番組審議委員会 議事録

第35回「釣りビジョン」番組審議委員会 議事録

  • 開催年月日

    2019年10月16日(水)13:30~

  • 開催場所

    株式会社釣りビジョン(東京都新宿区西新宿三丁目9番19号 イマス西新宿第二ビル3階 TEL 03-3373-0753)

  • 出席者

    番組審議委員:8名出席

    • 飯島正宏(東京湾遊漁船業協同組合 理事長)
    • 岡田順三(JGFA名誉会長)
    • 小川一人(水産庁 資源管理部 管理調整課 沿岸・遊漁室 漁場利用指導班 総合調整係長)
    • 工藤貴史(東京海洋大学准教授)
    • 下山秀雄(公益財団法人日本釣振興会 専務理事)
    • 鈴木康友(株式会社つり人社 代表取締役社長)
    • 藤井正雄(一般社団法人日本マリン事業協会 振興室長)
    • 山田邦子(タレント)

    ご欠席:小松智昭(敬称略、50音順)

    (株)釣りビジョン役職員

    • 橋本太郎(代表取締役会長兼社長)
    • 嶋村安高(取締役)
    • 大泉正史(制作部長)
    • 池上浩之(制作部担当部長)
    • 小平寛(制作部課長)
    • 吉田 諭(編成部長)
    • 野口哲雄(アドバイザー)
    • 山本健次(事務局)
  • 議案

