シーバス専用に最適化されたチャターベイトが誕生!(DUO)

焼津の誇るルアーメーカー・DUO。4年ぶりのキープキャストでは、盛大なブースを展開し、好調さを伺わせた。今回はソルトの意欲作ルアーを紹介しよう。

ソルト

シーバスの特性に合わせて完全進化したチャターベイトとは?

チャターベイトというルアーをご存知だろうか? ラバージグに水を受ける金属のブレードが付いたもので、もともとは2006年にアメリカのバストーナメントシーンで大ブレイクし、すぐに日本のバスフィッシングシーンでも流行したルアーだ。その後、各バスルアーメーカーが追随して開発、一気に一大ジャンルとして成長してしまった。

さて、今回DUOが発表したのは、シーバス専用のチャターベイトだ。その名も「BRチャター」。バスフィッシングでは定番化したルアーをソルトで使うには、いろいろと工夫があるに違いない。DUOプロスタッフの橋本康宏さんにお話を伺った。

橋本「バスフィッシングで使われていたチャター系をソルトに持ってきますと…まずはタックルが違います。バスの場合、フロロやナイロンラインを使うのですが、ソルトの場合は大半がスピニングタックルで伸びのないPEラインを使います。それだと動きが大きくなりすぎてしまい、シーバスには好まれず、使いにくさがありました。そこで、0.4mm厚のステンレスブレードを搭載することによってほどよい引き心地を実現し、シーバスが好む波動を出しています」

ブレードが水を攪拌することによって生まれる波動。それが弱すぎるとシーバスを呼ぶ特性がなくなってしまうので、ギリギリの強さに調整している、とのこと。

シーバス専用化の特徴として、他に目についたのはフックシステムだ。バス用だと、ヘッドに固定された上向きストレートフックだけなのだが、BRチャターはヘッドの下側にトレブルフック、上側には一見固定されたストレートフック…に見えるが、これは違う。

橋本「フレキシブルフックシステムというのですが、従来のジグヘッドだとフック自体は動きません。しかし、これは自由に可動します。それによって、フッキング後も追従するので、シーバスというバレやすい魚でもバレない。かつ、トレブルフックも付いていますから、どちらも掛かることもあります。寄せて、食わせて、バレにくい。そんな仕様になっています」

なるほど、バス用のチャターベイトから大きく進化し、シーバス用に最適化されているというのも納得。むしろ、バスでもこのシステムは結構イケてるのでは…とも思った。

BRチャター(DUO)。SPEC:ヘッド重量=18、24g。カラー=全10色。フック=#1/0(シングル)、#6(トレブル) 税込価格=1,430円。(2023年7月発売予定)ワーム付きの状態で販売されるが、発売後まもなくしてワームのみの販売も予定しているとのこと
フックなどの構造。ヘッドの下のトレブルフック、ワームに埋め込む可動式シングルフック、ワームを保持するキーパーなど、バス用のチャターとは一線を画す仕上がりになっている
0.4mm厚のステンレスブレードはサイズも控えめでタイトなアクションが出そうだ。専用ワームは実際の魚のような尾ビレになっている
カラーは全10種類。基本的には上段が日中やクリアウォーター向き、下段が夜や濁った水域向きといえよう

施設等情報

株式会社デュオ
TEL:054-291-7730 株式会社デュオ公式サイト

施設等関連情報

ザ・キープキャスト2023(終了しました)
■会期
2023年3月11日(土) 9:00~17:00
2023年3月12日(日) 9:00~17:00
■会場
ボートメッセなごや 第3展示館
愛知県名古屋市港区金城ふ頭2-2

※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。

この記事を書いたライター

望月 俊典 千葉県九十九里町生まれ。雑誌『Rod and Reel』副編集長を経て、フリーランスの編集/ライターとなる。海外の秘境釣行も大好きで、『世界の怪魚釣りマガジン』の立ち上げ&制作を手掛けた。現在は、琵琶湖事務所で仕事や釣りにいそしむ。著作は『バスルアー図鑑』(つり人社)。ちなみに、学生時代に、ネッシー(といわれているであろう現象)を目撃&撮影したことがある。

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