「一番変わった点は飛距離ですね。今までのモンスタードライブよりブレーキを開放気味にしているんです。アンタレスDC MDは海でもバスでも使える。例えば東京湾でサワラを釣る場合、30~40グラムのメタルジグにブレードつけてかっ飛ばすわけです。そんなときの遠投能力が非常に伸びた。あるいは最近盛んなシーバスのビッグベイトゲーム、ビッグブレードのスピナーベイトでも非常に遠くまで飛ばせます」 これは、村田基さんからのコメント。つまり、空気抵抗の小さいルアーも、大きいルアーも、めちゃくちゃ遠くに飛ばせるということ。そして、いざ手に取ってみると、「え?これ、モンスタードライブ?」と疑いたくなるほど、手の中でおさまりがいい。正直、前代のDC MDは、持った感じがごつい感触だったが、スプールが1mm狭くなった影響なのか? パーミング性が格段にいいのだ。実際、担当者に聞いてみたら、デザイン変更でパーミング性が上がったとのこと。そしてハンドルを巻いてみると、想像以上に滑らかだった。「空回り?」と思ってしまうほど、抵抗が軽い。村田さんによると、19アンタレス以降はこの回転フィールになっているようだ。飛び、巻き、トラブルレス、バーミング性、汎用性、能力を示すレーダーチャートが全方向に伸びた新生アンタレスDC MDに、いまのところ死角は見当たらない。個人的には昨シーズン1度しか行けなかったサワラ釣りと、レイクトラウト狙いのビッグベイトゲームで使いたい。もちろん、買える身分になったらの話だけど。