釣りビジョン マガジン

2022年02月18日公開

埼玉県・浦山川『秩父フライフィールド』でテンカラ釣り!

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2月上旬、埼玉県秩父市を流れる荒川の支流、浦山川にあるキャッチ&リリース管理釣り場『秩父フライフィールド』へ、テンカラ釣行に出掛けた。「ニジマスを表層に誘い出して釣る」というテーマを設定して臨んだが、鈍い反応に途中でまさかの方針転換。でも、楽しかったぞ。秩父のニジマスたち!

体長60cm!超大型ニジマスも…

『秩父フライフィールド』は、秩父漁協(秩父市荒川久那)が、荒川支流の浦山川に2012年に開設したキャッチ&リリースオンリー、完全予約制の管理釣り場である。流程は浦山ダムの下流約800m。区間には大淵、落ち込み、瀬、ブッツケ等のポイントが点在し、ロケーションは抜群だ。特にフライマンの間で評判なのが、60cmを超す“ヒレピン”の大型ニジマス。同漁協はウェブサイトでその日の釣果や釣り場の状態を公開しているが、映っている魚体はほれぼれするほど美しく、立派だ。

フライフィールド受付の秩父漁協事務所
フライフィールド受付の秩父漁協事務所
受付に隣接した利用者用駐車場
受付に隣接した利用者用駐車場

林間を抜けた先にフィールド!たかぶる気持ちを抑えて

釣り場脇の漁協事務所にある受付で、遊漁料の2,500円を支払う。釣り場には、全面立ち入り禁止区間、河川立ち込み禁止区間があることなどのレクチャーをスタッフから受ける。立ち入り禁止区間については、「いったん川から上がって道へ出て迂回して」と言われた。
この日の予約は自分を含めて3人。釣り上がるため、まずは、エリア最下流に向かう。事務所前の道に出てしばらく歩き、左手側に現れた“釣り場出入口”の看板を左折、林内の小道を下るとニジマスが泳ぐフィールドの下流だ。

遊漁券は目に付く場所に
遊漁券は目に付く場所に
釣り場案内図。確認して入渓を
釣り場案内図。確認して入渓を
林を抜けると釣り場下流
林を抜けると釣り場下流
気持ちのよい河原
気持ちのよい河原
 

ユスリカがちらほらハッチ

直線状の瀬が続く下流のトロ瀬で、フライマンが沈むタイプのフライ“ニンフ”を付けてルースニング仕掛けで狙っている。最下流へ行くには彼の横を通過しなければならない。挨拶がてら釣況を尋ねた。「アタリは数回ありましたけど、フッキングしなかった。喰いが浅い感じかな。(魚は)沈んでいますね」。
このところの寒波の影響か、活性は低そうだ。ニジマスたちが水面近くに浮上してくるのか、少々不安になる。
エリア最下流の境界、大淵の様子を見ながら仕掛けをセットする。時計をみると、午前10時。水温は8 ℃。ユスリカがちらほらハッチしている。ヤマメ釣りで頻繁に使用する茶系のハックルをパラリと巻いた14番の毛バリで釣りを始める。

エリア内の要所にある立て看板
エリア内の要所にある立て看板
谷に藤が咲く頃、ヤマメのライズが起こりそうなポイント
谷に藤が咲く頃、ヤマメのライズが起こりそうなポイント

魚の状態に合わせて仕掛けを変更

大淵は流れ込みだけ2、3度探って上流へ。そこは、落ち込み、沈み石、巻き返しなどが短距離だが連続する-いかにも魚がいそうな上質ポイントだ。腰を落ち着けてしばらく狙う。ところが、毛バリを繰り返し流しても、魚からの反応は全くない。諦めて、上流の落ち込みへ移動しようと足を踏み出した時、沈み石の脇で何かが動いたように見えた。目を凝らす。「いた!」。サイズはそれほどでもないが、河床すれすれのところでユラユラしている。水深は膝上くらい。やはり、低活性なのだ。水面に浮いてこない。だが、魚を見つけた以上、素通りはできない。釣り上げたい欲求が一段と強まった。

釣り場下流の境界となっている大淵
釣り場下流の境界となっている大淵

方針転換を決断!

水面近くの毛バリまで浮上しないニジマス。どうしたものか、と思案する。釣りを開始してから、ミッジも試みた。今日のテーマは「表層近くで釣る」こと。しかし、困難な状況。ならば、魚の口元へ毛バリを送り込んでしまおうと、方針転換を決断する。使用していた3.5号のフロロカーボン4mのレベルラインを、竿(3m)と同じ長さのものにして、毛バリもヘアズイヤーのニンフに付け替えた。
毛バリが水勢に負けずに一気に沈下するように、ハリスに粘土オモリを小豆大にちぎって撚り付けて、アタリをとるための目印を結んだ。この仕掛けでニンフを水中深く沈め、水面を意識しないニジマスをミャク釣りの要領で釣り上げるという算段である。

ファジーなニンフフライ「ヘアズイヤー」。テンカラでも有効
ファジーなニンフフライ「ヘアズイヤー」。テンカラでも有効

深く沈めた毛バリに好反応!

勝負はあっけなかった。ニンフを落ち込みに投げて、水流に乗せながらニジマスのいる水深付近まで沈めると、すぐにアタリがきた。ラインが止まるか、不自然な動きをしたら、それがアタリだ。入渓して、あれこれ毛バリを交換して悩んだのが嘘のような好転ぶりにビックリ。期待の60cmクラスはお目にかかれなかったが、30cm級が複数匹出た。あのまま、表層に毛バリを流し続けていたら、手痛い仕打ちを受けるところだった。「表層で釣る」というテーマを設定して臨んだ釣行だったが、本音をいえば、やっぱり魚の姿は見たいからね。

毛バリ交換後、すぐにこのクラスが複数匹
毛バリ交換後、すぐにこのクラスが複数匹
小振りだが、きれいな魚体
小振りだが、きれいな魚体
事務所下でライズを狙うフライマン
事務所下でライズを狙うフライマン
水辺は春
水辺は春

施設等情報

秩父漁業協同組合/秩父フライフィールド
〒369-1801 埼玉県秩父市荒川久那4001-1 
Tel:0494-22-0460 秩父漁業協同組合/秩父フライフィールド ホームページ

施設等関連情報

毛バリ釣り専用釣り場(フライ、テンカラ)
期間 通年営業
営業時間 3月1日~11月30日 8:00~17:00
12月1日~2月末日 9:00~16:00
定休日 毎週水曜日、12月29日~1月3日
     
※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。​

この記事を書いたライター

小島 満也
元釣り雑誌記者。
和式毛バリ釣りを愛好し、居住地である埼玉県西部の渓流、清流が主なフィールド。年に数回、ヤマメ・イワナ狙いで長野や福島県の田園地帯の里川に出没する。
山岳渓流ではなく、民家脇を流れるようなのんびりした里川に目がない。渓流魚だけでなく、和式毛バリでオイカワやブラックバスも。故郷の川で釣りを覚えたので、釣りを終えるのは故郷の川と心に決めている。
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