DRTの新製品&コンセプトモデルに刮目せよ!【名古屋キープキャスト速報!】

4年ぶりに開催された名古屋の釣り具ショー、ザ・キープキャスト2023にて、初日の開場直後から長蛇の列が会場建物の外まで続いていた。メッカを目指す巡礼者たちのような、その行列の先にあるのは…。DRTの時代が可視化されたところからキープキャストは始まった(執筆:望月俊典)

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2015年のキープキャストで密かに産声をあげたクラッシュ。今やDRTはイベントの目玉に成長

人気があるのはわかっていたが、まさかここまでとは…。開場すると係員の「走らないでください!」という呼びかけを受けた多くの来客たちが競歩のように向かった先は…DRTブースだった。他を圧倒する行列の長さとファンの熱量に、バス釣りブーム時代のフィッシングショーを思い出した。

さて、開場直後に代表の白川友也さんに新製品や開発中のルアーを中心にお話を伺った。ほぼ完成している順に解説していただこう。

まずは、エースヘッドというフラットなヘッド形状のスイミングジグヘッド。

白川「これはVTS5のストレートリトリーブ用のジグヘッドです。丸いジグヘッドで巻くとやっぱりロールしちゃうんですよね。完全に何もなさを狙ったんです。ワームの素の動きが出せるようなヘッド形状にしました。シェイクしてロールさせようとしてもしないです」

フックは結構太いですね?

白川「そうですね、スピニングでもベイトでも使えます。(テストしている國澤高士さんによると)これ以上細いとダメということでした。ウェイトは35gまであります。水深15mくらいだと1ozでも浮いてきますからね」

発売はまだ先だと思われるが、クラッシュ9くらいのサイズのジョイントビッグベイトにマグナムディープクランクのリップが付いたような異形のルアーが目についた。これは…。

白川「クラッシュのディープタイプです。ビッグベイトなのに「目指せ15m!」でやってます。今現在は11mのボトムにタッチできるくらいですね」

筆者はこのルアーが実際にボトムタッチするところを見たことがあるが、そのままゆっくり巻き続けると、尻上がりの姿勢のまま破綻することなく、ゆらゆらとボトムを啄むように前進を続けていた。

残りは、写真と一緒に解説していただこう。

エースヘッド(DRT)。SPEC:ウェイト=5、7、12、17.5、35グラム。平たいヘッド形状でワームがロールするのを極力抑えるジグヘッド。ミドスト用ではなくただ巻きで使う
クラッシュ9をベースに、15メートル潜るウルトラディープビッグベイトとして開発中
ポリス(仮名)(DRT)。20ポンドラインのキャスティングで水深13メートルに到達するマグナムディープクランク。ラインアイは前後2つあり、深度調整が可能になっている
クラッシュ・ゴースト用のジョイントパッド。幅違いの3種類セットで発売予定。「これでジョイント部の可動域の調整が可能になります。S字っぽくしたりとか、スネークアクションにしたりとか、色々変えられます。ノーマルに加えて3つのスペーサーを組み合わせることで無限に自分のセッティングができるようになります」(白川)
バリアルシリーズ初のスピニングリール用ハンドル。夏~秋ごろ発売予定。長さは110ミリ。「ジグヘッドのただ巻き用に作ったんですけど、シングルハンドルにくらべて、ダブルハンドルの方が全然安定するんです」(白川)
クラッシュ9とタイニークラッシュのジョイントを増やすアフターパーツも開発中。「K9の方はまだ全然ですが、タイニーの方はめちゃくちゃいい動きをします」(白川)
横ではなく上下にS字系のアクションをする、いわゆるバサロ系ルアー。「普通のバサロ系は横扁平なんですけど、こいつは縦扁平にしました」(白川)
ボディの真ん中やや後ろにリップが付いた実験的なミノー。「リップの位置を下げれば下げるほどロールオンリーになってくるんですよ。冬のワカサギパターンとか絶対にいけるやろな、って」(白川)
左は特殊な金具がラインアイを兼ねている、スパイトラウト。蛇行幅を限りなく大きくすることもできる。右は鋭意開発中の布ベイト、ファラオ。布を着せ替えることで、形も大きさも色も変えることができる
抽選開始前から異常な熱気に包まれるDRTブース
釣り具だけでなく、バスボート、車、キャンプ道具、ラジコン、スケボーなど…DRTを取り巻くカルチャーそのものを表現したようなブースの演出だった

施設等情報

株式会社DRT
TEL:077-578-3010 株式会社DRTホームページ

施設等関連情報

ザ・キープキャスト2023(終了しました)
■会期
2023年3月11日(土) 9:00〜17:00
2023年3月12日(日) 9:00〜17:00
■会場
ボートメッセなごや 第3展示館
愛知県名古屋市港区金城ふ頭2-2

※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。

この記事を書いたライター

望月 俊典 千葉県九十九里町生まれ。雑誌『Rod and Reel』副編集長を経て、フリーランスの編集/ライターとなる。海外の秘境釣行も大好きで、『世界の怪魚釣りマガジン』の立ち上げ&制作を手掛けた。現在は、琵琶湖事務所で仕事や釣りにいそしむ。著作は『バスルアー図鑑』(つり人社)。ちなみに、学生時代に、ネッシー(といわれているであろう現象)を目撃&撮影したことがある。

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