東京都・江戸川区。【安・近・短】でファミリー向けの『江戸前テナガエビ釣り』が開幕!

いよいよ2023年のテナガエビの季節到来! 梅雨時のシーズン本番に向けて、東京都内有数のテナガエビ釣り場「新左近川親水公園」(江戸川区葛西エリア)の釣れ具合をさっそくチェックすると、短時間釣行ながら小気味のいいエビの引きを堪能できた!!

淡水
  • 東京都 新左近川親水公園

江戸前テナガエビ釣り場「新左近川親水公園」を調査!

梅雨が近づくと本格的なシーズンを迎える釣りモノが「テナガエビ」。汽水域で手軽に狙えるターゲットだけど、奥の深さにハマる釣り師も少なくない。そして、食べて美味しい点も人気の理由ですね。
東京都でも荒川や江戸川、多摩川などの河口域で狙え、江戸川区の葛西にある「新左近川親水公園」もテナガエビの人気釣り場として知られるスポット。5月中旬、今年の釣れ具合を探りに行ってみたところ、まずまずの好感触を得られたのでレポート!

当日は、午後2時近くというかなり遅めに新左近川親水公園に到着。雲が低く垂れこめ、鉛色の空が広がっている。予報では夕方前にまとまった雨が降るらしい。さっそく新左近橋下にある駐車場に車を停め、今回誘ってくれた釣友の久保田氏と、目の前の橋の下ポイントに入る。釣り場へのアプローチの簡単さがここの魅力のひとつ。

江戸川区葛西エリアの南部にある「新左近川親水公園」は、荒川と旧江戸川をつなぐ水路を整備した公園。豊富な緑と充実した施設があり、近隣住民の憩いの場になっている
江戸前の人気釣りモノ「テナガエビ」の人気スポットだけに、今年の釣れ具合が気になるところ。5月中旬にさっそくチェックしてきた!
最初に釣りをした新左近橋下は、駐車場に隣接という好立地

ハゼはカンタンに釣れるが本命のテナガエビは?

川を見ると水位が低く、斜めに敷き詰められたゴロタ石は大半が水面に出ている。手早くノベ竿に仕掛けをセットし、赤ムシをつけて釣り開始。ちなみに新左近川親水公園ではリール付きタックルでの投げ釣りはできないので注意です。
足元のゴロタのすき間や竿が届く範囲の沈み石の影に、仕掛けを振り込んでいく。この釣り場は、川といっても流れはかなりゆるやかだ。数回振り込むとウキが激しく動くが、掛かってきたのはハゼ! ここはハゼ釣り場としても有名だが、今日は本命ではないので即座にリリース。
橋の下のゴロタ場を移動しながら、テナガエビが潜んでいそうなすき間を探っていくと、ようやくウキがモゾモゾと動く…。ちょっと待ってから、軽く竿で聞くと生命感があり、竿を立てるとピンピンというエビ独特の引き! 残念ながら、抜き上げ中に空中でハリが外れてしまったが、シーズン最初の手ごたえに思わずほくそ笑む。ところが、この後は1時間近く探るが、2人とも釣れるのはハゼばかり…。天気もだんだん怪しくなってきたので、雨が降り出す前にポイント移動することにした。

橋の下にはテナガエビのすみかになりそうなゴロタ石の護岸がある
テナガエビはゴロタ石のすき間や沈んだ岩の影に、写真のような感じで潜んでいるのだ
足元やちょい沖の沈み岩を狙っていく。滑りやすいので注意のこと。特に子どもにはライフジャケット着用が望ましい
このポイントではハゼは何匹も釣れたが、本命のテナガエビは1バラシのみ。

待望の今年初テナガエビをキャッチ! 良型も顔を見せた!

