東京都・北区、新河岸川「都会のど真ん中で夕涼みのウナギ釣り」

釣り竿持っての夕涼みに行って来た。場所は東京・北区赤羽の新河岸川。都内の川は、多摩川、隅田川、荒川、江戸川と何処も近年、水も綺麗になっており、釣りが楽しめるエリアになって来た。今回は“江戸の大川”こと、隅田川の上流域・新河岸川でウナギを狙ってみた。

淡水
  • 東京都 新河岸川

実はどこでも釣れるウナギ

「国際自然保護連合」(IUCN)で絶滅の恐れがある野生動物を評価した「レッドリスト」に掲載されたニホンウナギだが、個人的にはよく釣れる魚の感覚がある。都内の川はウナギの漁や稚魚捕獲も行われていないので魚影が濃い気がする。特に隅田川は上流までダムや堰堤が少なく、アユやマルタウグイも遡上する環境でウナギの生息に適しているのかも知れない。ただ、減少している魚なのは事実なのでキープは最小限度に収めるマナーが必要だ。大きさに関しては20~60cm級が釣れるが、東京都の決まりでは30cm以下捕獲禁止。しかし、40cm以下はリリースを勧めたい。50cm以上の天然ウナギの味は絶品、大型を狙いたい。

約30cmのウナギ、これはリリースサイズ

新河岸川・岩淵橋上流で釣り開始

7月半ば、東京の気温34度。猛暑で日中の釣りが出来ないと夕涼みでいつも行くのが近所の新河岸川・赤羽岩淵近辺。当日は20時頃が満潮。18時位にスタートし22時まで2本竿でやってウナギは7匹、なぜか小型が多く40cmオーバー1匹のみキープで6匹リリース。“ゲスト”はセイゴ20cm級2匹、40cm級フッコ1匹。この日は超小型ウナギ(30cm以下)の活性が非常に高くアタリは頻繁でミミズ1箱、アオイソメ30gがなくなり終了。

投げて待つ、とても楽な釣り

釣り方はとっても簡単、投げて待つだけ

釣り方は、実にシンプルで投げ用天ビン1本バリに餌を付けて投げ入れて待つだけ。だが、タックルに少し拘るとアタリの数を増やすことが出来る。ロッドは柔らかめの投げ竿やシーバスロッド、リールは小型スピニングリール、ラインはPE1~2号、リーダーフロロ8号、ジェットテンビン10~20号、ハリス4~5号50cm、ウナギバリ。この中で肝なのがオモリで、岩淵近辺の新河岸川は潮位によって流れが強くなるので重めのオモリが必要になり、流れが緩くなると軽いオモリでないとアタリが出難くなる。状況に合わせた調整がアタリを出すコツになる。

ミミズ、アオイソメ餌の時はウナギバリ餌付けが楽。通し刺しでチモトまで餌をこきあげる
オモリはジェットテンビン10~20号を流れに合わせて使い分ける
やわらかめの投げ竿が使いやすい、ちょい投げができればどんな竿でもOK

餌がとても重要

ウナギ釣りで重要なのは…。
1, 時間:基本夜、雨後の濁りが強いときなどは日中でも釣れることもあるが、通常は日没後から釣れ出す。
2, :場所によるが、新河岸川の場合、流れの具合によってアタリが集中する。2時間アタリがなかったのに突然入れ食いになったりする
3, :一番重要なのが餌、入手できれば最高なのがやっぱりドバミミズ、次に普通に売っているミミズの太め。アオイソメも釣れるがセイゴのアタリが多くなってしまう。大型専門に狙うならマハゼ、ヌマチチブも良い餌になる。テナガエビ、磯ガニでも食うが上記の餌より食いが落ちる気がする。数種用意してその日の状況に合わせるとヒット率が高まる。
最後に、日本ウナギは貴重な魚。くれぐれも釣り過ぎに注意。小さい魚はリリース、キープは少なめに。
今回は新河岸川をレポートしたが、ウナギは何処にもいる。マイポイント探しをお勧めしたい。また、河川によっては入漁料があったり、その他の決まり事がある事も忘れずに。

アオイソメ餌だとフッコサイズまでのスズキがよくかかる
小型ウナギが食いついて逃げた跡、小まめな仕掛けチェックが必要

施設等情報

新河岸川
東京都北区赤羽岩淵近辺

施設等関連情報

車:近隣コインパーキング
電車:東京メトロ 赤羽岩淵駅下車徒歩10分

※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。

この記事を書いたライター

大川 雅治 全国各地、手長エビからキハダまで全ジャンルの釣りを日々研究。最近のテーマは都内の荒川で、天然アユも遡上する都会の川の未知の部分に惹かれている。都内在住の「釣り研究家」。

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