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【でかイカ釣り】誰でも簡単!“大剣”狙いのスピニングイカメタル

2023年07月14日公開

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“ダイケン”。北陸から北九州にかけての日本海では、ケンサキイカの大型を“大剣”と呼ぶ。その大きさは50~60cmと伊豆方面の離島周りで釣れる“アカイカ”にも匹敵する。その“大剣”が狙って簡単に釣れると聞き、5月31日、『Let’s tryソルトゲーム』の撮影現場に同船。夜更けと共に大型のラッシュに沸く衝撃シーンを目撃した。

大型狙いは海底から2m以内

午後5時30分。茱崎(ぐみざき)港から半夜便に出船。『Ocean Queen』の枩田優介(まつたゆうすけ)船長はバレーボール元全日本代表メンバーとして活躍した後、地元に戻って遊漁船を始めたという異色の経歴の持ち主だ。行程およそ30分で茱崎沖50mラインに到着。この番組のナビゲーターを務めるのが太田武志さんだ。
太田「本当はもう少し浅い20~30mラインだと説明しやすいんですけど」
どうやらスピニングタックルでキャストして広範囲を探るスタイルの様だ。

1~2回アクションからのカーブフォール

太田「大型狙いと言っても難しいテクニックは必要ありません」
そう言い切る太田さんが基本動作を解説する。
太田「大型のイカほどボトムにいる傾向が強く、それより上で釣れるイカのサイズは選べません」。
25号のメタラー(鉛)と1.8号のハードパンチャー(エギ)をセットした仕掛けを投入。サミングで糸フケをおさえながら着底すると道糸は殆どバーチカルな状態。糸フケを取り軽めのワンピッチジャークを2回。次の着底までのカーブフォール中にアタリが出るという。竿先に着底の合図がありもう一度同じ動作を繰り返すが2回目の着底は感じられなかった。確かに太田さんが言っていた通り、広範囲を探るにはもう少し浅い水深が適正である。次のキャストではアクションを1回に減らしてボトムタッチは2回確認できた。これで時合が来るのを待つと言う。

 

いきなり“大剣”で時合スタート

基本動作の解説が終わった午後7時20分。太陽は西の地平線に沈み辺りが薄暗くなって来た所でもう一人のMC・吉村唯さんも釣りを開始。しばらくすると
太田「来ました!」
繊細なイカメタルロッド、オーシャンスピアがギュンギュンと絞り込まれている。
太田「いい引きしてるけどサイズはどうかな?」
リーダーを巻き込む音が聞こえて海面を覗くと大きな水鉄砲と共に50cmオーバーの“大剣”が姿を現した。
太田「やっぱりデカイのはボトムですね」
ワンピッチジャークからのカーブフォール中に出したアタリに満足そうな笑顔が弾けた。

大型が連発!
“大剣”の登場に期待感が急上昇した午後7時50分。吉村さんのフッキングが決まった。先ほどの太田さんよりも重そうにリールを巻く姿が、さらなる大型を予感させる。
太田「デカイよ!止めずにゆっくり、一定のテンションを保って!」
的確なアドバイスが飛ぶ。しばしの間、重量感を楽しんで海面に現れたのは大型のダブル。
吉村「ええ!いきなりのダブル!?凄くないですか!!」
嬉しさを爆発させる吉村さん。アタリが無かったので一度仕掛けを回収して入れ直したら、すぐにアタリが出たという。

高活性のイカはボトムから10m上までのレンジ

太田「試しに少し上のタナまで探ってみます」
ボトムから10mの間を探るとすぐにヒット。しかしサイズは大幅にダウン。
太田「下から10mでした。やっぱり上まで探るとサイズは選べませんね」
本来、漁火にイカが集まってタナが上がって来るのは活性が高いという事。さらにアタリの多いタナを集中して探る事はイカメタルの基本中の基本である。しかし、“大剣”狙いとなると少し話は違った様だ。そして太田さんは、イカの活性が上がって来たこのタイミングで
太田「ベイトタックルに替えてみたら? ベイトでも同じ様に、ボトムを中心に探れるから」
アンダーキャストに苦戦している吉村さんにアドバイスを送ると、すかさず大型を掛ける吉村さん。使い慣れたベイトタックルで大型を連発して行く。この頃になると二人共“入れ乗り”状態。足元の桶は瞬く間に大型のケンサキイカで一杯になっていった。稀にボトムでアタリが出ない時に10m上を探ると大型が上がった時もあったが、やはりボトムを探ると大型が上がり、中層で掛けると小型が多い様に感じた。

気になるカラーは??
太田さんのイカメタルには基本的に3種類のルアーが使用されている。オモリにカンナが付いたメタラー。これには鉛とタングステンの2種類がある。それにエギはハードパンチャーとスッテのサンドバッカー。今回の茱崎沖を含めた福井県では枝バリは1本までと決められているエリアを多いので釣行の際には確認が必要だ。そして釣り人を悩ませるのがカラー選択だろう。
太田「メタラーのカラーは赤白と赤緑を基本に、赤に白と緑の3色を施した“王道”(カラー名)。もしくは夜光系を選ぶ事が多いです」。
エギとスッテに関してもピンクやオレンジ、紫を中心に選んでいるそうだ。

ケンサキイカは状況次第で9月まで楽しめる

さて、今回の撮影は茱崎沖の“走り”のシーズンだったが、7月上旬にはさらに浅場で数釣りも楽しめるようになる。
枩田船長「お盆を過ぎるとお客さんが来なくなっちゃうんですよ」。
番組では“大剣”狙いのスピニングイカメタルを分かりやすく解説しているので、ぜひ一度チェックして欲しい。9月に入っても“大剣”が入れ乗りなんていう日もあるそうだから、まだまだ茱崎沖のケンサキイカは長く楽しめること間違いなし。誰でも簡単に釣れる“大剣”にチャレンジしてみては如何だろうか。

茱崎沖のイカメタルについて、詳しい解説動画はこちらから!

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