滋賀県・琵琶湖 サイコロラバーをマスターするための突破口はどこだ?

2022年の秋から琵琶湖に突如巻き起こったサイコロラバー旋風。一度それについては軽く記事にしたが『なぜ今頃になってサイコロラバーが琵琶湖で大ブレイクしているのか』(2022年11月14日公開)、今回は語り部(←筆者)が実際に釣って、そのパワーを検証してみた。(執筆:望月俊典 滋賀県遊漁船主任者 第180号)

バス
  • 滋賀県 琵琶湖

釣れるまでやってみる。サイは投げられた!

昨年秋に琵琶湖のトーナメントシーンでいきなり釣れはじめ、上位選手が軒並み使用していたルアーが…そう、サイコロラバー。以来、琵琶湖の釣りのイメージからは逸脱したこのサイコロ型の小さなルアーで、次々とでかバスが仕留められているのだ。その成り立ちや琵琶湖で流行った理由については過去記事『なぜ今頃になってサイコロラバーが琵琶湖で大ブレイクしているのか』を参照していただけたらと思う。

さて、この哀れな語り部。実は、何年も前から琵琶湖でサイコロラバーを試してきたのだが…なぜか1匹の小バスも釣れずにいた。それでも諦めずにネットや取材で情報を集め続け、釣れる理由と使い方を解き明かそうとしていた。そして、数日前、2日連続でサイコロラバーをメインで釣りをしてみることに。今度こそ当たり目が出るか?…それとも振り出しに戻るか?

実釣の過程で感じたことなどを書いていこうと思うが、あくまでもサイコロ初心者の感想という読み方をしていただきたい。

オリジナルのフィールドサイド版とO.S.P版の両方を使ってみた。フィールドサイド版のサイズはVol.3(12mm)とVol.5(15mm)
取水塔など、プリスポーンのバスが身体を温めるようなスポットを中心に釣りをした

ピンポイントで粘り倒してから釣れることがある

1日目は大潮直前の中潮、晴れて風は弱めという天候だった。とりあえず、バスが溜まっているであろう、という2~4mのシャロー・ミドルレンジでサイコロラバーのダウンショットリグを試していく。

語り部は和船のレンタルボートながらライブスコープ(魚探)を使っている。その映像には最初のスポットに何匹ものバスが映っているように見える。しかし、場所や浮き方などから察するに、そこのバスたちは少なくとも1度産卵を終えていて、身体を休めているような…ちょっと難しい状態だと感じた。

そんな場所に30分以上かけたりしたが、食わない。いくらサイコロとはいえ、そこまでの魔力はないようだ…と思いながらスマホをいじっていたら…食った。初めてサイコロで釣れたよ! サイズは計っていないが多分48cmくらいの魚だ。

このときはトウィッチ&ポーズでは食わなくて、ぼーっとステイさせていたらそのときに食っていたと思う。よくいわれるリアクション的な釣れ方ではなかった。

2日間やってみて、ひとついえるのは、このように1箇所のピンポイントで30分ほど粘って釣れることがある。というか、ほどんどそんな釣れ方だった。普通のライトリグなどでもあると思うが、サイコロラバーは特にその傾向が強い気がした。ただ、そこにずっといたバスがたまらず食った…というのではなく、たまたま回遊してきた魚が釣れた可能性もある。

サイコロ1匹目の40cm台後半クラス。おそらく、1度か2度産卵したあとの疲れたメスだと思う
シャローの石積み周辺で釣れた2匹目のバス。これはオスっぽい。この直後に50cm台後半と思われるバスをバラしてしまった

ライブスコープはマストではない

「サイコロラバーって、ライブスコープでバスの反応を見ながらサイトみたいに釣るんですよね?」

…というようなことをたまに聞かれる。確かにそういう使い方ができる方が釣れるかもしれないが、残念ながら語り部はそこまでの使い手ではない。

そのポイントにバス(と思われる魚)がいるかどうか確認はするが、そこから先はあまり画面を見ることはない(ローテーターを持っていない、という理由もあるが)。語り部が釣れたときはいつも画面を見ていなかった。むしろ、見るべきは画面ではないと思う(これについては後述する)。

なので、「ここにいるだろう」という確信が持てる場所なら、ライトリグや高比重ワームのようなつもりで投げるのでいいのではないだろうか。

ライブスコープで取水塔周辺をサーチしたときの画像。何匹ものバスが映っているのがわかる
取水塔はミドルレンジの重要スポットだ
沖に突き出た桟橋にもプリの大型バスが集まってくる

アクションとアワセ

プロアングラーのYouTube動画や取材などを拝見して、「2ジャーク&1ポーズ」というのが基本的な動かし方だと理解した。

「2ジャーク&1ポーズ」というと、あのカバースキャットと同じなのだが、ジャークはより鋭く、ポーズは短め、という印象だ。これが「リアクションを仕掛けている」いう説もあるし、「追ってきたバスからワームを逃すアクション」だという説もある。真相は謎だが…現段階でのトレンドはこの動かし方といえる。