    番組に対する視聴者のご意見(クレーム)について

  • 審議

    上記の議案に関して審議を実施した。審議内容については以降の通り。

第35回「釣りビジョン」番組審議委員会

当社 : 開会宣言 13:30

【議案 番組に対する視聴者のご意見(クレーム)について】

当社
2019年3月から2019年8月までに届きました視聴者からのご意見に基づいて、該当映像をご覧いただきながら個別に審議願います。なお、以前の番組審議委員会で審議したもの、視聴者の好き嫌いによるご意見については割愛させていただきます。
当社
最初の映像は『Are you mad?』という、今年から始まったブラックバスの新番組で、池原ダムでビックベイトと称される大型のルアーを使って釣りをするという内容です。今回ラインブレイクし魚にルアーが付いたまま逃げた場面に対し、「ルアーが付いたまま魚を逃がしてしまうのはどうなんだ」というご指摘と、その後の「もったいないことをした」「返してくれや」と言っている発言に対してのご指摘です。補足として、ルアーは後日スタッフが回収したというテロップは入れてあります。
審議内容は、アングラーの発言だったり、ラインブレイクは釣りをしているうえで起こり得る事だが、どこまで配慮した番組作りを行うべきかということを審議頂きたい。
委員
言葉遣いというところもあると思うけど。ルアーをつけたままだと泳げないという話しもあるが、そういうわけではない、たいがい外れる。ただ、外れて浮いたルアーを他の魚が食べて連鎖が続く可能性があるから回収しなければいけない。そういうことはしっかりできているのであれば番組制作には落ち度はないと思う。発言した人の言動ですよね。
委員
関西弁のノリですよね。関西の人なら気にならないだろうけど他の地域のひとが聞いたら「なんだ」と思うかもしれない。
当社
この番組は関西拠点の制作部が制作したものなので、関西弁に対する慣れというか、日常のトーンではあると思う。
当社
自分も関西出身なので、自分がラインブレイクしたことを「なんぼすると思ってんねん!」という事によって、照れ隠し的な感じかなと思いました。
委員
関西の人ならあれが面白いと感じるんでしょ?難しいところですよね、関東の人はああいった発言は「え!?」と思うかもしれないし。そこはどうします?ルアーは回収した趣旨がテロップにて伝えてあるから大丈夫かとは思うが、全国で放送されているということを意識した言葉遣いやノリも意識しないといけない。
委員
ご指摘を読むとルアーを持っていかれたことばかり何回も口にしていたと書かれているが...。関西の人間からするとそのようには思わない。
委員
単純に逃げられたことが悔しいという気持ちも伝わってくる。誤解を生むような口調になっているのは配慮が必要だが、少しかわいそう。何でもないことのように感じるけど...
当社
全国に視聴者がいるので、関西ノリの面白さも残しつつ表現に配慮し番組作りをしないといけないと考えております。制作現場にフィードバックしてまいります。
当社
次は『INCREDIBASS』という番組についてのご意見です。この番組はアメリカのバストーナメントで活躍する青木大介さんがアングラーを務める番組。番組の演出上、凄腕の青木さんを異星から来たという設定で制作しています。そのためか、ご意見にもあるように「青木さんには興味があるが、ナレーションが青木さんよりも目立っていて気になります」とのご意見をいただいております。
委員
そういう番組でしょ?演出だからしょうがない。
当社
演出の為、好き嫌いの問題かとも思うのですが。
委員
完全に演出だもんなあ。小学生とかは好きでしょうし。
委員
気に入る人もいるでしょうし。何を審議しましょう?
当社
今回ピックアップしたシーンは実釣シーンのみなのですが、実際番組内では淡々と説明をしているシーンにもこのナレーションが入ってくるので、もしかしたらご意見はそういう場面のことを指摘されているのかも知れません。演出上の問題の為、好き嫌いというところかなと思われますが、こういったご意見があったので委員の方々に聞いていただき、聞くに堪えないみたいなお話になるようであれば番組改善というところに向けていくのですが、許容範囲ということで受け止めさせていただきます。
当社
