渡邉「根がかりが多いな……と思ったら、上げ潮が止まっていたんですね。そして、花火が上がった頃に止まっていた潮が引いてきたんです。だから、振り返って下流へと下りながら釣りをし始めました」確かにそうだった。この方向転換が、文字通りターニングポイントとなったようだ。渡邉「カキ殻エリアでのスプリットショットの釣りは、流れに対してダウンキャストしたほうがいいんです。アップで投げると、止めた時にワームがどんどん隙間に入り込んじゃう。でもダウンだったら、止めると逆に浮き上がるので、根がかりを外しやすい」だから釣り場を荒らさずに済むし、チヌを誘い出すことができるのだ。もちろん、潮止まりよりも流れがあったほうが活性も上がるので、いいタイミングだったようだ渡邉「根がかりがきつい場所では、ラインテンションを常にかけておくといいですね。当然かけすぎちゃうとリグが浮き上がり過ぎちゃう。その加減が難しいですね」とにかく、カキ殻エリアのチニングは、根がかりをさせずに、ボトムを感じながら、ワームを引いてくることが大事なのだ。