〝人気河川〟桂川水系支流葛野川へ初の解禁日釣行!
今年は6月1日が土曜日と重なり、例年よりも河川の混雑が予想された。多くの人気河川の解禁日が重なったとは言え、混雑は避けられそうになかったが、どうせ混むなら大人気河川の山梨県桂川水系の解禁に初チャレンジしてみようということになった。例年は混雑を避けるため、解禁日には釣行したことがなかった河川でもある。
当日は午前1:00に自宅を出発!深夜の高速を車を走らせ、オトリ屋に到着したのは3:00。年券とオトリ鮎を購入しつつ状況を聞いてみると、すでに満車で入れないポイントもあるとのこと。そこで比較的混雑を避けられそうな支流へと向かうことにした。
向かったのは桂川支流の葛野川。ポイントは混雑はしているものの、無事駐車することができひと安心!解禁となる4:00を目前に早くも川に向かう釣り人の姿が!それにしても朝の気温が寒い。とてもじゃないが「これから川に浸かる!」という気温ではない。でも、ボケボケしていると入るところがなくなってしまいそう…とにかく気合いを入れて着替えを進めた(笑)。
駐車場目の前、下流方面は見渡す限り満員御礼。ということで上流に向かいつつ空いている場所を探していると、深みに大量の鮎の姿を発見してしまったので思わず足を止め、その場所で竿を出すことにした。しかし…これだけ鮎が居るのに掛かる気配はなし。コツリとも反応はない。ん~、これは早朝で水温が低いせいなのか?それともそもそも追い気のない鮎なのか?周りを見渡しても竿が曲がっている気配はない。この状況は寒さのせいだと信じたい(笑)!
朝陽が差したのを合図に目覚めた葛野鮎!
竿を持つ手も震え、目印もブルブル状態!あまりの反応のなさに少し流れのあるポイントへと移動。その頃になるとようやく川に陽が差し始め、朝の寒さもだいぶ和らいできた。すると瀬肩に入っていた人の竿が曲がった!ガッチリ背掛かりのマキッキ~な鮎!この1尾を皮切りに瀬上の釣り人たちの竿が上流から順に曲がり始めた!これは始まったのか~!?と期待が膨らむ。そしてついに、私の上流に入った相方にも「ガッツーン!」来ました、来ました~。「次は私の番」とばかりに構えていると、またしても上流の人の竿が曲がる。あれ?私の順番が飛ばされている…?
そこから20分ほど悶絶の時間が続いたのだが、針を小針に換え、石裏を丁寧に泳がせていると「ギュイーン!」。やっと目印が引き込まれた。「キタ~!」小ぶりではあるが良い引きをしてくれる鮎であった。
上流に向かった相方からの電話
その後、アタリも止まることもなくポツポツと葛野の鮎が遊んでくれたのだが、なかなかサイズアップすることができないまま時間だけが過ぎていく。一方、瀬肩の釣り人は連チャンの入れ掛かり。しかも良型ばかりである。どうやらポイントによってアユのサイズにバラつきがあるようだ。
しばらくこのポイントを楽しんでいたが、相方は入れ掛かりを求めて様子を見に行くと、上流の方へと向かっていった。その間、私は少しずつポイントをズラしながら地道な釣りを続けた。どうやら今日は少し流れのあるポイントの方が好反応のようだ。それから約1時間後、相方から電話がり「上流に向かうべし!」というアドバイスをもらった。この感じ…私には分かる、あやつ釣りおるな(笑)!「こうしちゃいられね~!」と、竿を畳み私も上流へと向かった!
これぞアユ釣り!ギンギン追星鮎のパラダイス~!
川を必死に遡り続けると、遠くに相方の姿が見えた。息を切らしながらやっとの思いで着いたポイントで満面の笑みを浮かべる相方。やっぱり釣れていたのだ!話を聞けばこのポイントに移動した直後、ひと流し目から「マッキッキ~」の良型鮎が入れ掛かり中とのこと。こうして話をしている間にも竿が曲がっている!そりゃ~にやけ顔になるよね(笑)。相方の釣っているポイントは下流に落ち込みのある複雑な流れの段々瀬。私は相方と反対を向き左岸から竿を出すことにした。
左岸は浅場になっていて、チャラ瀬と瀬が繰り返すポイント。まずはチャラ瀬にオトリを送り出すと一発で「バッキューン!」とバッチリ背掛かりの素晴らしい引き!色良し!型良し!「サイコーの鮎がキター!」。待ってました。これよ~、これなのよ~。頑張って歩いて来て良かったと思える瞬間であった。さらに、釣りたてのアユを放つとこれまた「バッキューン!」と連発。ここぞと思うポイントではほぼ100%反応があり「バッキューン!」が来る。
印象的だったのは、葛野川の鮎は必ず前アタリがあること。それを感じられた場所に鮎を留めれば、気持ちが良い程しっかり掛かる。針をひったくるようなアタリは力強く、この上ない気持ち良さである。
今度は右岸側を向いて竿を出してみることに。こちらは左岸よりも水深があり、大石の点在する流れのあるポイントだ。石脇を狙うと、こちらでも「バッキューン!」今日イチの引きである。あ~なんて楽しいんだ!追いがキツイので、ハリスを短めにすることで背掛かりし、根掛かりなどのトラブルも少なく、バレもほぼなかった。
ここから怒涛の入れ掛かりが始まる!止まらん!全然止まらん!型も揃い良型ばかり。タモに収まる鮎からは良い香りが…「これぞ夏の香り!」。釣れるごとに鮎の追星の黄色は濃くなっていった。三本線の追星アユも多数。あまりの美しさに見惚れてしまった。釣れる事は勿論だが、自分でここぞと思う場所で掛かってくれることが何よりも楽しかった。
ちょっとペースダウンしたかな?なんて思っているとまた掛かり始める。その繰り返し。止め時が分からなくなるとは、まさにこのこと。もうちょっと、もうちょっと、といっている間にだいぶ時間が経ってしまい、ランチをとることすら忘れてしまっていた。
17:00冷たい風と怪しい雲が迫って来たので納竿とした。ずっしりと重みを感じる曳舟には今日の楽しさが詰まっていた。今でも手に残るあの鮎の引き!あ~サイコーに楽しかった!解禁日からシーズンを通しても中々お目にかかれぬ程の入れ掛かりを味わえた最高の1日。後に本流や他の支流で竿を出した友人たちからも多くの「サイコー!」の声を聞いた。ここ山梨県桂川水系はどこも熱い熱いスタートとなったようだ!
まだまだシーズンは始まったばかりの鮎。黄金に輝く追星を携えた鮎はさらにパワーアップし、貴方のハートも「バッキューン!」と撃ち抜いてくれることだろう!さあ、川へ向かおう!鮎達に会いに行こう!
施設等情報
施設等関連情報
日釣り券2500円(現場売り3500円)
年券10000円(女性、80歳以上、肢体不自由者は5000円)
※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。