【触っちゃだめ!】釣り人が出会った危険な魚まとめ[その2]

水族館には色々な魚がいるが、釣りをしているとより多くの種類の魚に出会う可能性があり、魅力のひとつと言っていいだろう。美しい魚、変な格好の魚、美味しい魚など、個人的には新しい種類に出会うたびに一喜一憂しているが、中には“危険な魚”も存在する。船釣りはもちろん身近な堤防周辺にも注意すべき魚がいるので、❝釣り人的な目線❞で紹介させていただく。

その他

ソウシハギ:毒の内臓に注意

最近よく話題になる魚。大きさは30~50cm。離島や南の島では、もともとよく見かけたが、温暖化の影響か身近な魚になって来た気がする。内臓に“パトリキシン”という毒を蓄積する事があるので食べてはいけない魚。メジナ釣り等でコマセに海面近くまで寄ってくる。綺麗な食いつきのよい魚なのでリリース前提で楽しもう。

ソウシハギ。内臓にパトリキシンという毒がある。釣れたらリリース。©釣りビジョン 写真提供:大川雅治

エイ:尻尾の毒針に注意

東京湾では身近にいる魚、大きさは20~100cm。都内の隅田川や荒川の河口、お台場や『葛西臨海公園』にも多く生息、“エイに注意”の看板がある。危険なのは尻尾に1~3本生えている毒針、刺されると病院行きになる事もある。投げ釣り等で釣れるが、多い事故が水に立ちこんだ際に踏みつけてしまい刺されるケース。ゴム製の長靴も貫通するパワーがあるので、砂地に立ちこむ際は要注意。

エイ類。尻ビレに毒のある棘が1~3本あり、刺されると病院行きになるので取り扱い注意。©釣りビジョン 写真提供:大川雅治

ゴンズイ:背ビレ、ムネ鰭の毒針に注意

夜、堤防や砂浜からも釣れる縞模様の“海のナマズ”。大きさは10~30cm。旨ビレと背ビレに毒針がある。夜行性のため夜の投げ釣りで良く釣れ、暗い中で他の魚種と間違えて握ってしまう可能性があるので要注意。毒の棘を取り除けば白身の美味しい魚なので持ち帰る釣り人もいる。因みに我が家ではゴンズイの味噌汁は人気メニューとなっている。

ゴンズイ。背ビレ、胸ビレの棘に毒があるが、身は美味しい。©釣りビジョン 写真提供:大川雅治

カサゴ類:背ビレ、ムネ鰭の棘に注意

主に沖で釣れるカサゴの仲間に毒のあるヒレ(棘)を持つものが多い。浅場にいるコクチフサカサゴやミノカサゴ、深場のオニカサゴなど。見慣れない魚の場合は魚掴みなどを用いて掴むことが賢明。美味しい種類も多いが、オニカサゴなど帰宅後の調理の際に刺される人も多い、釣れた時点で毒の棘をハサミで取り除くなどすると安心。

コクチフサカサゴ。背ビレ、尻ビレの棘に毒がある、普通のカサゴと間違えると危険。©釣りビジョン 写真提供:大川雅治
ミノカサゴ。背ビレ、尻ビレに毒のある棘がある。身は美味しい。©釣りビジョン 写真提供:大川雅治
こちらはイズカサゴ。背ビレ、尻ビレに毒があるので取り扱い注意。©釣りビジョン 写真提供:大川雅治

ウツボやタチウオなど:鋭い歯で噛みつかれる!

ウツボ類:歯、噛みつきに注意

磯や堤防の浅いところにも良くいる、大きさは50~100cm。釣れ上がると攻撃的になり、鋭い歯で噛みついてくる。顎の力も強く大怪我になる可能性があり、危険度では上位クラスだ。近年食用としてキープする釣り人もいるが、なかなか死なない魚なのでクーラーを開ける時も注意しよう。

その他、歯の鋭い魚たち:カミソリの様に切れる歯が危険

タチウオ、ヒラメ、カマス等々は人気の釣り魚だが、それらの歯はカミソリの切れ味。タチウオの歯に触れただけで指が切れてしまう。歯の鋭い魚を釣る時は長めのハリ外し用プライヤー、手袋などしっかりした装備で臨むこと。魚を取り込む際、周囲への注意も怠らないように。

タチウオ。歯が危険、カミソリのように切れる。©釣りビジョン 写真提供:大川雅治
カゴカマス。歯が鋭く切れる。©釣りビジョン 写真提供:大川雅治
ウツボ類。鋭い歯があり、噛みつきに注意。©釣りビジョン 写真提供:大川雅治
エドアブラザメ。歯が鋭く種によっては噛みついてくるので要注意。©釣りビジョン 写真提供:大川雅治
ヒラメ。歯が鋭く危険。©釣りビジョン 写真提供:大川雅治

施設等関連情報

※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。

この記事を書いたライター

大川 雅治 全国各地、手長エビからキハダまで全ジャンルの釣りを日々研究。最近のテーマは都内の荒川で、天然アユも遡上する都会の川の未知の部分に惹かれている。都内在住の「釣り研究家」。

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