川沿いに数分歩いて、中左近橋の下へ入って釣り再開。一投目は、目の前の水中に岩がいくつか固まった、いかにもなところへ仕掛けを入れる。ウキがなじむと、すぐにピクピクとアタリ。岩の間へジリジリと動くのを確認して竿に乗せるようにアワセる。ピピピッという引きを感じつつ抜き上げると、まだ小ぶりなメスだが、幸先よく待望の1匹目をキャッチ。

この後はこまめに立ち位置をかえて、足元のすき間や沖目の岩陰をていねいに探っていった。ハゼたちにさかんにアタックされながらも、筆者も久保田氏もエビのアタリを捉えることができた。乗らないアタリも多いが、ポンポンと釣れるタイミングもあり、2人とも飽きない程度にエビを釣り上げていく。まだシーズン初期だからか、同じ穴に複数潜んでいる感じではなく、エビが好みそうなところを探りながら釣った方が数は伸びる印象。移動してから2時間弱で、大きなハサミを持ったオスも混じって、2人で8匹を釣ったところで雨が降り始める。これから夕方の時合いかとは思ったけど、かなり強く降る予報だったので、今回は欲をかかずに釣りを終了~。

ちなみに釣り上げたテナガエビは、すべて久保田さんに持ち帰ってもらい、美味しい唐揚げになったとのこと。釣り上げたテナガエビを肴にして飲むお酒は格別ですよね!

中左近橋へのポイント移動がはまり、久保田氏も良型をゲット。ちなみに久保田氏は釣具・タックルなどの撮影もするプロカメラマン
ツメの大きいオスもゲット!このサイズになると引きも強い
ポイント移動してから、2時間弱で2人で8匹。調査釣りとしてはまあまあの成果?
竿は1.5~2mのノベ竿で十分釣りになる。仕掛けは市販のテナガエビ用でよいが、換え針も用意したい。調整用のガン玉はなくてもOK。ピンセットは針外しに使う
エサは釣具店で購入した赤ムシ(200円)。1~2尾をチョン掛けにする。ムシエサが苦手ならカニかま、ボイルホタテなどでも釣れる
エビを持ち帰るなら、ブクブク(エアーポンプ)とバケツを用意しよう
しっかりと下処理をしたテナガエビは美味!お酒のつまみに合いますよ

梅雨が近づけばいよいよテナガエビシーズン本番!

新左近川親水公園は、荒川と旧江戸川をつなぐようにして流れていて、ゴロタの敷かれた護岸が続いている。川にかかる橋の下は人気のスポットだが、それ以外の岸でもテナガエビは狙えるので、アタリが少ないときは移動しながら探るのがアリだと思う。足元中心に釣るなら竿は1.5~1.8mでも十分釣りになるが、水位が低いときは3mクラスの竿があると沖目が探りやすい。梅雨が近づくにつれ、だんだんとテナガエビの数は増えていくので、見えるエビを狙うサイトフィッシングもできそうだ。

しかし、人気釣り場なので、休日は混雑を覚悟した方がいいだろう。駐車場やトイレ、自販機も完備で、大型の遊具やカヌー施設もあるというファミリーにもオススメの釣り場だけに、他の公園利用者やカヌーなどの迷惑にならないように釣りを楽しみたい。近くにはスーパーやコンビニもあって便利だが、近所にエサを買える釣具店はないので事前に用意のこと。

駐車場やトイレを完備しているので家族連れでも楽しめる
公園内には手ぶらで楽しめるカヌー施設や大型の遊具もあるので、釣れないときも安心!?
予約制のデイキャンプ場もあり、バーベキューしながら釣りだってできちゃう!
公園のすぐ近くにはスーパーやコンビニがあるので買い物も可能だ

施設等情報

■『新左近川親水公園』
住 所 :江戸川区臨海町2丁目・3丁目地先
アクセス:東京メトロ東西線「西葛西駅」から
                 都営バスで約15分
    「西葛26葛西臨海公園駅行」で
            「臨海町二丁目団地前」下車
    「西葛27臨海町二丁目団地行」で
    「紅葉川高校前」又「臨海町二丁目団地」下車

施設等関連情報

駐車場:新左近川親水公園駐車場200台
            (午前7時から午後9時半)
    左近橋下駐車場15台(24時間)
    ※最初の1時間200円/以降1時間ごとに100円

トイレ・自販機あり

※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。

この記事を書いたライター

安倍 康浩 ルアー専門誌の編集者を経て、現在は釣り・アウトドアを中心に動画制作をおこなうTOZiiTO代表。霞ケ浦水系のオカッパリバスフィッシングや東京湾のボート(シーバス・チニング)、エリアトラウトなど幅広く釣りを楽しんでいるが、突出して得意な釣りモノがないのが長年の悩み。釣り以外にはSUP、キャンプ、家庭菜園など外遊びを趣味としている

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