新潟県から富山県の“ヒスイ海岸”へ。初のホタルイカパターンに挑戦!!

今年もホタルイカのニュースを耳にする季節なった。予てから「ホタルイカすくい」や「ホタルイカパターン」の釣りに憧れていた。ホタルイカの接岸に合わせて、フィッシュイーターを狙うのがこの釣りパターンだが、日本海まで遠い地に住む私にとって、タイミングを合わせることが実に難しい。毎年「行きたいな~」と思いつつ見送って来た。しかし、いつまでも傍観してばかりではチャンスを掴むことは出来ない!今年は「長距離運転上等!徹夜上等!オデコ上等!”」の気合いで初チャレンジすることにした。

ソルト
  • 富山県 ヒスイ海岸

新潟の釣具屋さんはホタルイカ一色!

関越道から北陸道へと車を走らせる。気温は予想を遥かに下回っていた。長野を越えて新潟県に差し掛かると気温は5℃まで下がった。いくらウェーダーを履いていたとしても、海に浸かっていられるのだろうか?今夜の釣りが不安になるほどの寒さだった。
まずは初挑戦の釣りなので、地元の釣具屋さんで色々と教えて貰う必要があった。向かったのは『上州屋上越店』。店内には「ホタルイカすくい」のセットや、「ホタルイカパターン」で使用する数多くのルアーやワームなどが並んでいた。見ているだけではどれを買っていいものやら…。店員さんに声を掛ける。すると実に丁寧にルアーの説明から。この釣りに使用するルアーは多くの種類があり、基本的にはルアーはスローに直進のストップ&ゴーの動き。どのルアーもゆっくり巻き、止め!を有効に使ってターゲットを誘うのが効果的だとの事。また、スタッフが数週間前に釣りに行った時には、「ハタが大漁だった」と写真を見せてくれた。私たちは迷わずその時に使ったルアーを購入することにした。
「ポイント探しの肝!」についても教えて貰う。「ホタルイカパターン」と言う名の通り、ホタルイカを探すことが大事だと言う。とにかくポイント移動の繰り返しが釣果に繋がるとの事だ。この時期、「ホタルイカすくい」に来る人が多いので、夜の海でヘッドライトの光を見つけたら、そのポイントは必ずチェックすべきとの事。またボトムを狙うことが多いので根掛かりも多くなる。そこで予備のルアーや仕掛けは必須であるとの事だ。
「う~む。これはなかなか根気のいる釣りになりそうだな~」。そもそも「夜釣り」とういものに慣れていない私達…どんな夜が待っているのだろう。私の心は不安と期待の狭間を揺れ動いていた。今夜の釣りに向けて、まずは腹ごしらえと仮眠をとることにした。

新潟の山々にはまだまだ雪が残っていた
お世話になった『上州屋上越店』さん
ホタルイカを模したルアーやワームが豊富に揃えられていた
スタッフオススメのルアー。ルアーによって釣果が結構変わってくるとのこと
ワームはリアルな作り。まるでホタルイカだ!
ホタルイカすくいに必要なものも揃っているが、さすが新潟!人気で売り切れの商品も
富山県の釣り場マップも
ランチは新潟の美味しいお魚を~このボリュウムでとってもリーズナブル

予報以上の北風が!ホタルイカに出会うにはポイント探しが9割!

「聞いてないよ~」と叫びたくなったのは、海沿いの8号線で車を走らせていた時だ。ホタルイカの接岸の条件の中に「南風が吹く時がよい」というものがあった。しかし、私達の車を煽っていた風は北風…しかも強め。波立つ日本海にはサーファーの姿ばかりがあった。
「なんてこった」。しかし、ここまで来て引くわけもいかない。どんどん車を西へ走らせ、辿り着いたのは糸魚川市。ここには友人が住んでおり、この釣行のきっかけをくれたのもこの友人だ。地元ならではのネットワークで得たホタルイカ情報を小まめに教えてくれていた。地元の友人がよく「ホタルイカすくい」に行くという穴場ポイントを教えて貰った。まずはポイントチェック。足場もよく車を停める場所もしっかり確保されている。波打ち際は小砂利で、ホタルイカが砂を噛んでしまうことも少なく、美味しいホタルイカがすくえると言う。
早速海岸へ降りてみたが…波が高い!北風が吹き続けた事で波が立ってしまっていた。ここで真っ暗な海に入ってホタルイカを待つことは、とてもじゃないが危険だと感じた。
さて困ったぞ!地図を広げて作戦会議である。風向きと地形を考慮して、「富山県に入った方が可能性は高いのではないか…」という事になった。ポイントがわからない私達にとってポイント探しの唯一の方法は、ひたすら海沿いの道を走ってチェックしていく事だった。釣り場に先行者がいてくれることを願うばかりである。
程なくして富山県の県境へ。海をチェックしていると、ポツリポツリと釣り人発見!どこに車を停めてよいか分からず、スルーしたポイントも多々あった。やっと駐車場やトイレがあり、多くの「ホタルイカすくい」の人や釣り人がいるポイントを見つけた。海を見るとずらっとサーフで釣りをする人達の姿が見られた。