続きまして『RUN&GUN SALT』という番組で、バラムという、先ほど『Are you mad?』で使っていたのと同じルアーなのですが、そのルアーを使ってショアからブリが釣れるという情報を得て熊本で撮影をしました。ところがなかなか釣れず、追加撮影を行いました。またナブラが起きる一瞬しか釣れない為、同行していた友人たちの前でナブラが起きた時、前に割り込むような形で投げたためご指摘いただいたと思われます。
委員
今見た映像ではそんなに近づいてるようには見えなかった。
当社
この後も何度か同じようなシーンがありますが、今見ていただいたところが一番接近しているように見える場面です。
委員
周りはお仲間なんでしょう?
当社
はい、友人です。我々の配慮が足りなかったとするならば、周りが友人だということを説明していないので、周りの一般の人に近づいて投げているという風に思われたのかも知れません。
委員
無理やり近づいて行ってるという感じじゃない。真ん中に入ったわけじゃなく端っこだし、投げる方向も海岸線に直角に投げているから、近づいてるように見えるだけですよね。
当社
ご意見をいただいた時、もっとエスカレートした場面かと心配しましたが、改めて確認したところ、意外とそこまでの内容ではなかったかなという印象。ただこちらで判断すべきではないので、皆さんのご意見をお聞きしたく出させてもらった。
委員
周りが友達だということを伝えておけばこのような意見はなかったかも。
委員
釣れたんですか?
当社
残念ながら、釣れなかったです。
委員
魚を見たらみんなああなるよね。
委員
プロなのに走り回ってって、ご意見にあるけど、あれは誰だって走るよ!
委員
周りの友達も出演者の為に下がってあげればよかったのに...
委員
邪魔しているようには見えなかったですね、上からかぶせたわけでもないし。
委員
交差もしていないし。
当社
ありがとうございます。
当社
次は『The Long Arms』、テナガエビの番組です。東京の小さな河川など、夏場にテナガエビを釣りに行こうという趣旨の番組で、小さなテナガエビに対してあえて体の大きなアングラーさん2名に出演いただき楽しく釣りをしていただくという設定。「カメラマンもいないし喋ってばかり」「釣りあげた瞬間が一度も映っていないし、やらせなのではないか」とのご意見ですが、この番組は撮影のスタイルとしてディレクター2名がそれぞれに小さいカメラを持って撮影しています。なので画面に少し見切れたりしています。
当社
数釣りであるため沢山のヒットシーンがあります。ウキも仕掛けも小さいのでカメラで追っていると、ヒットシーンはあるものの、引きの画になると仕掛けが見えづらい為、何かやっているんじゃないかと認識されたのかもしれません。
委員
何が問題なの?
委員
やらせっぽいという意見?
委員
かかっているのも見えてるよね?
委員
エビ釣りを全く知らない人なのか...
委員
あんな感じが普通ですよ。
当社
どうしても、ブロック等の間や陰を狙うので。
委員
かかったのが見えないっていう意見?
当社
そのようなご意見と思います。
当社
ご意見の内容には釣りあげた瞬間が一度も映っていないとあるが、実際には結構釣れているシーンがあります。番組自体は1時間ありますが、この視聴者の方がどのタイミングを見たのか、というのもあるのかなと思いますが、全体を通してみればやらせとは思えない映像になっていると思います。
委員
まったくやらせには見えない。
委員
でも、いろいろな人が見るようになったということ。初心者の意見みたいなものもある。
委員
昔に比べるとテナガエビってものすごく増えている。逆に僕らが子供の時よりもいるもんね。だから逆に知らない人もいっぱいいるわけだから番組内でもそういうことをもっと言っていくのもいいかもね。
委員
カメラマンがいないという意見もあるが、画面に見切れてるよね。
当社
そうですね、見切れてもいいという思いで制作しました。
委員
こういった意見が出てくるということはファンが増えてきてるということ。
委員
見ている人はわかっていないという前提で、ちょっと一言加えてあげるといいかも知れない。
当社
テナガエビのファンが増えてきた背景を踏まえて、初心者の方も楽しんでいただける部分をもう少し盛り込みつつ、次回作を作ります。
委員
釣り上げた瞬間っていうのは合わせるところのことを言ってるのかな?
委員
そうなんだったら説明が必要。説明がないとわからないよ。魚釣りとは違うからね。
当社
すでに釣れたエビををもう一度あげたようにみえたのか?
委員
しいて言うなら餌をつけて投入してっていう、一連の動作が映っていればわかりやすいのかも。
