神奈川県・長井沖の“夏スルメイカ”を攻略|オフショアマガジン | 釣りビジョン

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栃木丸・神奈川県長井新宿港

2016.6.22号

神奈川県・長井沖の“夏スルメイカ”を攻略

イカ

通年イカ船を出す、神奈川県・長井港『栃木丸』ではゴールデンウィーク前後から“本命”がヤリイカからスルメイカにバトンタッチ。6月頭に城ケ島東沖で束釣り(100杯超)を記録した日もあったが、現在の釣り場は長井沖や江の島沖がメインで、長井沖が比較的安定しているようだ。栃木稔宏船長にもっかのスルメイカ攻略法を聞いた。

スルメイカは一日に数百kmも移動する!?

キャプテンズレポート
大型のダブルやトリプルも期待大

「私も人から聞いた話なんですが、スルメイカは移動距離が凄くって一日に数百km位は平気で移動するらしいんです。だから毎日同じ場所で釣りをしていたとしても、一日ごとに違う群れを狙って釣っている可能性すらあります(笑)」。

つまり、スルメイカがたまる場所には日々次から次へと新しいスルメイカの群れが入ってきていると言うわけだ。「新しい群れが常に供給されるようでないとスルメイカの釣果も続かない。当然と言えば、当然ですよね」と船長。城ケ島東沖では数日良い群れの模様があったが、同じ場所で好釣果が続かないのがここ最近は多いのだとか。

それはなぜか…?「城ケ島沖や長井沖はベイトのイワシやサバの数が少ないのが原因だと思います。それらの群れが入ってくれば、そのベイトを追ってスルメイカの新しい群れも入ってくると思いますヨ」。

スルメイカ釣りお勧めのタックルは?

仕掛け図

スルメイカ釣りの船長お勧めは中型電動リールに道糸PE4号300mをセット。竿は1.5~1.9mのイカ専用先調子。「長い竿を使う人は昔と比べるとかなり減りましたよね。今も上手な人は長い竿を使う人もいるけど、短い竿は長い竿より軽くて、一日動かすのに長い竿よりも疲れにくいのが良いですね。また、竿先が目線から近くてアタリが取り易いので私も使っていますよ」。

『栃木丸』では短い足から剣の先まで25cm以下を“ムギイカ”として釣果を出しているのだが、最近はそれより大きい“スルメイカ”サイズがほとんど。そのため使用するプラヅノは14cmがメインだが、城ケ島沖、沖ノ瀬、洲崎沖付近で釣果がでる時は40cm級のスルメイカが交じるためプラヅノも18cmに切り替える。『栃木丸』に乗船する時には常に2サイズ用意すれば間違いない。ツノ色はピンク・ブルー・ケイムラの3色あれば十分。カンナはシングル。サバの邪魔は釣りにならないほどではないが、どこの釣り場も少しはいるので注意しよう。

直結を使う人は幹糸8~10号(18cmヅノを使用する場合は上部が12号)。ツノ間は“軽く1ヒロ”がジャストサイズ。「“目一杯1ヒロ”はバラシの原因になるため“軽く1ヒロ”が一番。オモリまでの間は軽く1ヒロより少し長め。道糸から1本目までも軽く1ヒロですね」。ブランコ仕掛けの場合は、幹糸7~8号、枝ス5号、枝間130cm、枝スはツノ長より短め。直ブラが好きな人は直ブラもOKだ。「ブランコ仕掛けでやる人はサバが掛かっても我慢して、それを貫くと良い釣果が得られるかもしれません。スルメイカの場合は直結の人の方が竿頭をとるケースが多いですが、それはあくまでベテランさんの話。直結に不慣れな人は直結=釣果が伸びるイメージではなく、直結になれる感覚を経験として体に覚え込ませてマスターしていく。そんなイメージで釣りをしてもらえれば上達への近道かもしれません。うちではどちらの仕掛けを使っても釣り人の自由なので、選択は各々にお任せしています(笑)」。

如何(イカ)にイカの気配を感じられるか?