次に、アタリとアワセなのだが…サイコロラバーでアタったときにカバースキャットのようにワームをくわえたままバスが泳いでいく…ということはなかった。そもそもアタリは短く小さい。ポーズ時にラインをフッと弾くだけのときもある。それを掛けていくわけで…魚探の画面ではなく竿先とラインを常に凝視している必要があるように思う。集中力が必要なのである。

ロッドを2度ほどちょんちょんとジャークして、ポーズ
ポーズ中はラインを少しだけ弛ませてアタリに備える。なお、とある事情により魚を持った写真では偏光グラスをしていないが、釣り中は100%使用している。アタリを取るために絶対必須。安全面、健康面も含めて、偏光サングラスの着用を強く推奨する

結果。2日間で4匹、最大58cm。すごい!!…のか?

実釣2日目は大潮の初日。前日の夕方に、プリスプポーンのバスが体を温めるためにいったん2~4mくらいのミドルレンジのストラクチャーに集まりつつあるのを感じた哀れな語り部。急遽、翌日も釣りをすることにした。

朝イチから有望スポットでサイコロを振り始める。すると…釣り開始から30分後にヒット! ジャークした直後に明確なバイトが出た。ドラグを使いながら丁寧にファイトをして…ネットイン! 58cm、3400g。前日にバラしたのと同じくらいのバスだ。

ここから連発するか?…と期待したが、アタリはあった気がするものの、しばらくヒットはなし。15時近くになってようやく2匹目をキャッチすることができた。その後、同じ場所で1度バラシがあったが、そのまま納竿となった。

実釣した2日間の結果はというと…。初日は推定40~50cmクラス(未計測)を2匹キャッチ。推定50cm台後半クラスを1匹ラインブレイクでバラした。2日目は5~6回バイトがあった気がしたが、獲れたのは58cm、52cmの2匹。2日間で合計4匹、最大58cmだった。

今回のタイミングが個人的に得意な春の大潮直前~大潮初日だったことを考えると、正直、「やっぱサイコロすげー!!」…というほどの大成果ではない。狙ったエリアにはベイトも多く、得意な釣り方に徹すればもっと釣果を伸ばせたかもしれない。しかし、慣れない釣り方で今の簡単でない琵琶湖を思えば、かなりの実力と感じる。

そして、意外だったのが、やってみるとこの釣りはなかなか面白いのだ。同じアクションを続けるなかで、繊細なアタリを取り、掛けていく。ちょっとワカサギ釣りやエギングのような趣もある。ルアーの姿形だけでセコ釣りとバカにして、食わず嫌いはもったいない。今はこれが最もストロング…かもしれないのだから。

2日目、朝イチに釣れた58cm、3400g。1日目とは違う、上りたてのメスといった印象。使用したサイコロラバーはO.S.P.版、ダウンショットリグでシンカーは3.5g
2日目、15時前に釣れた52cm、2870g。これも素晴らしいプロポーションの魚体。こちらはオリジナルのフィールドサイド版サイコロラバー。シンカーが1.8gのダウンショットリグだった。この日は他にもバラシが1回、怪しいアタリが2~3回あった
使用タックル●サイコロラバー用=ロッド:サクリファイス・プロト(セディション)リール:ステラC3000SDH(シマノ)ライン:エックスブレイド アップグレードX8 0.8号(よつあみ)+シーガー グランドマックス 2号(クレハ)●サイコロラバー用=ロッド:リンクス64SULJミッドストローリングスペシャル(フェンウィック)リール:ヴァンキッシュ2500SHG(シマノ)ライン:ピットブル8 0.6号(シマノ)+シーガー グランドマックスFX 2号(クレハ)。今回は下のタックルを多用した。若干パワー不足な気がするが、一日中ジャークし続けることを考えると、長くもなく軽いタックルがいいと思う

施設等情報

レンタルボートひさの屋
〒520-0525 滋賀県大津市小野306-89 
Tel.077-594-3288 レンタルボートひさの屋ホームページ

施設等関連情報

営業時間 日の出~17:00(夏季)、日の出~16:00(冬季)
レンタルボート代金:1人乗り7000円(9.8馬力)、8500円(20馬力)。2人乗り8800円(9.8馬力)、11000円(20馬力)、3人乗り13200円(20馬力)
公共交通機関:JR湖西線 小野駅下車 徒歩約17分
車:湖西道路 真野IC下車 約6分

※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。

この記事を書いたライター

望月 俊典 千葉県九十九里町生まれ。雑誌『Rod and Reel』副編集長を経て、フリーランスの編集/ライターとなる。海外の秘境釣行も大好きで、『世界の怪魚釣りマガジン』の立ち上げ&制作を手掛けた。現在は、琵琶湖事務所で仕事や釣りにいそしむ。著作は『バスルアー図鑑』(つり人社)。ちなみに、学生時代に、ネッシー(といわれているであろう現象)を目撃&撮影したことがある。

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