委員
確かにそれが一番わかりやすい。
委員
その前が見えていないと付いていたやつを上げたように見えるかも。
委員
テナガエビ釣りを今年始めたという人もいる。
委員
釣具店もテナガエビ用のセットを売り出したりしている。
当社
今後は、一連の動作を盛り込むこと、そして初心者にもわかりやすいように出だしから丁寧に伝えることを意識いたします。
当社
次は『関西発!RASHIKU派』という番組です。始まったばかりの第二回目は緊張しながらも、スタジオ番組の『釣りうぇ~ぶ』と中継をつないでの撮影。その中継の際に妹役の出演者が「知らんけど」と発言。その発言がスタジオでウケた為3回ほど繰り返し言ったことに対して「うるさい」とのご意見です。
当社
あともう一つも。こちらも『関西発!RASHIKU派』という番組です。岡山の干潟でアナジャコ捕りをする回。その時に出演者の女性がデニムスカートにレギンスという格好で出演し、潮干狩りみたいなかんじなのでどうしてもしゃがんで捕らなくてはならないので、釣りをするのにスカートにレギンスというのはどうなのか?というご意見です。
委員
「知らんけど」はしょうがない、ちゃんと説明はしてましたもんね?一生懸命喋ってましたし。説明してたんだからしょうがないと思う。
当社
スタジオの方にウケたような感じだったので彼女もノッて「知らんけど」を連発したような感じ。
委員
不愉快な感じはしない。関東の人間でも。良いと思う。
当社
レギンスに関して、ヨガやスポーツをするときに着用するようなものを着ておりました。
委員
レギンスってスポーツをするときに履いたりしていると、履いてる本人はズボンのような感覚になってくる。だからスカートだなと思うと気になってしまう。
当社
そうですね、上にスカートをはいてしまうと余計にそう思ってしまう。
委員
だからスポーツウエアなんかだとそういうのがセットになっていたりするものもありますよね、走ったりする用の。
委員
ショートパンツならよかったのに。
委員
確かに。それなら何も言われなかったかも。ただ、出演者が履いていたレギンスは少し薄手に見えますけどね。どうなんでしょうね。
委員
あとは(スカート内を隠すために)被せたロゴが目立つ。隠すとどうしても目が行ってしまう。
当社
誤解を招くような編集は避けるべき。カメラワークもアングルを考えるとか。
委員
それよりも、服装もちゃんと考えないとね
委員
そうですね、女の子を起用する場合は服装や髪形なんかもね。
当社
髪形に関しては以前にもご指摘がありましたから。
委員
あとネイルとね。
当社
スカート系は避けるように配慮していきたい。
当社
こちらも関西拠点の制作部で制作しました。過去10年くらいやっている『戦慄!釣り場の心霊スポット巡り』です。夏休み特集みたいな感じでやらせてもらっています。今回は奈良県の釣り場近くの心霊スポットにいきました。今回ご指摘いただいているのが、「映像が乱れたり、録画していますが停止と録画を繰り返したり、妙な音などを感じます」という指摘をいただいており、「くだらない心霊番組を放送するな!」「ふざけるな!」といったご意見もございます。映像が乱れたり変な音がするというのは演出でして、おそらくご指摘いただいているのはタイトル部分に少し映像効果を加えて怖い感じを出しているんですが、そのことを指摘されているのではないかと思います。録画と停止を繰り返すのは我々もわからない部分。もしかしたら霊的現象が起きているのかも。
当社
補足すると、普通の新番組と違い、初回放送時間は丑三つ時、深夜2時に流しており、タイトル部分には映像効果を入れています。
委員
釣り番組なの?
当社
釣り場にまつわる心霊のうわさをもとに番組を構成している。くだらないというご意見がある一方で毎年楽しみにしている、今年はないのか?等のご意見もいただいている番組。審議の内容としては、映像が乱れたり、録画が止まったりというのは私共では確認のしようがない。映像の乱れやなどは編集上の映像効果を使っているということが回答できると思います。心霊番組を釣り番組としてどのように扱っていくか、どう判断するかということ。
当社
釣りと全く無関係のものを放送するということに関しては我々も抵抗があるんですけど、雑誌社さんでも夏場になると釣り場にまつわる怖い話や心霊特集をやったりするかと思うんですけれども。
委員
ベストセラーですもんね。
当社
