今回釣れたTDハイパークランクTiは、金属といってもチタンを使っているので、それまでの金属リップとは一線を画する存在だ。特に房総半島で人気が高く、カバークランキングなどで使われているらしい。多くのアングラーの熱望によって復刻したと聞いている。正直、初代が発売された25年前は、亀山ダムで爆発的に釣れたのを目撃はしたけれど、自分自身はおそらく10匹前後しか釣ったことがなかった。でも、この日は47cmが1本釣れたのに気を良くして、翌日の試合のためにとりあえず封印。試合当日はこれ1個で勝負すると決めて、引き倒した。すると、不思議なもので自分なりにこのクランクの本質が見えてきた。実は金属リップのフラッシングが利いてるのではないか? つまりスピナーベイトのブレードみたいな役割を果たしているのでは……と思い始めたのだ。なんとなく確信はある。でも、説得力はない。なぜなら、残念なことに、試合の日は1匹も釣れなかったからだ。