吉野屋・千葉県浦安

2016.5.22号

小突いて待ってドキドキ!東京湾の夜アナゴ

表紙

千葉県浦安『吉野屋』では4月16日に夜アナゴ船が竿頭20匹と好調なスタートを切って、5月半ば現在も竿頭10本以上をキープしている。東日本大震災以降、アナゴの釣果が芳しくなかったただけに、今年こそはとアナゴ竿を握りしめているファンも少なくないだろう。『吉野屋』のアナゴ船の舵を握る岩淵裕介船長に話を聞いた。

キャプテンズレポート
江戸前アナゴの味は保証付き

約20年前に束釣りしていた“羽田空港C滑走路”下

「これ言うと歳がばれちゃうかもしれなんですが(笑)」。と笑顔で過去を振り返って話をするアナゴ船の舵を握る岩淵船長。「もうかれこれ約20年前なんですが、“羽田空港C滑走路”が出来る前にあそこの真下はアナゴの絶好の釣り場だったんです。今メインで狙っている木更津沖は砂と泥が交じった底質で、オモリを小突いてもそこまで潜っていかない砂泥質なんですが、“C滑走路”の下は完全な泥質でしてね、本当に良く釣れたんです。水深は3~10mと浅く、トップ束(100匹)超えなんてザラでしたからね。しかも釣れてくるアナゴが太くてね。40~50cm級がメインですからあの頃は凄かったですよ。今や埋め立てでC滑走路が出来てから釣れなくなってしまったんで、過去の事です(笑)」と船長。木更津沖も2011年東日本大震災以降、正直釣果がパッとしなかったアナゴだったが、年を追うごとに釣果が良くなり震災後では今年が一番良いとの事。「このまま年々良くなっていってほしいです」とアナゴの大漁を船長が願うのは言うまでもない。

仕掛け図

アカクラゲを避けてシンプル仕掛けで挑もう

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小突いてもいいし投げてもいい
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ケミホタルは必ず装着

船長に聞くと、アナゴ釣りで天秤を使うのはNGだそうだ。理由は明白、アカクラゲが東京湾で発生していて、面積の多い天秤はアカクラゲが絡みやすく、絡んでしまうと極端にアナゴの食いが落ちてしまうからだ。船長お勧めは竿が1.5mアナゴ竿。竿はシロギス・カワハギ・カレイ竿でも流用可能。リールはベイトでもスピニングでも慣れていればOK。道糸はPE1号100mあれば高切れしても水深15mなので問題ないそうだ。「夜なので、老眼の人は見えないので2号の方が良いかもしれません(笑)」。先糸はフロロ5、6号竿の長さ分。そこに吊鐘オモリ25号を付ける。オモリの色は蛍光の物を好む人もいるが、関係ないそうだ。そして、忘れてはならないのが、先糸にチューブを通して37mmのケミホタルを付ける事。ハリはウナギバリ11号を使用。慣れた人は餌が大きく見えて食いつきが良くなるため2本バリが流行っているが、アナゴ釣り初心者で慣れない人は釣れた時にタオルや仕掛けにもう1本のハリが刺さったり絡まったりして手前マツリの原因となるため1本バリが良い。ハリスはフロロ4~5号4cmにハリス分の長さ分絡み防止のためパイプを通す。

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投げでメソッコサイズをゲット

小突いて30秒待つのが基本

アナゴ釣りの基本的な誘い方は、オモリが海底から1、2cm上がるか上がらないかの具合で小突く事。小突きが苦手な初心者は10回小突いたら30秒止めてゼロからマイナステンションで待つ。つまり道糸を弛ませ気味で待つと言うわけだ。「見た目には簡単そうなのですが、意外とやっている事は高度なんです。4cmあるオモリから伸びたハリス。それが海底から離れたらほぼ100%アナゴは釣れません。慣れない人はオモリが寝たり起きたりするイメージで小突くと丁度良いと思います。2本竿などで、置き竿にする場合はゼロテンションで道糸はふけさせておいてOK。道糸が張っていったら糸を少し出してあげましょう。つねに道糸はゼロテンションに保っておかないとダメですね。皆さん慣れていないと思いますが、道糸がPEの場合はマイナステンションにしても竿先にアタリが出ます。ある程度糸をだして、お隣とオマツリしそうなときには回収してやりかえてください」。

概念図

アタリがあったら30~50cm糸を送ってドキドキ!

餌の付け方は青イソメ1本の縫い刺し。小さければ2匹でも良い。人差し指の爪ぐらいの大きさに縫い差しでダンゴ状にする。もしくは1匹を2cmに切って、4~5個をチョンガケで刺しても良いそうだ。「アナゴの小突釣りは、アタリが出てからが重要です。アタリが出たらすぐに小突きをやめます。スッと糸を30~50cm送り込んで、次のアタリをよ~く確認してアタリが来たらアワセます。それまでがドキドキですね。慌てて1回目のアタリでアワセてはダメですよ(笑)。アナゴはアジやサバと違って前進&後進ができる魚です。そのためアタリも多彩です。モゾモゾ、ゴツゴツ、フニャフニャ、食い上げもある。2回目のアタリがあるまでの間のドキドキがこの釣りの醍醐味です」。

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アナゴは船上でさばいてくれるから楽ちん

7月末まで涼しく狙える夜アナゴ

これから梅雨に入り、本格シーズンを迎えて7月末に終わる夜アナゴ。アナゴ釣りは硬めのキス竿でも十分対応できるので、キス竿1本あればアナゴ釣りも十分楽しめる。アナゴだけではちょっと物足りないけど、キスだけは飽きてしまう。そんな向きにはキス&アナゴリレー船もお勧めだ。

今回紹介した釣り船
釣り船

千葉県浦安
「吉野屋」

〒279-0004 千葉県浦安市猫実5-7-10
TEL: 047-351-2544
詳細情報(釣りビジョン)
吉野屋ホームページ

船宿データ

夜アナゴ船
出船時間: 17時30分、沖上がり21時
乗船料金: 7,800円(税込)餌付

シロギス&アナゴリレー船
出船時間: 13時、沖上がり20時30分
乗船料金: 9,500円(税込)餌付