釣りビジョン

まるでハワイ!大根の町でサーフフィッシングに明け暮れてみた

2023年12月19日公開

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この日も暖かい風が吹き、12月とは思えぬ日差しが降り注いでいた!今年の冬は寒暖差が激しいものの本当に暖かい日が多い。釣り日和が多すぎて困ってしまう(笑)。向かうは神奈川県・三浦海岸!車窓にはどこまでも続く大根やキャベツの畑が広がっていた。1年ぶりに訪れる三浦の海では今どんな魚たちが遊んでくれるのだろうか?

【この記事を書いたライター】SHOHEY

暖かい日も多いが、三浦の海はいよいよ海水温低下

三浦のドライブは相変わらず気持ちが良い!海岸線に並ぶヤシの木を見ているとまるで“ハワイ”に来たかのようだ。まずは、情報収集と餌を購入するために、国道134号沿いの『エサの釣り王』さんに立ち寄ってみる。久方ぶりの訪問にもかかわらず、店長さんはしっかり名前を覚えていてくれた。とっても嬉しい!

早速「最近何が釣れていますか~?」と聞いてみると、少し前まではアジやシロギス、カワハギが良く釣れていたとのこと。しかし12月に入り海水温が低下すると、たくさんいたアジもすっかり姿が見えなくなり、シロギスも終盤で釣果は落ち気味。その代わりに根魚やメジナが好調で、サーフでは青物やヒラメも釣れるようになってきたとのこと。三浦の海は、ようやく冬の釣り物が開幕したといったところだろうか。

磯でメジナを釣りに行くお客さんも増えてきたようで、店内には解凍予約されたコマセも並んでいた。「さ~て今日は何が釣れるかな~」。とりあえず、手堅く根魚狙いでイソメを購入。あとはルアー、ワーム、キビナゴ等で色々と探ってみることにした!

朝一から三浦海岸はサーフの釣り人で賑わっていた!

三浦海岸には多くの駐車ポイントもあり所々にトイレもある。近くにはコンビニなどもあって、とても便利な釣り場だ。こんなところからも、人気の高さが伺える。早朝にもかかわらず、海岸には多くの釣り人が並んでいた。

釣り支度を整え、早速海岸をランガンしていく!釣り人と話しながら情報交換。夜明けから来ているというお兄さんは明け方にルアーでヒラメが釣れたとのこと。しかし「その後はアタリなしで~」と。やはり時合い、ベイトが入ってくる時間でないと中々厳しいとの事。その時!が来るまでなるべく地形変化のある所を狙いひたすらルアーを投げランガンしていくしかないようだ。今日の多くの釣り人はヒラメ、“青物”狙い。ヒラメを狙う人は30g程のジグヘッドワームを使っている人が多かった。

そして今日のこの混雑にはもう一つ理由があったようだ。昨日の夕方サーフではベイトのイワシが大量に入ってきて“青物”祭りだったとの事。ワラサやイナダが沢山上がったようだ。日によってかなり釣果に差は出るが良い日に当たれば大釣りも期待出来るぞ。海岸に並ぶ釣り人達は口々に「今日はど~だろうな~?」と話していた。

 

カサゴにハタと様々な魚が姿を現した

サーフではベイトの気配も無く・・・。ちょっくら岩礁周りに移動。私の中で最近最強餌であるイソメをセット!速攻で反応が、しかし、ハリ掛かりしない。岩場周りにはウイード(海藻)も多くあり根掛かりしないように注意だ。ボトムを探ると餌ばかり取られてしまう。場所により反応のある無しがはっきりしている。“根魚”に間違い無いだろう。時折イソメを追ってくる魚の姿も見えた。

「さ~姿を見せておくれ~」。ここで来ました今日イチのブルンッ!上がって来たのはメバルちゃん。サイズは小さいもののガッチリフッキング!やはり“根魚”のアタリは明確で楽しい。その後もランガンし、反応のある場所で粘るとカサゴにハタと様々な魚が姿を現した。お手軽ライトな釣りで坊主のがれ!今三浦では根魚が楽しい!しかし、この“根魚”もそう簡単に釣れる訳ではない。反応が良かったのは根掛かりしてしまいそうな砂地と岩の境目辺り。際ギリギリゆっくりボトムを狙うと反応してくれることが多かった。ワームなど使う際には三浦で今よく見られるベイトである小型のイワシに合わせたものが良いだろう。サーフでヒラメを狙う人もブルーのイワシカラーのジグヘッドワームを使っている人が多かった。

午後になり少し風が強くなってきた頃沖が騒ついてきた。小さなカタクチイワシとサッパの群れが入って来た。しかし、数は少ない・・・。ここ最近思うのは関東近辺どこへ行ってもベイトの数が少ないように感じる。

サーフに戻ってみたがどの釣り人にも反応無し。そんな中1人何かを釣り上げている人が。話を聞いてみるとシロギスだった。朝からずっと反応がなかったがここ20分入れ喰いになったとの事。20mほどの手前浅瀬でのHIT!良型も顔を見せていた。しかし、時合いは長くは続かず「シロギスも終わりかな~」と話していた。陽の傾き始めた海岸では今か今かと時合いを待つ釣り人がルアーを投げ続けていた。

三浦の海はやっと冬が始まったばかり

いくら暖かいとは言え、やはり12月。陽が陰れば一気に気温は下がり頬を撫でる風は冷たい。今日は“青物”には出会えず“根魚”と遊んだ一日となった。駐車場に戻ると夜釣りに向けた釣り人が多く訪れていた。やはりヒラメ狙いの人が多かった。「どうか私達の分も釣り上げてくださいね~」とエールを送った。これからの季節釣りものは限定され厳しい釣果の日も多くなりそうだが、冬にこそ楽しい釣り物が始まりを迎える。一発大物!“青物”にヒラメ、磯ではメジナ釣りが本番を迎える。三浦の海は遅れて来た冬が始まったばかり。魚の入れ替わりの時期でもあった。ここから暫くは寒さとの戦いの釣り時間が始まるが、ここ三浦ではそんな寒さをもふっとばしてくれる様なラッキーデイが待っていてくれることだろう。今日最後に言葉を交わした頻繁に海に通うと言う地元のお兄さんは「これから冬が三浦は面白いんですよ~」と言い冷たい風吹く海岸へと向かって行った。

施設等情報

「エサの釣り王」
横須賀市津久井1-3-7-201
046-874-5522
*コマセの解凍サービスあり 「エサの釣り王」のホームページ

施設等関連情報

三浦海岸アクセス
横浜横須賀道路
衣笠IC出口→三浦縦貫道路へ→R134
衣笠ICから約15分
*海岸沿いに多数駐車場あり
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

SHOHEY
鮎にゾッコン!ずっと川に浸かっていたいと思う日々を過ごす。3~4月は渓流釣り、5~10月の休みは全てを鮎釣りに捧げ、全国各地を「鮎な夏!」で駆け巡る。主催するアウトドアの団体にて、キャンプや釣り初心者のためのイベントなども開催。
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