仙正丸・兵庫県須磨浦

2016.11.08号

兵庫県須磨浦沖 タチウオのテンヤ釣りエキサイティングシーズン突入!

表紙

大阪湾の一番人気の釣りは、なんといってもタチウオ釣りだろう。これからの時期はまさにエキサイティングシーズン!タチウオのほかにハマチやアオリイカも狙って出船し「メチャメチャ忙しいです!」という、兵庫県須磨浦『仙正丸』の辻久信船長にタチウオのテンヤ釣りについて聞いた。

水温が下がりだし、いよいよタチウオ本番!

ミヨシで指5本級があがった

今シーズンのタチウオの釣況は?

「関西のタチウオ釣りは、タチウオテンヤにイワシなどの餌をワイヤーで巻き付け、巻き上げながらタナを探って釣るのですが、今年も盆過ぎから釣れ出しました。ここ数年、毎年8月半ばから釣れ出してますね。 釣れ出しは数も型もよかったですね、今年も。“ドラゴン”も数は上がりませんでしたが、まじって釣れました。

須磨沖にイワシが沢山いて、それをタチウオが食いに来てたんですね。ひと月ぐらいは釣れ続きました。ところが、9月の中旬ごろから餌のイワシがいなくなって、それと同時にタチウオの釣果もトーンダウンしていきました。」

大漁にご機嫌のピースサイン!

「タチウオはいるんですよ。群れが散らばっただけだと思います。台風の影響もあったと思います。そんな状況がしばらく続いて、それでもいい時はそこそこ釣れたんですがムラがありましたね。

でも、ここにきて水温も徐々に下がり出してきています。散らばっていたタチウオもこれからは群れになって、まとまって釣れるようになると思います。例年のパターンだと年内いっぱいは十分楽しめると思います。おそらく今年も年明けまで釣れ続くでしょう。これからが本番と言ってもいいと思います。寒くなってきましたが、防寒対策をして釣りに来ていただければと思います」。

自分だけ釣れないときはマネしてみよう

まさにドラゴン級!

釣り方で何か注意することはありますか?

「合図で一斉にテンヤを投入しますが、軽く投げ込む感じ。潮の流れが速い日もあるので、着底したら素早く糸フケを取ってリールを巻き、2~3mほど底を切ります。竿先に注意しながら巻いては止め、巻いては止めを繰り返して、あるいはゆっくり巻き続けて探っていきます。巻くスピードや止めの時間、誘いのアクションはいろいろやってみてください。そうするうちにその日の正解が見えてきます。パターンがなんとなくでも掴めればもうシメタものです」。

これも太い

「どうやっても自分だけ釣れない時は、数釣っている人の釣りを観察することも大事です。投入のタイミングを同じにして、巻き方などもコピーしてマネてみてください。それでもその人にだけ釣れて自分に釣れなければ、アタリが出てからの駆け引きやアワセのタイミングが違うのだと思います。誘い上げ、誘い下げ・・・タチウオの気持ちになって考えてみましょう。あと、もうひとつ。アタリが出て、合わせて掛からないとすぐに諦めて仕掛けを巻き上げてしまう人がいますが、餌が残っていればまた食ってくるので、粘ってみてください。餌の近くにまだタチウオはいるんです」

ショートロッドで胴がしっかりしたものがお勧め

タックルはどんなものがいいでしょう?

「まず竿ですが、タチウオの食いがよい時ならどんなものでも大丈夫です。ただし、食いが浅い時や渋い時は、餌のイワシをそれこそ舐めるようなアタリもわかる先調子の感度のよい竿がいいですね。短い竿でOKです。長さは1.8~2.4mぐらい。テンヤ釣りは大きなハリを強いアワセでタチウオの口にフッキングさせる釣りなので、胴がしっかりしてないと掛かりが悪いです。

リールは手巻きでも電動リールでもOKです。船には電動リール用の電源もあります。ポイントの水深が30~100mなので、PE2~3号が100m以上巻ける中型の両軸リールか小型の電動リールでいいと思います。

