【佐渡島の釣り】3泊4日の磯釣りパラダイス!《クロダイ&メジナ快釣》

数ヵ月前から企画していた新潟県・佐渡島遠征。例年ならヒラマサやマダイの大型狙いの最盛期!と言われる6月上旬、昨年秋に大型連発で爆発したカゴ釣りで、大型を狙おうという計画だ。今回は4日間の予定で出掛けた。

磯釣り
  • 新潟県 佐渡島

大型ヒラマサ&マダイの宝庫

佐渡島と言えば「佐渡金山」やトキなどで有名な観光の島だが、釣り人とってもパラダイスなのだ。毎年のように大型ヒラマサや10kgを超える超ド級のマダイが磯から釣れ、毎年この時期は大物狙いの釣り師で大賑わいだ。
今回お世話になったのは、佐渡島北部に位置する真更川の『中嶋屋旅館』。渡船と民宿を兼ねている。因みに真更川一帯は佐渡島の中でも、特にヒラマサや大型マダイの実績がある地域だ。今回はカゴ釣りを主体に、朝はルアー、その後はカゴやフカセで釣ろうという欲張りなプランだ。

1日目からまさかの名礁。期待大!

新潟港発午前6時のカーフェリーで佐渡島の両津港入り。両津から真更川までは車で約1時間。出船は10時半にして貰った。真更川港に着くと船長が待っており、手早く荷物を積み込んで出船。最近の状況を聞くと、前週まで絶好調だったらしいが、今週に入って魚が姿を消したとのこと。暗雲が立ち込める。
「風が吹くまでの短時間かもだけど、沖が乗れるけど乗るか」と、船長から打診、二つ返事でお願いした。そして降りたのは“沖の神子”。ここは真更川の一番沖に位置する低い磯。渡礁率は低く、人気実績ともにピカイチのポイントだ。
焦る気持ちを抑えつつ遠投カゴのタックルを組んでいると、沖の方で鳥が固まりナブラが出た。そして、そのまま磯の方へ移動してくる。カゴを置いて急いでルアーを用意したのだが、“射程圏内”に入ってくることはなかった。名礁の洗礼にテンションが上がる。「ダイブサイン」を使って周囲の水深を計測、仕掛けを流れの筋に投げ込む。ほどなくして同行者が68cmのマダイをキャッチした。しかし、これからというところで風が一気に強くなり緊急撤収することになった。正味1時間半ほどの釣りだったが、やはり名礁は凄かった。
次に渡渉したのが、何とか竿を出せそうな“長島4番”だ。しかし、強風で本命ポイントの沖向きに行けず、アポロスパーライトカゴに変更して根周りを探る。しかし、30cmクラスのメジナがポツリポツリと喰って来たのみでタイムアップ。

沖の神子
アポロスーパーライトでのメジナ

じゃんけんに勝って因縁の磯へ。メジナが入れ喰い!!

2日目、泊まりの釣り人全員が同じ磯を希望したのでじゃんけんで磯を決定した。結果、何とか勝てたので希望通り“沖ナカツ”へ。この磯は昨年秋にカゴ釣りで爆釣した磯だ。しかし、その時の強烈なバラシが今も忘れられず、リベンジの渡礁となった。
朝はヒラマサ狙いでルアーを投げたが無反応。カゴに変えても反応がない。何度投げてもタナを変えても反応がない。無風で暑く流れもなく、体力と精神力が一気に削られていく。いつもなら竿を置く時はドラグを緩めるのだが、すっかり忘れてコマセを練っているとガシャン!という音で竿が吹っ飛んだ。すぐさま竿を手に取ると一気にラインが走りドラグが止まらない。やっと止まったと思ったらビクともしない。底を疾走したからか、カゴとテンビンが引っかかってしまったようだ。暫く待ったが生命反応もなくなってしまいラインブレイク。
秋も同じような引きで取れなかった魚がいた。何者だろう。それからまた無の時間だけが過ぎる。弁当船から弁当を受け取ってリセット。この弁当がまた美味い。
午後からはライトカゴに変えてまたメジナ狙い。上のタナにスズメダイが多くフカセだと餌が全く通らないときに抜群の強さを見せる。こちらは嵌まって入れ喰い!!30cmから37cmがバンバン食ってくる。癒しだった。そのまま夢中になっていたら沖上がりの時間になった。

美味しかった磯弁

島の友人とフカセで最後にクロダイ&メジナ

3日目、島の友人が来てくれたので二手に別れた。私たちは大島先端でフカセ、ルアー組は“沖の神子”。朝一からこの日はフカセ。2号竿に道糸、ハリス4号通しで大型狙い。薄暗いうちは餌盗りが少なく30cmクラスのメジナが入れ喰い。明るくなるとやはりスズメダイの猛攻。潮もなく分離しきれず大苦戦。場所を変えても餌盗り、餌盗りで全くダメだった。
この日は2時上がりだったが、最後の1時間で流れが入ってきて餌盗りが落ち着いた。これで雰囲気が良くなり、37cmのクロダイやメジナなどがバタバタ喰った。ハリスを落としていたため4発ほど根ズレでバラシ。この日も一気に風が吹いて来て、喰いはあるのに釣り続行不可な状況になってしまい納竿した。

朝一発目のメジナ
37cmのクロダイ

秋に再訪。遠投カゴ釣りで大型との出会いを期待!

今年、佐渡島のマダイはシーズンインが早く、全体的に前倒しになってしまったようだ。例年なら6月前半は最盛期。遠征はタイミングが難しい。佐渡島は遠投カゴ釣りをやる人がかなり少ないため、嵌まることが多く大型に出会えるチャンスも多い。これにめげず今年の秋にまた再訪したいと思う。

佐渡汽船の帰りに借りた毛布

施設等情報

中嶋屋旅館
〒952-3201 新潟県佐渡市真更川154
TEL:0259-26-2354

施設等関連情報

渡船料金:4,400円
出船時間、上がりの時間は要相談
通常は日の出から17時半まで
アクセス:両津港から車で1時間。バスは真更川バス停から徒歩3分

※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。

この記事を書いたライター

青柳 幸樹 神奈川県在住。湘南生まれの湘南育ち。「楽しく釣る」ことをモットーに神奈川県や伊豆をホームに、毎月のように遠征も行う。ウキフカセやカゴ釣り、海上釣り堀等のエサ釣り全般が得意とで、磯や堤防、船、内水面等、年間釣行日数は100日超。エサ釣りがメインだが魚種や釣法にとらわれず、ソルトルアーやエリアトラウトの釣行も。青柳工房代表、サニー商事ガルフマンフィールドテスター、YAIBA-Xフィールドモニター。釣りビジョン『投げ釣りギャラリー』にも出演。

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