東京湾・中ノ瀬のシロギス、型良し、数良し絶好調!!

6月に入ると、「東京湾のシロギスが例年より好調かもしれない」との情報を得た。シロギスファンの私としては「これは行かねば!」と、東京都大田区の羽田『かめだや』から出船、夏の本格シーズン直前のシロギス釣りを堪能した。

船釣り
  • かめだや・東京都羽田

『かめだや』は車も電車も便が良い!

「シロギス釣りの最盛期はいつ?」と、聞かれたら少し困るが、一般には夏?シロギスも東京湾に棲む他の多くの魚同様、冬場を深場でやり過ごし、春に浅場に戻って、6~9月に産卵すると言われている。時期によって狙う水深や望める数や型が変わり、趣きも変わる。今は水深がやや深めで釣るには少し難しいが、良型が多く日並みよければ数も望める。私としては一番好きな時期だ。
出船は7時40分、その1時間前に船宿に着いた。車を駐車場に停め、荷物を持って徒歩1分の待合所で受け付け、船に乗り込んだら釣り仕度。電車利用ならJR京浜東北線・蒲田駅から7時に送迎バスが出るので事前に問い合わせを。

無料駐車場に車を停めて荷物を降ろす
親方と鈴木祥太船長が出迎えてくれた
船着場、右がシロギス、左がLTアジ
「第十六かめだや丸」に乗り込んだ

実演を交えて釣り方レクチャーしてくれる!

シロギス船の「第十六かめだや丸」の鈴木祥太船長に仕掛けについて聞いてみた。「道糸PE0.8~1号、オモリ15号に統一です。仕掛けはテンビン、胴突き、どちらでもOKです。一般に数釣りならテンビン、1匹、1匹大事に釣るなら胴突きが良いと思います。初心者には、多少オマツリしてもテンビン仕掛けが良く、“アカクラゲ”が多い日は胴突き1本バリが良いと思います」とのこと。テンビン用の仕掛けは、船宿特製仕掛けが全長、バランスとも良くお勧め。希望すれば、船長が出船前に実演を交えて釣り方をレクチャーしてくれる。自信がない人は気兼ねなく希望しよう。

風情のある和竿も江戸前の釣りならでは
オモリ15号、『かめだや』特製仕掛け、竿掛け、ハサミ、魚バサミ
餌のアオイソメ、船長が配布してくれる
アオイソメはちょん掛けで少し垂らす
出船前の鈴木船長の釣り方レクチャー
仕掛け図

釣り場は中ノ瀬、数・型ともに好調!

釣り場は中ノ瀬、水深は15~20m。船長によると、「盤洲などの浅瀬でも釣れていますが、釣り場が遠く、万一食いが渋いと時間のロスが大きい。であれば、まあまあ水深はありますが、近場の中ノ瀬で手堅い勝負をして良好な結果を得ています。中・小型交じりで、時たま大型も掛かり、数も出ています。昨日も大・中・小交じりでトップ78匹と好調でした」。釣り場に到着すると、「水深16m。真下で釣れますが、投げる時は下投げでお願いします。オモリが着底したら糸フケを取り、竿をゆっくり上下して誘い、少しでも違和感を感じたら合わせてください」との船長アナウンスでスタート。

貸し竿の人にシロギスのダブル!
女性アングラーにも良型シロギス!
ゲストフィッシュのホウボウ
デカい!23、24cm級のシロギス!
透明感のある美しいシロギス!

中盤一時食い渋るも、すぐに復調して良型連発!

朝一はあちこちで忙しく釣れていたが、中盤は食い渋る時間帯もあった。慣れた人はテンビンから胴突きに仕掛けをチェンジしたり、高めのタナを狙うなどの工夫をしていた。潮が変わりいい感じに流れるとまた活性が良くなり、良型のシロギスが連発!この時点でいい人は60匹前後。この調子なら最終的にトップは束釣り(100匹以上)するかもしれない。私もここから竿を出してみた。投げて探って微妙なアタリで合わせるとブルブル来るがハリ掛かりはさせられない。諦めて置き竿にするとあっさり釣れて…悩ましい。これもまた“江戸前のシロギス釣り”の奥深い面白さだ。

大・中・小交じりで順調に釣れた!
「オモリを40、50cm持ち上げたら来ました!」
「なかなか良い型でしょう!」
「ダブルはやっぱり嬉しいね!」
「このサイズなら刺し身でも十分いけそうです!」
中盤は型の良いシロギスが目立った!

去年より良い感じ!

終盤は様々なゲストフィッシュが交じった。カレイやイシモチ(シログチ)、マゴチ、アジ、マダコ、イイダコなどの美味しい魚。勿論、シロギスも釣れ続き、最後まで楽しめた。シロギスのサイズは14~24cm、数は2~90匹(竿頭は荒川区の白石さん)。惜しくも“束釣り”には届かなかったが、右肩上がりの好調振り。鈴木祥太船長も、「今年は、今のところ昨年より釣れている感じです。暫くは中ノ瀬で型狙いで出船し、その後浅場での数狙いになります。今後も期待十分です。初心者からベテランまで楽しめますので、是非遊びに来てください」。実際、取材後もトップ80~90匹の日が続出!今がチャンスだ!

「今60匹位!束(100匹)釣れるかな!?」
中ノ瀬狙いならではのゲストのアジ!
「30cm強のイシモチ!良く引いたよ!」
「美味しそうなシロギスとカレイでしょ!」
この位の大きさがアベレージだった
「キス、なんちゃって(笑)」
「重いと思ったらマダコ!嬉しいです!」
「大きいでしょ!23、24cmありますね!」
「天ぷら、刺身、カレイは煮付けかな!」
お世話になった鈴木祥太船長

施設等情報

東京都羽田『かめだや』
〒144-0043 東京都大田区羽田2-31-13
TEL:03-3741-1258
定休日:毎週火曜日 釣果・施設情報 かめだやホームページ

施設等関連情報

シロギス乗合(予約制)
料金=男性 9,000円、女性 7,200円、中学生以下 4,500円(餌・氷付き)
出船=7時40分
沖上がり=15時頃
レンタル=貸し竿 無料 ※破損・紛失は実費
送迎=JR京浜東北線「蒲田駅」東口 7時発
※詳細は問い合わせ

※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。

この記事を書いたライター

岩見 忠弘 釣りビジョンAPC
0mの海面から水深1,000mの超深海までのレンジで、数cmのハゼやキスから、イカ・タコの軟体動物、数十kgのキハダやベニアコウまでの様々な魚を狙うフィッシング・ライター。

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