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川のエリアも面白い!ストリームエリア必釣の超基本!

2022年09月22日公開

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エリア(管理釣り場)と言えば、イメージされるのはポンド(池)の釣り。ただ、そればかりがエリアではない。自然の川を利用したストリームタイプのエリアも存在する。山梨県大月市にある『奈良子釣りセンター』もそのひとつ。ここはポンドのほか、自然の川を利用したストリームエリアや本格渓流もあるのが魅力の管理釣り場。そのため、流れのある川でのトラウトゲームも楽しめるのだ。今回は、この奈良子釣りセンターのストリームエリアでのライト&カジュアルなエリアフィッシングをムカイフィッシングのMAX田中さんに紹介してもらおう!

ポンドよりも釣りやすい魚が多いのがストリームエリア

「ストリームのエリア」と聞くと難しい?とイメージする人もいるかもしれないが、ある意味ではポンドタイプのエリアよりも釣りやすく、よりビギナー向きの一面もある。というのも流れがあることで、魚の着き場や向きが明確になるからだ。
「基本的に魚は流れの上流に頭を向けて泳いでいます。そこを意識すると魚の見つけ方やルアーの通し方がわかりやすくなる。また、ポンドの魚に比べ隠れ場所も多く、流れによって酸素量も豊富なことが多いため、比較的釣りやすい魚が多い傾向です。なので、ライト&カジュアルに楽しむスタイルにはかなり適していると言えますね」とMAX田中さん。
もちろんストリームエリアにもスレた魚はいるし、手強い状況はある。でも、隠れ場所が少なく絶えず四方八方からルアーが行き交うポンドタイプのエリアに比べると、魚たちにかかるプレッシャーはおしなべて少ないのだ。

ルアーはポンドでも活躍するクランクベイトが必携!

「多用するルアーは潜行深度1mほどのエリア用クランクベイトですね。これは僕がポンドタイプでも最も使っているルアーです。つまり、ストリームエリアでも通常のエリア用ルアーでOKというわけです。あえて言うなら、潜りすぎず、波動が強めのタイプが使いやすいと思います」とMAX田中さん。
流れのあるストリームだからといって、渓流用のルアーを用いず、通常のエリアルアーとタックルで遊ぶのがMAX田中さんのスタイル。しかも本格的な渓流用のミノーよりも、ポンドで使用するクランクのほうがストリームでも釣りやすく釣果が伸びるケースも多い。
「ストリームであっても、やはりエリア。流れの速いところもありつつ、流れの弱いところにも魚が多い。そういう場所ではエリア用のルアーのほうがスピード感的にも使いやすく、反応もいいんです」

 

ストリームだからこそ活躍する視認性の高いカラー

クランクベイトならば水流を受けて泳ぐルアー自体が釣れる動きを演出してくれる。そのため、アングラーは余計なアクションを加える必要がない。それよりも大事なのは、釣れそうな魚がいそうな場所を正確に通してくることだ。
「特に白泡のあるような流れの中では、自分のルアーの位置が把握しづらい。すると、ココだ!という場所をルアーが通っているのか、いいアプローチができているのか……がわかりにくい。なので、ストリームエリアでは、視認性の高い派手な色のルアーがオススメです。魚へのアピールもありますが、まずはアングラー自身がどこを通しているか?を把握するための派手系が基本カラーです」
地味系を投げるのは、派手系でチェックしてからだ。派手系で釣れれば当然OKだし、釣れなくても、視認性の高いルアーを投げておくことで、流れの中でのルアーの軌道を把握できる。だからこそ、最初は派手系カラーから投げることがキモなのだ。

数を伸ばすならダウンストリームの釣りを実践せよ!

ストリームエリアでは魚が上流を向いていることと、派手系とフォローの地味系のクランクベイトを使うことはわかった。では、ストリームエリアではどう釣るのが正解か?落ち込み下の白泡の中に潜んだ高活性な魚であれば、対岸へクロスでキャストして流れを横切るように巻いてくるだけOK。ただ、エリアだけに多少なりともプレッシャーがかかっている魚も多い。そういった魚たちは流れの緩い場所でゆったりステイしていることが多く、クロスでルアーを横切らせても、振り向いてルアーを追ってくることが少ない。しかし、MAXさんが狙うのは主にこのような魚たちだ。
「ルアーを横切らせて釣れるならいいですが、そこまでの活性ではない魚のほうが圧倒的に多い。そんな魚たちを釣るには、ルアーを下流側に投げ、クランクベイトを流れに逆らわせながら巻いてくるダウンの釣りをしたほうが効果的です。なぜなら、そのほうが魚の目の前にルアーをとどめておけるから。横切るルアーを追うことはしないけど、目の前でルアーが泳ぎ続ければ、口を使う。そういった魚のほうが多いんです。だからこそ下流からゆっくりルアーを巻いてくるダウンの釣りがオススメなんです」

クランクベイト以外のオススメルアー

クランクベイト以外にもスプーン、ミノーなどストリームエリアで効果的なルアーは多い。ただ、クランクでは反応しづらい魚、釣りきれない魚に対してという意味なら、オススメはボトム系ルアーやスピナーだ。
「ボトム系ルアーはより深い場所をダイレクトに狙う場合や、落ち込みの脇や岩陰などのピンスポットを狙う場合に有効です。スピナーはブレードが回転するので、クランクよりもハイアピールで放流直後の高活性魚にはもちろん、活性が落ち気味の魚のスイッチを入れる効果もあるので、キリフダ的に使ってみるのもアリです」

施設等情報

■奈良子釣りセンター
〒409-0635 山梨県大月市七保町奈良子10
TEL:0554-24-7636 奈良子釣りセンターホームページ

施設等関連情報

■料金
一日券:6時30分~17時まで。4,700円(大人)3,800円(女性・中学生)3,000円(小学生以下)※魚の持ち帰りは10尾(合計2kg以内まで)
半日券:6時30分~12時まで(午前券)12時~17時まで(午後券)。3,600円(大人)3,200円(女性・中学生)2,500円(小学生以下)※魚の持ち帰りは5尾(合計2kg以内まで)
※ルール等は公式HPを参照
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

宮崎 紀幸
東京は多摩川のほとりに住まうフリーランスライター。
地元・多摩川での釣り&野外活動を楽しみつつ、自身でもトラウトやシーバスなどのルアーフィッシングを嗜む。冬はカワハギ釣りにも熱くなる!
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