ほとんどのお客様の声が「これをやるな」という事であれば検討しようと思うのですが、結構人気の番組ではある。昨年やらなかったので、今年はやらないの?という意見が寄せられた。
委員
どう話し合えばいいんだろう。釣りって結構早い時間で暗い時から出発して、一人で行ってトンネル通ったりすると怖いですよね。早く行って前乗りすればよかったって思う。
委員
トンネルなんかの工事では人が「死んでる」なんてことも聞くから、そういう話もあるじゃないですか。
委員
番組がいっぱいあるからこういう番組もあるんでしょうね。どうやって話し合いましょうかね。
委員
好き嫌いが分かれますよね、こういった番組って。見たい人もいれば、こういったものは見ないって人がね。釣り人はこういうのが好きな人が多いのかなとは思いますけどね、どちらかといえば。実際自分も釣りをしているときにぞわーっと来る体験したりするときもあるから、なんとなくわかるなあっていう感じ。
委員
好き嫌いの話かな。
委員
たまにはいいんじゃないかな。釣りの一面はとらえていると思う。
当社
ありがとうございます。
当社
年間500以上のタイトルを作らせていただいて、こういった番組が10本20本あると少しおかしな話になるとは思いますけど、1本あるかないかというところなのであってもいいんじゃないかという解釈。来年は現場で怪談話をしようなんて話も出ています。
委員
まあ、ほどほどにということで。
当社
ありがとうございました。
当社
次は『なるほど!沖釣りマスター』というこちらも上期に始まった番組でして、船釣り(沖釣り)の名手2名に同じターゲットを狙っていただいて、彼らの蓄積した経験や知識には我々が「なるほど」と言ってしまうようなことがたくさんあって、番組の中ではその二名がいかに「なるほど!」と思わせるようなネタを披露していけるかという内容です、こちらの番組は千葉で撮影を行ったのですが、ご意見のようにサイズが小さいんじゃないか、リリースサイズじゃないのかというご指摘をいただきました。
当社
最後に出ていたのはなるほど仮面と言って、「これは為になる!」というコメントにはピンポン!とボタンを押してオチにするという感じ。今見ていただいたのが二人のアングラーさんのそれぞれが釣った中で一番小さなサイズなんですが、おそらくここをご覧になられた方からのご指摘かと思います。
委員
あんなもんでしょう。
委員
いちばんおいしいサイズ。
委員
リリースの問題ない。
委員
千葉県の漁業が自主的にやっている規制は20センチっていう決まりがあって、自主的なので公的規制ではないのですが。番組の魚はそれ以上、確実にあると思います。
委員
20センチ以上はありますよね。
委員
20とは言わず、40くらいありそう。
委員
800g~1kgはありそうですよね。
当社
漁業調整規則に採捕制限がある場合、怪しいサイズの時は測るとか、出すとか...
委員
そうですね、出した方が良い。
当社
映像で小さいという誤解が生まれてしまうとするなら、テロップを出すように改善したいと思います。
委員
法や規則に触れなければ、強制的に放さないといけないという決まりはない。そういうことを言う人がよくいるけど、それは誤解だから。あとは自主的なものだから、リリースするしないは。
委員
今回のは怪しいサイズって感じではない。20センチっていえば一般的には手のひらくらいのサイズですからね。明らかに見ればわかりますよね。
当社
これを小さいというのは...
委員
ご意見を頂いた方的には小さいのでしょう。番組的に50、60の大きいのを見せてほしいという事だと思う。
当社
委員の皆様のご意見ではリリースしないといけないようなサイズではないという事で。当社では漁業調整規制等は事前に確認した上で、撮影、番組制作を行っておりますので、そこが怪しい、伝わりにくそうなものはテロップやナレーションでフォローを入れて、お客様に誤解のないように進めて参ります。
当社
次は、ご意見をくださった方はアジングをメインにやっている方。ソルトの番組をよく見ますが、ほぼすべてのプロと呼ばれているアングラーが素手で魚を触ってるという所をご指摘いただいている。このご指摘をうけまして、魚が釣れた瞬間を魚種別にいくつかピックアップしてご用意させていただきました。魚の扱い方という所にフォーカスしてご覧いただければと思います。
当社