日本海に架かる鯉のぼりも北風になびいていた
友人に教えてもらった穴場ポイント。糸魚川は比較的空いていることが多いようだ
よいポイントだったが波が高く断念!ホタルイカすくいの最大の敵は波かもしれない。安全第一で!
やっと見つけたポイントはヒスイが拾えることで有名なヒスイ海岸
多くの釣り人がサーフでアジや青物、タイ、根魚などを狙っていたが強い風に苦戦していた
海岸には石のアートも。絶妙なバランスだ
いよいよ夕暮れ!これからが本番だ!続々と釣り人も集まって来た

寒さ!睡魔!ホタルイカハンター達の長い戦いが始まった!

すっかり陽が落ちると、そこには想像以上の暗闇が。空を見上げると満点の星が広がっていた。海岸にはポツリポツリとヘッドライトの光。駐車場は常に出入りする車。皆あちらこちらポイントをチェックして周っているのだろう。ポイントに着いては海岸を歩き、海を隈なくチェックしてホタルイカを探すという、何とも根気と根性のいる作業である。
私達もロッドにホタルイカルアーをセットして、念のためタモとバケツを持って海岸へ。このポイントで出会った大阪から来た釣り人の話では、ここのポイントでは大きなマダイやフクラギ(ブリの幼魚)、アジなどが釣れるそうだ。極寒の浜にテントを張ってホタルイカを待つ人々を横目に、まずは消波ブロック周りへ。「さ、寒い!つ、冷たい!」。初めて投げるホタルイカルアー。着底を意識し、ストップ&ゴーでひたすら投げる。波があって中々上手くルアーを操ることが出来ない。少しでも油断すれば根掛かりだ。周りを見渡すと多くの釣り人が寒さに耐えながら釣りをしている。しかし、どの釣り人にも釣果はなかった。「ホタルイカすくい」の人たちも、必死でホタルイカを探しているようだ。
皆で情報交換をしながらホタルイカを待った。ほかのポイントからやって来た人も多くいたが、どこもまだホタルイカの姿は見られないと言う。やはりこの波が影響しているとのことだ。その上この気温。潮回りや新月といった条件ばかりに囚われていたが、実際に現場に立ってみないと分からない事が多くあった。過酷な夜を共にする釣り人達とは一体感があった。「釣れないね~」と言葉を交わし、ポイントを移動してまたルアーを投げる。浜の砂利に足を取られながらも、ひたすら歩き「ランガンだ!」。しかし、アタリはない。あと1時間で夜明け!と言う頃には、30人程の人が海岸に集まっていた。
後で話を聞くと、前回この浜でホタルイカが沸いた時間だったそうだ。話をした人の中にはもう3日もホタルイカを待っている猛者も。すると、空は次第に明るくなり夜明けがやって来てしまった。改めてホタルイカに出会う難しさを思い知ったのだった。しかし、多くの釣り人と出会い、多くの時間を共有できた事は実に有意義で楽しかった。ポイントも色々分かった!装備も何が必要か分かった!足を運んだからこそ分かったことが多くあった。
この釣行は決して無駄にはならないであろう。これで来年のホタルイカシーズンにはスムーズに入ることが出来る。あの漆黒の海に輝く青い光を求めて、またチャレンジしようと思うのであった。
*次回のホタルイカチャンス日は5月14日頃から28日頃との事だ

海岸に簡易テントを張りホタルイカを待つ人も
空を見上げれば満点の星空!北斗七星が美しく輝いていた
漁港の灯りが唯一の灯火だった
消波ブロック周りからスタート。以前大きなマダイの釣果もあったそうだ
私はこちらのワームから
海岸にならぶたくさんのヘッドライトの光は美しかった
ホタルイカ発見できず…8時間のランガンよく歩いた!
夜明けにも朝マズメ狙いの多くの釣り人がいた。皆凍える寒さの中ルアーを投げる
この浜で唯一の釣果はホタルイカパターンできたフクラギ!

施設等情報

つり具の上州屋 上越店
新潟県上越市富岡2075-1
025-526-8081 http://www.johshuya.co.jp/shop/top.php?s=147

施設等関連情報

ヒスイ海岸駐車場
富山県下新川郡朝日町宮崎3273-14
*トイレあり
新潟県糸魚川市ヒスイ海岸(ランガン)

※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。

この記事を書いたライター

SHOHEY 鮎にゾッコン!ずっと川に浸かっていたいと思う日々を過ごす。3~4月は渓流釣り、5~10月の休みは全てを鮎釣りに捧げ、全国各地を「鮎な夏!」で駆け巡る。主催するアウトドアの団体にて、キャンプや釣り初心者のためのイベントなども開催。

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