「タメになる」記事をお届けしたい。

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