春の陽気とは裏腹に雪残る渓
道志川沿いの国道413号線は、スタッドレスは必要としなかったが、まだ路肩には多くの雪が残っていた。まずは毎年訪れる『湯川屋』に寄り、おじちゃんから色々情報を教えて貰いながら日釣り券を購入、友人と合流した。
1箇所目は、友人と分かれて思い思いのポイントに向かった。友人は『相模川漁連』の堺地点から入渓。私は友人の入渓地点より車で10分程走った上流部の谷に向かった。釣りを開始したのは午前7時ちょっと前。水温は思ったよりも高く9.5℃。ちなみに気温は2℃。雪の多かったシーズンにもかかわらず川はかなりの渇水状態で、いつもの淵もだいぶ浅くなっていた。
沈黙の朝マヅメ
解禁直後の週末だったので、混雑は覚悟していたのだが、入渓が分かりにくい場所もあってか幸運にも先行者はいなかった。まずは毎年実績のある45㎜のシンキングミノーのグリーンカラーをチョイス。トゥイッチを入れ、細かくポイントを探っていく。根掛かりのトラブルも少なく、とにかく打つ!打つ!釣り上がって行くが魚の姿は見えない。チェイスも1度も無いまま1時間が経過。ミノーチェンジを繰り返し、大石を巻きながら釣り上がって行く。
浅場では“垢腐れ”していてフックに藻や葉っぱが掛かってしまうので、少しでも水深のあるポイントを狙うようにした。ドンドン釣り上がっていくが…生命反応無し。既にスタートから2時間近く経過していた。「これは先行者がいたのではないか?」と頭をよぎった。ここで友人に連絡してみたが下流も反応なしとの事。ここでお互いのポイントを見切り、もっと上流部を目指すことにした。釣り上がってきた道をひたすら引き返し、谷を登り駐車ポイントまで戻った。これが今日一番疲れた(笑)。
移動した先には“春満載”のパラダイスが待っていた
移動した先の河原でおにぎり休憩。釣れない疲れと、渓を歩きまくった疲れを取る。渓流釣りでの楽しみの一つ、河原でおにぎり!これが本当に美味しい。この頃には谷にもやっと日が差すようになってきていた。移動したポイントは川へのアクセスも良いこともあり、解禁初期らしい賑わいを見せていた。幸い餌釣りの人ばかりで、ルアー釣りの人はまだ居なかった。
餌釣りの人に声をかけ、釣りを始めさせてもらった。餌釣りの人はポツリ、ポツリと小型ではあるが綺麗なパーマークのヤマメを釣り上げていた。30分位経った頃だろうか、この日は放流日であちらこちらのポイントで放流が始まった。暫くすると、餌釣りの人達の釣るペースが上がってきた。連続で釣れている人もいる。この時、“ルアー組”にはまだまだ釣果が無い…。餌釣りの人が釣れ始めて30分後位だろうか、友人が本日1匹目の綺麗なヤマメを釣り上げた。少し遅れて私にも待ちに待ったヒット!アカキンミノー着水からすぐのヒットでだいぶ距離がある…「バレないか!」緊張。無事タモに収まったのは何と白の斑点の美しいイワナだった。2022年私の春がキターーー!
友人に27cmの良型ヤマメ!
その後は美しいパーマークのヤマメ、銀がかったヤマメ…多くのチェイスが続いた。友人には27cmの型の良いヤマメも掛かった。しかし、放流があったとはいえ、ルアー釣りはそんなに甘く無い。ルアーチェンジを頻繁にしないとすぐに見切られてしまう。そして、この日はダウンストリームにはあまり反応がよく無く、アップストリームに良い反応を示してくれた。ミノーは強めのトゥイッチを入れ、派手なアクションが良かった。立ち位置によってもだいぶ反応が変わった。そして、水深のあるポイントでは着水後に少しリールを巻くタイミングを遅らせ、レンジを下げて同じコースを通すと反応が良かった。それにしても1日を通して掛かりが浅いのか、バレが多かった。
手を替え品を替え、夕方まで多くのチェイスを楽しみ、気付けば解禁日として自己最高の釣果となり、多くの春と出会えた最高の一日となった。これから春本番となりそうな道志川。まだまだ場所ムラはあるが、足を使い歩き続けた先にはパラダイスが待っているかも知れない。
施設等情報
施設等関連情報
漁期:2022年3月1日〜9月30日(夜明け〜日没)
料金 :年券:6,000円 日券:1,200円(中学生、身障者、女性は半額)
※遊魚券は道志村内国道沿いに緑の「入漁券販売所」ののぼり旗がある商店、民宿、キャンプ場にて購入可。詳しくは漁協ホームページを参照
※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。