ぶどう果皮を含んだ餌で育った1kg以上の赤身のニジマス
管理釣り場やマス釣り場も多く存在する山梨県。良質な水が豊富な山梨県では、ニジマスを筆頭としたトラウトの養殖も盛んだ。そこで今回、取り上げたいブランド鱒が甲斐サーモンレッド。この魚は山梨県養殖漁業協同組合が生産したニジマスで、山梨県北都留郡小菅村にある『小菅トラウトガーデン』などの釣り場で人気を博す。
そんな甲斐サーモンレッドだが、そもそもは甲斐サーモンとして、名づけられたブランド鱒だった。それが、山梨県ならではのブランド鱒として、さらなる存在価値を高めるべく平成28年3月より甲斐サーモンレッドとしての出荷を開始。甲斐サーモンレッドの基準は「山梨県の清澄な水で飼育されてる」「ぶどう果皮粉末を餌重量の1%添加した餌を2カ月以上与えている」「1kg以上の赤身である」など。登録養魚場から生産・出荷され、上記の基準を満たしたニジマスだけが、甲斐サーモンレッドを名乗ることができるのだ。
ちなみに、餌に添加されるぶどう果皮粉末は県内のワイン製造工場から発生したぶどうの搾りかすを使用しているので、SDGsにも取り組んでいるという。ワインを名産品とする山梨県ならではの取り組みだ。また、この独自の餌によって「旨味」と「コク」も増しているという。その結果として、他のブランド鱒に勝るとも劣らない食味も堪能できるはずだ。
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