電動リールは使いようで大きな武器に

お客さんには『オマツリ防止のため、PE4号以上は禁止です!』とキツく言って守ってもらっています」。

「テンヤは40号で統一しています。市販品にはワイヤーハリス(餌を巻くワイヤーではない)が付いたものがありますが、オマツリしたときにPEを傷めてしまうので、ワイヤーハリスは外してナイロンの15~20号(1m)に交換してください。テンヤのハリはダブルでもシングルでもOKですが、どちらかと言えばシングルの方がよいように思います。また、テンヤの上に集魚灯やケミホタルを付けるのはどうかな~???。

シンプルなのがベストだと思います。餌のイワシは1パックに10匹入っています。2パックまでは料金に含まれていますが、追加は1パック300円いただいています。

手巻きリールは体力が必要だが利点も多いゾ

初めての人には餌の付け方をレクチャーしますが、イワシの頭の方をテンヤ側に向けてワイヤーで巻いていきます。イワシの腹のところにワイヤーが何度も巻きつけられていると食いが落ちます。尻尾も動くようにしておいた方がタチウオにアピールします。頭がしっかり固定するように巻くのがコツです」。

『ドラゴンへの道』はそう遠くない!?

“ドラゴン”を釣るコツってあるんですか?

「う~ん難しいな~。でも、“ドラゴン”らしき大型をバラしている人はよく見掛けます。自船では120cm以上を“ドラゴン”と呼んでいますが、バラシを減らせば『ドラゴンへの道』はそう遠くないはずです。最近の主流は電動リールを使った釣りなんですが、電動リールの使い方がまずくてバラシてしまうケースが多いんですよ。もったいない話です。

ほとんどの人が合わせてから『来た!!』と慌ててすぐ電動のスイッチをONにします。ところが、タチウオは合わせた瞬間が一番引くんです。力と力で引っ張りっこしたら、いくら硬いタチウオの口でも切れたり、ハリ掛かりしたところの穴が大きくなったりします。

こうなると、巻き上げ途中でファ~と軽くなったらバレたと思いリールを巻く手を止めてしまいますから、このときバレてしまうんです。もちろん、タチウオが必死で引っ張っているのに電動でグイグイ巻いてしまうとやはりバレてしまいますね」。

「これが、手巻きでやると、タチウオが強く引き込んでいるときはリールを巻けませんから手が止まります。無理やり巻かない=巻けないので、バラシが減って→数を釣るうち“ドラゴン”も、というわけです。

あなたも竿頭は夢じゃない!

もちろん、水深70~80mから手巻きで釣り上げるには体力が必要です。ですからタチウオが掛かったときだけ手動で巻き上げて、仕掛けや餌を点検するときなど、空巻きは電動で素早く巻き上げる、といった釣り方をお勧めしたいです。ブリッジから見ていますと、食いが渋い=食いが浅い時に特にバラシが多いように思います。待ちに待ったアタリが出た!それ巻け! 電動スイッチON! グイーン!・・・あ~バレた~、となるわけです。

『おいおい今日は食いが渋いんだからぁ・・・お願いしますよ、掛けたら取り込んでくださいよ~』と思ってしまう。タチウオの抵抗が弱まるまででもいいですから手動で巻いて、残りは電動。“ハイブリッド釣法”で確実に取り込んでください。必ず釣果は伸びるはずです。そう、アナタは本当は釣りが上手い!んだけれどバラシが多いので、竿頭を逃しているだけなんですよ!」。

船長、ありがとうございました。

今回紹介した釣り船
釣り船

兵庫県須磨浦
『仙正丸』

〒654-0055 兵庫県神戸市須磨区須磨浦
TEL:078-731-4536
詳細情報(釣りビジョン)
『仙正丸』ホームページ

出船データ

予約制乗合
タチウオ乗船料金:7500円(餌付き)
出船時間:6時30分(11月~2月)
レンタルタックル有り(有料)
第2、第4水曜日定休