釣りビジョン

秋のエリアトラウトはトップウォーター&水面直下が熱い!

2022年09月20日公開

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これからハイシーズンを迎えるエリアフィッシング。エリアとは、数々のトラウトが放流された管理釣り場のこと。管理釣り場での釣り方はルアーを筆頭にフライ、テンカラ、エサ釣りなど多彩だが『エリア』と言った場合は主にルアーフィッシングを示すことが多い。そんな秋のエリアの楽しみ方をムカイフィッシングのMAX田中さんに紹介してもらうべく、山梨県大月市の山間にある『奈良子釣りセンター』へ。こちらはポンド(池)のほか、自然の川を利用したストリームエリアや本格渓流エリアもある豊かな自然に囲まれた管理釣り場だ。今回は、この奈良子釣りセンターで秋の水面&表層ゲームを楽しんでみよう!

カジュアル&ライトにエリアの釣りを楽しむスタイル!

今回、MAX田中さんが奈良子釣りセンターの『ならご池』(メインポンド)の釣りでオススメするのはトップウォーターと水面直下の釣りだ。まずは標準ウエイトと言われる1.5~2g前後のスプーンで、表層、中層、ボトムといった具合に上から下まで反応のよいレンジをチェック。そして好反応なレンジに目星がついたら、今度はそのレンジで最も釣れるルアーを探っていく……。それがエリアフィッシングの基本と言われている。
「レンジを探って釣るのが基本なのは間違いありません。ただ、丸一日ではなく、午前や午後、あるいは3時間など、短時間でも遊べるのもエリアの釣りのいいところ。その際、すべてのレンジをチェックしていると、それだけで時間が終わってしまうこともあります。腕を磨くのが目的なら、それもアリですが、簡単&手軽に釣れる方法があれば、その方法で簡単に釣りたい。そんなカジュアル&ライトな感覚で遊べるのもエリアの釣りの魅力であり利点。そこで今回、オススメするのが水面&水面直下の釣りというわけです」

なぜ水面~表層レンジに絞った釣りをするのか?

「そもそも養魚場育ちのエリアの魚はトップへの反応がいい。なぜなら撒布されるペレットを餌にして育っているため、水面に落ちてくるものへの好奇心が強いんです。くわえて秋は水面に落ちてくる虫の数も多い。そして鳥などの外敵を警戒していることもあり、エリアの魚たちの意識は常に表層や水面に向いています」。
そして、これからの時期は真夏の高温期も終わり、気温も水温もトラウトの活性の上がるベストな状況になる。するとエリアの魚たちのルアーへの反応もグッと上向いてくる。つまり、端的に言えばトップや水面直下の表層で釣るには、これからが最適な季節。だからこそ『レンジを探る』というエリアの釣りの基本を省略し、トップと水面直下の釣りに絞っても楽しい釣りができるのだ。

 

ドッグウォークもスプラッシュもこなすポッパーが活躍!

そんなベストシーズンである秋のトップウォーターゲームにオススメなのが小型のポッパーだ。
「僕がメインで使うのはバーブルというポッパーで、トップウォータールアーの基本である左右に首を振らせるドッグウォークも水飛沫を上げるスプラッシュもこなします。ひとつのルアーで多彩な演出ができるポテンシャルの高さと使い勝手のよさが強みです」
ドッグウォークの場合はロッドを下方向に軽くチョンチョンと連続トゥイッチさせて首を振らせるのがキモ。対してスプラッシュは、やや強めのトゥイッチを単発で入れる。するとポッパーのカップが水を受けてスプラッシュ(飛沫)を上げる。この2種類の効果的なアクションを演出できるのがバーブルの特徴だ。
「ドッグウォークは泳がせて誘う巻きの釣りの一種。水面にスプラッシュを飛ばす誘いはエサであるのペレットの撒布を模した演出でもあります。スプラッシュで釣る場合は強めのアクションでスプラッシュを上げたあと、ポーズで待つのが秘訣です。ドッグウォークとスプラッシュを1回のキャストのなかで織り混ぜるのも効果的です」

水面に出そう……けど出ないなら水面直下で釣る!

トラウトがポッパーを見にはくるけどバイトしない……。鼻先までくるけど直前でターンしてしまう……。トップの釣りをしているとよくあるパターンだ。そんな時に投入したいのが、水面の一枚下を引ける小型のクランクベイトだ。
「水面と水面直下。その差は10cm以内であっても水面であるか、その下であるかは魚にとっては非常に大きな差。反応がまったく異なるケースも少なくありません」
この水面直下のレンジを攻めるのに適しているのがスマッシュ25MR-Fというクランクベイトだ。サイズは先ほどのポッパーであるバーブルと同等。得意レンジはロッドの立て方と巻きスピードによって水面直下10cm~約60cmを泳ぐクランクだ。このひと口サイズの小型クランクで水面直下を引くと、トップには出ないものの水面~表層を意識した魚も釣ることができるのだ。
「だからトップで出ないからと、すぐに中層やボトムへとレンジを落とすのではなく、その前に水面直下も攻めてみてほしいですね。トップや表層への反応がよく、魚の活性が高い秋は特に試してみるべきでしょう」

施設等情報

■奈良子釣りセンター
〒409-0635 山梨県大月市七保町奈良子10
TEL:0554-24-7636 奈良子釣りセンターホームページ

施設等関連情報

■料金
一日券:6時30分~17時まで。4,700円(大人)3,800円(女性・中学生)3,000円(小学生以下)※魚の持ち帰りは10尾(合計2kg以内まで)
半日券:6時30分~12時まで(午前券)12時~17時まで(午後券)。3,600円(大人)3,200円(女性・中学生)2,500円(小学生以下)※魚の持ち帰りは5尾(合計2kg以内まで)
※ルール等は公式HPを参照
     
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この記事を書いたライター

宮崎 紀幸
東京は多摩川のほとりに住まうフリーランスライター。
地元・多摩川での釣り&野外活動を楽しみつつ、自身でもトラウトやシーバスなどのルアーフィッシングを嗜む。冬はカワハギ釣りにも熱くなる!
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