【それ食べましょうよ・六皿目】シーバスの洋風蒸し焼き

食材として軽視されそうなターゲットやゲストフィッシュに光を当てる企画【それ食べましょうよ】……六皿目もルアーソルトの人気ターゲットであるシーバス。前回(五皿目)では『洗い』を堪能したが、残りの身はどのように食そうか? (執筆:宮崎紀幸)

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生食で美味しければ、焼いても美味い!

前回『洗い』で食したシーバスの残りを、今回は加熱調理で味わいたい。生でも臭味を感じなかった良質な個体なので、焼きでも当然、美味いはず。そんなシーバスの身を今回は蒸し焼きにしてみた。
では、早速調理しよう。調理方法は、三枚におろして、皮を引いた切り身に塩とコショウを振る。そして、油を引いて熱したフライパンにシーバスの身を置き、弱火~中火で焼く。途中で、白ワインを大さじ1杯ほどかけ、フライパンにフタをして蒸し焼きにする。焼き時間は途中で身を返して、約10分。焼きあがったら、さらにコショウを振り、レモンの絞り汁をかけて完成。
さて、実食! ホクホクで軟らかい身からあふれ出る旨味。塩気とコショウが味を引き締めつつ、レモンの酸味がさわやかさを演出する。トレビア~ン!! 生で食した『洗い』も美味しかったが、やはり焼きもいい。上品な白身ゆえ、味付け次第で、さまざまな食味を楽しめるのがシーバスのよいところ。この洋風の蒸し焼きは、手軽なので、かなりオススメ。その他の食し方としては、ムニエルやフライも間違いなく美味いだろう。

回遊性の高いシーバスを釣るのがキモ

前回の『洗い』も今回の『洋風蒸し焼き』も、シーバスを美味しくいただくには、状態のいいシーバスを釣ること。食を目的にシーバスを釣るのであれば、湾奥の居着きのシーバスや、川に入ってきたシーバスは基本的に不向き。なぜならば、それらの個体は独特の臭味があるケースが多いから。なので、シーバス料理を楽しみたいなら、回遊性の高い個体をサーフで釣るか、ボートゲームで沖目のシーバスを釣るのがオススメ。キャッチ&リリースの湾奥シーバスも楽しいけど、たまにはキャッチイートを堪能するためのシーバス釣りも楽しい!

下味は塩とコショウのみ。あとは白ワインをかけて蒸し焼きに。焼き上がったあとに、レモンをひと絞りするのもポイント。あぁ、フランスパンも添えておくべきだった
調理したのは横浜の沖合のバースで釣られた60cm弱のシーバス。臭味がなく、生食でも美味しい個体だった。釣ってすぐにエラを切って、血抜き処理してあったのも臭味がなかった理由かも

施設等関連情報

※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。

この記事を書いたライター

宮崎 紀幸 東京は多摩川のほとりに住まうフリーランスライター。
地元・多摩川での釣り&野外活動を楽しみつつ、自身でもトラウトやシーバスなどのルアーフィッシングを嗜む。冬はカワハギ釣りにも熱くなる!

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