ご意見を頂いた方はフレッシュウォーターの番組も見ていただいてるという事でトラウト系の魚のシーンを用意しました。この手の話は釣り業界、昔からずーっと出てきております。当然、我々映像を作る上で魚の取り扱い方っていうのは十分留意は重ねておりますが、それでもこの「魚に火傷させる」というご指摘が今回も届いたという経緯です。そもそも魚が火傷するのかという事もあるのですけれども。委員の方々どうでしょうか。
委員
シーバスとかのキャッチ&リリースなんかをすると手の跡が付いているという事がある。それはヌメッとしたところがはがれて、そこが炎症を起こしているのがある。よく言われるのが手を冷たくしてやるという事。そのくらいしかないと思うんですけど。今(映像を)見ててそういった意味だとニジマスの方は手が浸かっていたので問題があるとは思わない。ヤマメの方も普通あんな感じじゃないかなと。
委員
低温火傷って海水魚でしょ?ほとんどの場合。淡水魚のぬめりのあるのは低温火傷しないよね。確かにシーバスは低温火傷があります。
委員
昔、手の跡が付いている写真がやたらと出回ったことがあった。あれもシーバスですか?
委員
あれもシーバスですね。
委員
シーバスは圧倒的に多いですよね。
委員
あれで火傷してたら鮎なんて全部死んでますね。
委員
毎年フィッシングショーに持っていく魚をずーっとためているんですよ。 なので何千何万と魚を見てきましたが、その中で一回だけ見たことありますよ、 跡の付いているのを。その魚は釣ってためておくので、触っているはずなんです けど一回だけありました。つかみ方とか時間だと思うんですけど。 その一匹だけでした。どういう条件なのかわかりませんが可能性としてはある。
委員
基本的に渓流なんかは水の中に手を入れて、手を冷やしてからとなってますから。
委員
論文とかで見ると、キャッチ&リリースしている魚の、魚にもよりますが1割くらいが死ぬといわれている。10~15%くらい。ブラックバスはだいたい10%といわれている。ただしそれが火傷によるものなのか、体力が低下して、体力が戻らず死んでしまうのか。いろいろ要因があるんですよね。例えば手で触ろうが手で触らなかろうが、水から上げて時間が経って放流したら死んでしまうと思うんですよね。だから、手で触るってだけではないと思いますね。この方はどういった方かは分からないですけど、触ると死ぬっていう思いがあって、それで触ってる映像を見るから気持ち悪いというか、「かわいそう」ってなっていると思うんですけどね。 ヘラブナとかは触らないですよね?管理釣り場の大会なんか見てても触らないですよね基本的には。渓流の場合は魚体を見せたいっていうところから触っていると思う。でもああいうビニール素材のネットを使ってダメージを与えないような形ではやっていると思いますけどね。
委員
シーバスなんかもそういったやり方の人が増えている。そんなに落ち度はないと思う。
委員
昔に比べると生存率は上がっていると思う。
委員
注意していると思いますよ、リリースする人は。
当社
釣りビジョンは魚に愛情をもって番組制作を行っていくんだという事はディレクター含め周知してやっております。このシーンだけじゃないとは思いますけれども、その気持ちはすごく大事だし、視聴者や釣り人にも広げていきたいという気持ちがあります。
委員
手は水に浸かってましたよね?
当社
今のシーンはそうですね。
委員
(映像のアングラーは)ベテランだもんね。
委員
意識的にそういったシーンを見せていくのは必要かもしれない。ちゃんと冷やしているところ。
当社
このご意見とは別なんですけども、過去にもバス番組で大きなのが釣れたからといって長い間水から上げていたシーンに対してご指摘をいただいたので、それを受けて制作部の方で釣れた魚を30秒以上水の外に出さないというルールも決められ改善も行っている。今後こういったご意見をなくせるように制作部では動いていく。
委員
演出としても手を冷やすシーンを入れてもいいかもね。
当社
次は『ぶらりバスの旅』という番組なんですが、一人の男性がロケ車を使わずに電車やバスを乗り継いで旅をしながら釣りをする番組。その中でバスに乗りますので、バス運賃がいくらかといったテロップを出すときにクラクション音を効果音として使っています。その音が不快というご指摘です。我々の中でも少ししつこいんじゃないかという意見もありまして、現在は音を変えています。
委員
そうですね、三回目くらいからイラっとしました。笑
当社
こちらが映像の審議としては最後となります。こちらは北海道でロケを行っている『北海道つり部』という番組でして、女性のアングラーが釣りをした際にルアーに折れた枝が引っ掛かって、その枝を外した後の処理が湖の中に戻しましたが、その行為が「捨てる」と捉えられたというご指摘です。