キャプテンズレポート
シャクリの方法も臨機応変に

『栃木丸』では水深が110mで魚群探知機に反応が60~100mまで出ている場合、60~100mの指示ダナで合図を出す。仕掛けの長さは各々違うので、その長さを考慮して指示ダナの中を仕掛けが動くように誘いをかけるわけだ。

また、日中になるとイカの反応が出る幅が狭くなり70~80mの10m狙いに絞られる事もある。「イカの移動が速い時には底近くまで反応がでていても、フォール時にイカが触る可能性があります。竿先には特に注意をしてちょっとしたアタリも逃さないようにしてください。

2枚潮の時には糸がフケてアタリが出にくくなります。指示ダナに行く前に道糸をとめて、糸フケを抑えて投入していくのも効果的です。オモリは普段120号ですが、2枚潮や潮が速い場合、水深が200mを超える場合は150号も使用しますので、準備しておいてください。

微妙なアタリを逃さないためには?

仕掛け図

スルメイカはアグレッシブだからジャカジャカ竿を振っていれば釣れる。そんなイメージでいるのは大間違い。

船長曰く、「竿先をよく見る。むやみやたらにシャクらない」。は基本中の基本だ。水深100~120mを狙う場合は特に潮の流れない時もあるため、1杯かけたら次々に追い乗りをしてくるイメージではなく、1杯乗ったらとにかくその“本命”を大事にバラさないように獲る事が重要なのだとか。

慣れていない釣り人が良くやるのは、スルメイカが乗ったかどうか確信が持てずに「1杯かかったかも?」と言ってその場で竿を煽り返すのは論外。

「直結だったら、煽り返したその瞬間にバレちゃいます(涙)」。正解は、一回触ったかなと思ったら、アワセは入れずに電動中速でとにかくすぐに巻き始める。「電動の巻き上げスピードはあんまりゆっくりでも良くないから、適度な中速が一番。手釣りの人はイカが乗っても手を止めないで上へと上げ続けているでしょ? それと一緒です。追い乗りを考えるのは二の次。止めたら絶対ダメ。

船上干しは釣り人の特権

ブランコ仕掛けであれば、止めていてもその場で乗ってくる可能性があるが、ヤリイカのようには素直に行かないようだ。「昨日はスルメイカだけの大きめの反応がちょこちょこ出ていたんですよ。

誘い方はフォール中にアタリを取る方法や、電動で低速で巻き上げながらアクションをつける方法、大きく竿を煽る方法、小刻みに同じ場所で2~3回煽る方法。
その日ごとに変わるため正解はないのだとか。

一度使ったツノはメンテ次第で再利用可能!?

キャプテンズレポート
クチバシの干物は酒のおつまみに最適

「ツノのイカへの刺さり具合などは新品にはかないませんが、一度使った仕掛けは実は2度目の釣行時にも使う事は可能です。ただし、メンテナンスはしっかりしなくてはなりません。

まず、ツノはルアーのハリを尖らす道具や粗い砥石で磨きます。スミがついたカンナはブラシで落とし、フロロカーボンの仕掛けは真水に数時間つけてから陰干ししておきましょう」。ハリスは直射日光が当たると劣化するので、日光には必ず当たらない場所で水気を切るように気を付けよう。

今は、時期的には梅雨真っ最中。これからは水温も上がり、水色も良くなってくるので、スルメイカも良型が増え、数も期待できるだろう。

今回紹介した釣り船
釣り船

神奈川県長井新宿港
「栃木丸」

〒238-0316神奈川県横須賀市長井5-3-9
TEL: 046-856-2446
詳細情報(釣りビジョン)
栃木丸ホームページ

船宿データ

スルメイカ船
出船時間: 出船6:00~沖上がり13:00
乗船料金: 9,000円(税込)氷付
レンタルタックル有り: 1,000円(税込)

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