そして、コロナ禍以後の現代。怪魚という怪魚は白日の元にさらされ…過大な幻想は消えていった。使用するラインも真っ当なものになりつつある、と思う。2023年のタイ遠征にて語り部がチャドーをメインで狙ったときのラインが…大きめルアー用●PE3号+フロロリーダー10号小さめルアー用●PE2号+フロロリーダー7号この遠征時には語り部の友人I氏が14ポンド(約6.35kg)の太いチャドーをPE2号+リーダー8号でキャッチしたのだが、そのときは流木やそれに絡みついたラインなどにチャドーがスタックしつつも、力負けすることなくランディングに成功している。PE2号というと弱いと感じる人もいるかもしれないが、バス釣りだとMAX級のカバーからロクマルを強引に引き摺り出せるし、ソルトでも(スピニングが大半ながら)オープンウォーターならメーター級の青物や20kg級のオオニベなどもキャッチできる強さがあるのだ。これまで様々な魚種、シチュエーションで釣りをしてきた一応の結論として、10kg級までの怪魚(ピーコックバス、ドラード、タイメン、バラマンディ、チャドー…などの一般的なサイズ)ならこれで十分だと思う。ただし、極端に危険なカバー周り、特大サイズ狙い、初心者さんなどは除く。もうひと回り強くした方がいいかもしれない。もちろん、尖った岩などに擦られたら2号だろうが5号だろうが切れるときは切れるので、他の釣りと同様、シチュエーション次第である。また、一期一会の大物狙いだったり、魚を釣ることよりもラインブレイクさせないことを重視する向きであれば、余裕も持ってかなり太いラインを使う、というのも大いにアリだと思う。