番組審議委員会 議事録

第18回「釣りビジョン」番組審議委員会 議事録

  • 開催年月日

    2010年3月19日(金)12:00~15:58

  • 開催場所

    株式会社釣りビジョン(東京都新宿区西新宿三丁目9番19号)

  • 出席者

    番組審議委員:6名出席

    • 松井義侑
    • (島野容三代理)島津孝一
    • 服部善郎
    • 倉垣友彦
    • 來田仁成
    • 鈴木康友

    (敬称略)

    (株)釣りビジョン:12名出席

    • 有澤僚
    • 中島實
    • 林勇雄
    • 武笠徹
    • 佐藤静雄
    • 池上浩之
    • 野口哲雄
    • 高橋和義
    • 岩崎信夫
    • 吉田諭
    • 江守麻理香
    • 宮崎涼子
  • 議案

    (1) スタジオ生番組“五畳半の狼”問題発言について

    (2) 番組に対するご意見、クレームについて

  • 報告

    2010年2月14日付 放送障害について 放送番組の編成基準改定について

  • 審議

    上記の議案に関して審議を実施した。審議内容については以降の通り。

第18回「釣りビジョン」番組審議委員会

当社 : 開会宣言 12:00

【議案1 スタジオ生番組“五畳半の狼”問題発言について】

当社
「五畳半の狼」での生放送番組中での問題発言について、顛末のご報告と対応についてご説明いたします。2010年1月14日(木)放送の五畳半の狼にて、ゲスト出演者の方に海外での釣りの魅力やエピソードを話していただいておりました。その中で出演者の方が、明らかに不適切な差別発言をしてしまいましたが、この番組は生放送ということで修正やカットなどを出来ず放送されてしまいました。この発言を受けての対応は以下の通りとなります。
  • 釣りビジョンホームページにて謝罪文を掲載。
  • クレームのメールを送って下さったお客様への謝罪メールを送信。
  • リピート番組を前回放送分の番組に差し替え
  • 次週の五畳半の狼の冒頭にて番組司会者の菅原さんより謝罪コメント。
また、今後の対策として
  • 出演者候補の調査と十分な選定を行う。
  • 放送禁止用語についての事前説明の徹底。
  • このような事態に備え危機管理対応のマニュアルを作成していきます。
以上となります。
当社
ご出演者に実際お会いしても純朴で素直な方ではありましたが、このような問題のある発言が出てしまいました。
委員
映像を見ると、「五畳半の狼」という番組の特徴であり且つ持ち味である非常にフランクな雰囲気の中で起こってしまったのではないかと思う。
委員
出演者の選別は慎重に行ってもらいたい。
委員
お客様からのご意見はどのくらいのものだったのか?
当社
番組放送中にメールが1件入り、番組終了後にご意見を送ってくださったお客様への謝罪メールを返信しております。
委員
起こったことは、とても残念だが、今後の対策に期待する。
委員
出演者は悪いと思っていないのか?
当社
ご出演者に、当社ホームページ等で弁明・謝罪等を行うか伺いましたが、自分で言ってしまったことは撤回できないと思われたか、個人での謝罪は行わなかったと推察しています。
当社
起こってはいけない問題ですが、初めて起こったこのような大きな問題の中で、社員と会社で迅速な対応ができたのではないかと思っています。

