二宮丸・神奈川県三浦半島宮川港

2017.3.08号

城ケ島沖の中深場五目はアカ&クロムツが連発!

表紙

厳寒期から春先にかけては、各地の水深200m前後を狙う中深場釣りが好機。狙いは根魚の赤いダイヤ・アカムツを筆頭にクロムツやキンメ、オニカサゴなど高級魚ぞろいのため、合わせて10匹前後がせいぜいの釣りの割には人気が高い。三浦半島先端の城ケ島沖を狙っている三浦市宮川港『二宮丸』では、春の濁り潮に伴って好条件になり、もっかアカムツとクロムツが好調だ。宮川剛船長から攻略術を聞いてきたから、ぜひ極旨魚にチャレンジを。

春の濁り潮が入るとムツは浮いてくる

クロムツも40cm級など良型多い

船釣りには“中深場”釣りという、面白い言い方のジャンルがある。キンメ&アコウなど深場釣りより浅く、さりとてタイやアジなど沿岸の釣りよりは深い。今風に言えばミッドレンジだろうか。水深は大体150mから250mで、ヤリイカやスルメと似通っているが、イカ狙いは中深場釣りとは、なぜか呼ばない。

もっぱら根魚のことを指し、その代表的なターゲットは、100m前後と中深場では比較的浅いレンジではオニカサゴが筆頭。200m前後の深めだとムツになる。東京湾口一帯は大昔、アカムツフィーバーがあったが、やがて下火に。その後はかなり年月が経ったが、最近、復活したようで、中深場船を出す遊漁船が増えてきた。

キンメが多数交じる日も

三浦半島先端の三浦市の中にたたずむ非常に静かな港が宮川港。ここを母港とする遊漁船はもっか『二宮丸』だけ。城ケ島沖一帯の好釣り場が目の前のためターゲットは豊富。当然、中深場狙いにも出るが、アカムツ、クロムツとも良型が多く魅力的である。50cm級のアカムツをゲットしようものならウハウハだ。

「中深場船は一年中出せることは出せます。まあ、狙う魚が一年中釣れますから。ただ、一番いい時期と言えば1月から3月ですかねえ。脂が乗っているということもありますが、このころは春の濁り潮が入りだします。ムツは濁ると浅場へ上がってくるんですよ。だから釣りやすい。大体、潮が澄んでいると水深250~320m、潮が濁っていると150~220mが狙いになります。 底ダチが大切な釣りだから、この差は大きいですヨ」と船長。また、潮が濁ってくると、時合が長くなる傾向がある。つまり、食いがポツポツと長時間続くというわけ。これも釣り師には魅力だ。なお、狙う城ケ島沖は、4月以降になると早くも黒潮系の澄んだ潮が入り出すので、船長のお勧めは3月いっぱい。お早く計画した方がよさそうだ。

電動リールの糸巻き量を把握しておこう

釣り方は胴突き釣り。幹糸から枝スが出ている胴突き仕掛けの5本バリを使う。標準オモリは200号だがリレーでイカもやることが多いので、硬めのイカ竿、アジビシ竿などを流用する人が多いという。そうでなければ200号に対応する胴突き竿が定番。

PEラインが5~8号と幅広いのは、とにかく道糸は最低300m巻いておきたいので、電動リールとの兼ね合いから。3000番台の電動リールなら、5号で何とか300mは巻け、新たに4000番台を購入する必要がない。4000番台を持つ人は8号か6号で300mは巻けるから問題はない。

キンメが連発する日も

とにかく、中深場は二枚潮など潮の流れが難しい時が多く、よって糸フケもかなり出る。200m程度巻いているだけでは、オモリが底に付かずにお手上げになる可能性が高い。3000番台を使うなら、PEラインはフル巻きの状態にして臨んだ方が無難だ。

餌はサバ切り身の短冊が船常備で定番。他にホタルイカ、イカ短冊などを持ってくる人が多いが、これは個人の好み。食いに差が出たなどという人もいるが、船長はあまり気にしないという。

とにかく底ダチ。それされ取れれば、後は待つだけ。

「この釣りはとにかく底ダチ。これが確認できれば、8割がたOKと言っても過言ではないですヨ。簡単なようだけど、この水深になると、潮が複雑なことが多くて、これがなかなか難しい。頑張ってください」と船長。底ダチさえ取れれば、後は船の揺れでオモリがリズミカルに海底を叩く程度の「トントンオモリ」で待つだけなのだ。まあ、時々、誘いを兼ねて竿をあおることもあるが、大体は流していていいポイントに入るとゴツゴツとアタリが出る。問題の底ダチの確認だが、参考にするのは船長の指示水深とPEラインの確認が大事。 PEラインの色をよく見ていて、船長の指示ダナ付近になったら集中。オモリが着底すると、わずかに糸の出具合が変化するので、そこを見逃さずにクラッチを入れ、竿を少し上下してみる。

なんとなくオモリが海底を叩くのを感じ取れれば、底ダチ確認だ。まあ、その日によって千差万別だが、基本は指示された水深に近づいたら神経集中。最近はタックルも良くなっているので、「昔よりよっぽど底ダチを取りやすい」と言っているベテラン陣は多い。ここは何回もチャレンジして経験値を上げるしかなさそうだ。

浅場で食ってくれればバケツはすぐ満杯

「あと2つだけアドバイスをしましょう。ムツは濁り潮で浮上して来るほか、朝のうちは定位しているレンジの中でも、比較的浅めによることが多いのです。やはり浅い方が釣りやすいですから、朝はより一層、頑張ってもらいたいですネ。

もうひとつ、高級魚ですからバラしたくないのは分かりますが、掛った魚ばかりに集中して、その上部の仕掛けを適当に船内へ取り込んでしまう人が多いです。でも、これだと次投がつらい。上部の仕掛けがグチャグチャで、投入どころじゃなくなります。

落ち着いて、上の仕掛けをしっかり整理しながら、取り込んでいきましょう。そうすればすぐ再投入が出来て、時合を逃すことはありません。仕掛け交換や手前マツリほどきで、いい時間を台無しにしないように」と船長の金言。味は保証付きの中深場の魚たち。濁り潮の今が入門もチャンスかも!

今回紹介した釣り船
釣り船

神奈川県三浦半島宮川港
「二宮丸」

〒238-0231 神奈川県三浦市宮川町17-3
TEL::090-8813-6049
予約専用TEL::090-3084-5968
詳細情報(釣りビジョン)
「二宮丸」ホームページ

出船データ

中深場予約乗合
集合時間:要問合せ。
乗船料金:10,000円(氷、餌付き)
貸し竿あり
他に仕立も各種受付

※料金等は取材当時のものとなります。出船時間や料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては釣り船までお問い合わせください。