委員
難易度が高いですね、今回は。
委員
魚じゃないけど、釣れたという事でリリースしましょう、そのリリースがキーポイントじゃないですか。魚ではないですけど一応釣れたというところで、リリースという言葉もやり取りじゃないですか?別に違和感は感じないですけどね。(魚は)釣れなかったけど枝は釣れた、と。
当社
前もご指摘いただいたゴミ問題に関しましても、細心の注意を払いながら環境保全のために、ゴミの扱いというものには留意して番組制作を行っている。ただ今回は枝だったという事ですね。
委員
あれもゴミだっていう人がいるっていうとね、ちょっと。リリースシーンを見せなくても番組として成り立たったかもしれないですね...。ただ流れとしては、無理やりカットする感じになる、やっぱりリリースしていいような気もしますけどね、枝だから。
委員
私も枝がかかったら、オカッパリだったら後ろにポイっと投げちゃいますけど、何もない船釣りの時はそのまま落としちゃうんで、当たり前なのかなって見てて思いますけど。あとちょっとこれとは関係ないんですけど、一つ前のご意見のライフジャケット着てないじゃないかというところ、私も映像見てて大丈夫かなって思いました。完全にオカッパリならいいんですけど、ちょっと微妙なライン。ウェーダー着てるってことは若干水に入るという事も想定される釣りなので、できれば着てほしかったなと思います。
当社
もしかしたらウエストタイプで隠れていたのかもしれないですが。
委員
いろいろ映像を見てもゴミも映ってないし、きれいにされているってことが良くわかりますね。だいたい釣りに行くと必ず「ゴミがあるなぁ」って思いますもんね。でもどの映像を見てもきれい。いいと思います。まあ私だったら枝はリリースしないですね、また引っかかるから。大丈夫な範囲だったと思います。
当社
以上を持ちまして議題となる映像は終了です。続きまして2019年上期から始まりました新番組がいくつかございますが、その中でも4番組をピックアップして紹介させていただきたいと思います。
『関西発!RASHIKU派』『SOUL JERKER』『Are you mad?』『SALTY TRIBE』を映像とともに番組コンセプトを紹介。
当社
以上を持ちまして視聴者の皆様から寄せられた番組に対する審議と、合わせて2019年4月以降に立ち上がりました新番組の紹介を終了させていただきます。
委員
最後に。意見の最後に鮎のことについて書いてる人がいますが、これについてどのような返答をされたのか。
当社
なぜアユ釣り番組が少ないのかという意見について。釣りビジョンでは『鮎2019』という題名で年間9本作った。シーズン中は月2本ペース。ご意見にあるように鷲見さんの番組は親子の関係や絆にフォーカスして番組制作を行い、『鮎2019』として放送したので、テクニックなどにフォーカスした内容ではなかったのは事実。別のジャンルとして扱えばよかったのかもという反省はある。鮎番組が少ない理由としては、簡単に解決できない問題があります。
当社
こういった声は例年多く、そんな声にこたえるためにできる限り放送していきたいが季節外れだとか、禁漁なのになんでこの時期にこんな釣りやってるのかと言われるケースもあります。
委員
鮎釣りは、いろんな意見を言ってくる人が多いでしょう。
委員
季節はずれとか、禁漁時に番組ながすなとか、そういうこと言う人は鮎釣りをしないひとですね。
委員
鮎とフライと渓流は作るのも大変、難しいですよね。
委員
昔とは変わってきてる、6月よりももっと早くなってきてる。冬にも連載していた。マニア向けだから禁漁とかいう人は読まないけど。
委員
ただ、こういった意見を頂けるのが華。
委員
前までは知っている人しか見てなかったからこういった意見はなかった。今は初心者や釣りが分からない人も見ている。こういう意見はどんどん出てくる。逆に言うとみる人がどんどん増えてるという事。
当社
それでは以上で番組審議委員会を終わります。本日はありがとうございました。

終了時間 15:00

以上

釣りビジョン 番組審議委員会からのお知らせ

なお番組審議委員会の模様は下記の通り放送。

『第35回番組審議委員会』

  • 2019年12月18日(水)07:57~
  • 2019年12月21日(土)03:57~
  • 2019年12月23日(月)00:57~