【議案2 番組に対するご意見、クレームについて】

当社
次に、2009年10月~2010年3月に弊社に対して視聴者より多々頂戴しているご意見について、個別に審議頂きたいと思います。
当社
まず、ご審議頂きたい番組は、ご意見の多かった「バスGallery」のMCタレントに対し、品格に問題があるのではというご意見についてです。
当社
若い世代のバス釣りの代表としてこれまでも番組で他の出演者を起用してまいりました。今回の方は、弊社でも初めて起用した人物で、若い世代に広がるバスフィッシングの現状とメーカーの推薦もあり起用した次第です。
委員
若いルアーマンは年配の人間にとって何を言っているのかわからない時もあり、ややこしい言葉も出てくるが、テロップで説明があると、あまり不愉快な気分にはならない。
委員
放送禁止用語などを使わず、若い方のノリで表現していると思う。
委員
不愉快に感じることはないが、程度問題だと思う。
当社
過去の経験で、当初放送し始めた際には否定的なコメントを頂戴するが、番組を継続するとファンになってくれる方も多くいらっしゃいます。
当社
ご理解を頂きましたので、程度越さないよう現場で調整していく方向で、今後も番組を継続してまいります。
当社
次に「LURE FREAK」の出演者に対し言葉遣いが悪いというご意見について審議願います。
当社
この出演者は、当ロケではなかなか釣れない時間帯が続き、ようやく釣れて出た言葉で苦労したことを表現してしまったと思われます。
委員
つい出てしまった言葉で、大きな問題ではないのではないか?
当社
次に、「突撃!SEAソルジャー」の女性MCに対する言動及び行動が不快というご意見について審議願います。この女性MCの経歴は、元自衛隊員でタレントに転向し、弊社ではスタジオ番組で起用しておりました。今回、実釣も得意ということで、実釣番組に初めて起用した次第です。
委員
女性が大きな魚を釣って、「でかい」という言葉を連呼するのは耳につくが、今の若い女性には一般的に使われている言葉だと思う。釣れた嬉しさという表現には嘘がなく、演技でできる表現ではなく自然に出てしまったので良いと思う。
当社
次に、「とことんエギパラダイス」での女性MCの発言及び死亡事故があった場所でロケを行っているのは問題だというご意見に対して、審議願います。
当社
弊社では、ロケ地候補や編成の段階で事故現場でのロケなどは配慮しております。出来る限り、事故などの情報は把握してロケ地の選定を行っています。
委員
この場所はよく知っているが、よく事故がおこるのはこの先の場所で、実際、このロケポイントでは事故はおきていないのではないか?
当社
弊社は、直近での事故現場などではロケを行わない方針です。
当社
次に、「伝心伝承」において、出演者が仲間にタモをいれさせるという行動に問題があるというご意見に対して、審議願います。
委員
大きなサイズを釣った場合は、自分でタモを使えないはず。
当社
次に「Az-ing lab.」について、放映後ロケ地に釣り客が殺到して迷惑だったというご意見に対して審議をお願いします。
委員
やむを得ないのではないか?経済効果がある所も否めないはず。
委員
釣り人の良識に任せるしかないのではないか?
当社
次に「つりステーション」でのMCの女性が髪をかき上げる仕草が目立ち気になるというご意見に対し、審議願います。
委員
問題ないと思う。
当社
次に「東北つれつれ団」で女性MCが電動リールの扱いになれていなくて不快というご意見に対し審議願います。
委員
釣りに立ち向かう姿勢があればいいのではないか?
当社
次に「本流のライセンス」で出演者がハリスを歯で切って捨てたのではないかというご意見に対し審議願います。現場ではハリスの切れ端は捨てていなく、回収しています。
委員
ハリスを歯で切ることは釣りでは自然な行動だと思う。回収しているのであれば良い。
当社
次に「SUGOIアワー」で出演者が“オカッパりは面倒”という発言は不適切だとのご意見に対し、審議願います。
委員
ボートで出来るところでオカッパりは面倒だという気持ちはわかるので、問題ない。
当社
次に「GAN's GANGS」という番組で釣れたバスを長い時間手持ちしていて、魚を大事にしていなかったというご意見に対して審議願います。
委員
やむを得ないが確かに長い。今後は気をつけましょう。
当社
次に「釣りビジョン」の局宣CMについて危険な釣りを勧めているように見受けられるというご意見に対し、審議願います。
委員
ダイナミックであり、釣りの奥深さを感じられ、感動を得る人も多くいるのではないか?
当社
“釣りに行きたくなった”“感動した”などのご意見も多数頂いています。
委員
釣りビジョンならではの特徴がとても出ているので良いのではないか?
委員
有料番組だからCMは必要ではないと思っている方は未だに多いと思うが、CMの必要性をどうしたらわかってもらえるのだろうか?
当社
他の有料放送もCMを流している中、弊社では1時間で5分のCM枠を設定していますが、その過半で局宣伝や番組宣伝、釣果情報を放映しています。民放連の放送基準の上限が18%であることに対しても、CM放映はかなり少なめです。
当社
今春より、“釣り人が見たい風景”というテーマに、季節ごとに局の宣伝としてハイビジョンならではの映像を制作し、放送していく予定です。
委員
釣りビジョンの局の宣伝は非常にクオリティが高いが、他社のCMの考査はどのようにしているのか?
当社
CMの考査については考査室を設け、コンプライアンス面や釣りルールの面から行っています。
委員
CMがあることで、釣りビジョンの何に役立っているのが分かりにくいのではないか?
今後も質の良いものを作るために設備投資を行い、ユーザー満足度を上げるためにCMが必要となってきているということを見せられれば良いと思う。
当社
この他、委員の皆様より事前にご意見を頂戴した番組について審議を行いたいと思います。
当社
昨今、ライフジャケットのスタイルが変わり、着用の有無が分からなくなってきているため、弊社では番組内で、ライフジャケットの着用を促すテロップを流す対応を行おうとしています。今後ライフジャケットの着用スタイルについて制作の段階で基準を設けていくようにしています。
委員
技術の進歩によってスタイルが変わるのは時代に併せていくしかないのではないか?
当社
次に、ご意見がありました「第4回全日本鮎釣チーム選手権」でメーカー支援のドリームチームばかり放映されて、一般の出場選手が映っていないという意見について審議願います。
委員
メーカー支援のあるドリームチームを中心としてた番組作りになってしまうのは仕方がないと思うが、ある一定の配慮はほしい。
当社
その他番組をご覧になってご意見などございましたらお願い致します。
委員
特にありません。

【報告 2010年2月14日付 放送障害について 放送番組の編成基準改定について】

当社
最後に、2010年2月14日の放送障害について、資料の通り報告させて頂きます。
当社
今後も色々とご意見頂きたくお願い致します。以上で番組審議委員会を終了致します。

終了時間 15:58

以上