2日目は納得の1匹を求めて水深23mの「3区」で勝負。午後になるとようやく穂先に変化が現れる。オキアミに食ってきたのはマダイ。でも、その後が続かない。と、ここで山本さんが何を考えているのか、釣りの組み立てが語られた。山本「昼前からやった限りではボラは寄らんやろうなと感じている。そうなった時に方程式が使えないから、ロングインターバルしかないかと。で、ロングインターバルで仕掛けをなじませて餌を動かんようさせるには、プラスを多めに取ってじ~っと置いとくしかないかなと。こうやってちょっとずつ絞り込んではいるけど、その答えの状態でひたすらやるしかないやろな。それで来てくれるか来てくれないか」続けて「14時になったらコーヒータイムにしようか。15時って言いたいとこだけど、15時頃からピッチあげなあかんから」。この余裕が大事なんだろうなあ。やっぱり釣れてないと焦ってしまうし、1日中集中力なんて続かないし。どこで集中するかを決めて、それに向けてモチベーションをキープすることはとても大切だなとお勉強。そして15時を迎える。1投に10分ずつ費やすとあと10投ほどで納竿。オキアミには反応があるが、釣れるのはマダイだけ。かといって、さなぎやマルエビを試しても反応がない。山本「オキアミしか反応しない。チャリコ(マダイの幼魚)がまったく触らない餌で待った方がよいのか。ただ、それをしても時間がもったいないだけという気もする」こんな時、山本さんはどうするのか!?「これしか思いつけへんわ」と選んだ餌は、唯一反応のある〝オキアミの2匹刺し〟。少しでも餌を持たせて本命を呼び込む作戦。すると、それが功を奏したのか、最後の最後に本命らしきアタリ!「本命であってくれ」と願う山本さんの前に姿を現したのは、、、43cmの見事なチヌ!まさに〝釣れた〟ではなく〝釣った〟1匹。まさかこんなドラマチックなエンディングになるとは。やっぱりプロは凄いなと。魚を引き寄せる執念というか、感服です。これから暖かくなり好調期を迎えるかかり釣り。私も筏へ足を運んでみたいと思う。