リベンジということで、ロケは昨年と同時期の7月下旬とした。厳しい環境下ではあるが、広大なフィールドの中からビッグバスを探しだす、その過程が楽しいと赤松は語る。そんな彼の2日間の釣行に完全密着した。今回は昨年やっていないアプローチ、まだ見ていないポイントを主眼に置き、釣行プランを組み立てた。季節は夏本番、流れが効くシチュエーションを探していく。様々なルアーをローテーションさせ、様々なアプローチを試しながらサーチしていくのだが、バスからの答えは返ってこない。時間の経過とともに、容赦なく照りつける日差しが体力を削っていく。しかし、ひたすらにルアーを打ち返しながら、少しずつではあるが、ヒントを得ていく。広大なフィールドから、ポイントを絞り出し、バスに一歩ずつ近づいていく姿はまさに「スナイパー」。そして遂に、シェードをキーに狙い定めたポイントで仕留めた。スナイパー赤松にとって、1年越しとなる価値ある1本となった。喰わせのパターンを見つけた赤松は、もう逃さない。当然のように連続でヒットさせていく。リベンジは成功、〝幻の加古川バス〟を完全攻略したと言っていいだろう。師匠譲りの類稀なる釣りセンス、そして全く情報のない中でも心折れることなく、バスを狙い続けるその情熱をご覧いただきたい。